2021.03.04(19:15)

撮 影 日:2021.02.18
撮影場所:横浜市環境支援センター
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
2月18日、「ウメを見たい」と出掛けた帰りに再び椿園を通った。
ほとんど奇跡的に、崖の上の方の椿の剪定が甘く、「朧月」という品種の花が咲いていた。
このような雄しべを付ける白いツバキはほかにもいろいろあるが、どれも傷みやすく、美しい花を楽しむのはよほどのツキがないと難しい。咲いた直後の2、3日のうちにたまたま見ることができるかどうか、ということなのである。
「朧月」は初めてなので、喜んで撮影した。
この朧月の産地は兵庫県。あるサイトによると別名として「角葉白玉」という名が付いているらしい。
その情報を読んで「えっ?」と思った。
「朧月」によく似たツバキの花に「白玉」「角葉珍山」「加茂本阿弥」などがあるのだ。
「朧月」同様によほどタイミングがよくないと、よい状態の花を観ることが難しい。よい花を楽しみ、撮影できるかどうかにはツキが必要だ。何年か通うと、たまたまベストのタイミングのときがある。それを逃さないことが大切だ。
しかしまあ、別名が「角葉白玉」とは!
この別名の由来が「白玉」と「角葉珍山」であることが察せられる。
今年は2月25日に小石川植物園で「角葉珍山」を撮影できたので下に掲載する。
《小石川植物園の角葉珍山》
撮 影 日:2021.02.25
撮影場所:小石川植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
「角葉珍山」(かくばちんざん)は古くから栽培されていたツバキの園芸品種である。
この椿の品種名はGKZ植物事典によると、葉幅が広く、先端部が外方に反曲するために一見して長方形のようにも見えることから名付けられたらしい。
《参考:白玉》
撮 影 日:2019.03.05
撮影場所:小石川植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
ついでだから「白玉」の写真を載せよう。
最初、この花がなぜ「白玉」と言われるのか、私にはわからないままだった。
2019年の2月、かみさんが知人の家から切り花として「白玉」のつぼみをもらってきた。白玉のように真ん丸のつぼみだったのである。
テーブル上で活けたつぼみの様子を見ていると、2、3日で開花した。開花したばかりの花はどこにも傷みがなく、たいへんきれいだった。
上のの写真の通り、「白玉」は咲き始めのとき、その白玉のような丸いつぼみのかたちが残っていて、なかなか可愛らしい。
《参考:加茂本阿弥》
さらについでなので、「加茂本阿弥」の写真(下)も一枚付け加えておこう。
撮 影 日:2018.02.20
撮影場所:小石川植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
これら4種の白花のツバキは、いずれも「太い筒しべ」が特徴である。
見るところ、咲き始めるとすぐに傷み始めるようだ。白い花弁に黄色や茶色の染みができて拡がっていく。
しかし、茶人が庭で育てて茶花に用いるのであれば、ベストのタイミングで茶席に活けることができるだろう。
コメント
雄蕊が揃っていて綺麗ですね。ツバキは品種名がわからず素通りすることが多いです。したがって綺麗なタイミングも見逃していますね。
【2021/03/06 08:24】
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多摩NTの住人 #rId1tC1Q |
[edit]
こんばんは。
椿の花一つで奥の深い話ですね。
難しくてなかなか理解出来ませんが、話を聞くと聞かぬでは椿を見る目も違ってきますね・・・。
【2021/03/05 19:11】
| hiro-photo #Bc.7XZ4s |
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hirugao さん、
それって、安達瞳子さんが愛でた椿ということでしょうか? 百椿図を見てみたいです。根津美術館の所蔵品ということだから、まだ拝見する機会はあるでしょう。
【2021/03/05 16:39】
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ディック #- |
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楽 さん、
椿の剪定についてはよく知らないのですが、横浜環境活動支援センターの椿は、あのような強剪定で、来年の今頃はどうなるのでしょうね。枝が伸びて葉が陽射しを遮るようにならないと、美しい花は望めないような気がして…。
【2021/03/05 16:34】
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ディック #- |
[edit]
jugon さん、
「植物に学ぶ生存戦略 ハラン編」録画予約を入れました。
見逃してました。情報をありがとうございます。
椿の話ですが、白色の花弁で、大きな筒型の雄しべがあるツバキって、きれいな様子の花を見つけるのはほんとうに大変です。
陽が強く当たるとすぐに傷み始めます。切り花にして家の中で楽しむのは、よい楽しみ方だと思います。
【2021/03/05 16:24】
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ディック #- |
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ツバキと茶人茶華に活ける。
床の間に一輪添える。
優雅な椿ですね。
白玉かわいらしいです。
見飽きません。
【2021/03/05 13:55】
| ころん #- |
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白くて蕊の多い椿が近くの歩道のわきにあります
でも最初は鳥に食べられたりできれいなお花が無いのです
我が家のはかなり咲くのが遅いけれど瞳子椿?かな
なんて言っているのがあります
我が家の椿の季節はもう少し後なんです
【2021/03/05 09:53】
| hirugao #J7S1TTU6 |
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本当に白い椿の綺麗な状態に出会えたら、ラッキーです。
横浜環境活動支援センターの椿は、強度の剪定で花が少なく、近づいてみていませんが、根気よく探されましたね。
【2021/03/05 07:59】
| 楽 #M8XIDdVw |
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ディックさん、こんばんは。
それで分りました。
実家の庭に白い椿があり、小さい方はまだマシですが、大きい方は切り花にして飾ろうと思っても、なかなか綺麗なのがなくて、諦めることがほとんどだったのです。
この前はやっと一輪、綺麗なのをみつけて、ヤッターって思いました。
でも、実家の椿がここでご紹介してくださった種類かどうかは分かりませんけれど(^^)
今度、写真を撮ってみます。
あ、そうそう「植物の生存戦略」明日ありますね?ハランだそうです。これも実家にあって昔から馴染みの植物ですから、とても楽しみです。
【2021/03/04 23:29】
| jugongon #ehuBx04E |
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