2019.12.24(19:00)
「メサイア」とは何かというと、つまりは メシア=救世主のことである。
楽曲としてはイエス・キリストの生涯を題材とした独唱曲・重唱曲・合唱曲で構成されているが、この日の演奏を聴く限り、旧約聖書から採用された部分が長々と歌われて、なかなかイエスが生まれない。イエスが生まれるまでの第1部がずいぶんと長い。
有名なハレルヤ・コーラスは第2部の終わりで、そこでトランペットと打楽器が入り、急に晴れやかで明るくなる。ヘンデルという作曲家は「水上の音楽」などでもよく知られているように、ホルンやトランペットなどの使い方か大得意で、その効果は絶大なのだ。
聴衆が「ああ、今年もクリスマス・シーズンにメサイアを聴いた」と満足するのはハレルヤ・コーラスのおかげなのである。
ハレルヤとは歓喜・感謝を表現する言葉だが、何を喜んでいるかというと、イエスが十字架に架けられたことによって、人々の罪は許され、救世主がこの世の王となられたことを歓び、感謝しているようである。受難=勝利 という図式らしい。
このあと、第三部はイエスの復活であり、5曲歌われてオラトリオ「メサイア」は終結する。トランペットと打楽器は相変わらずはなばなしく響くが、ハレルヤ・コーラスほどではなく、第三部は「締め」の終結部という感じだ。
横須賀学院は毎年12月にメサイアの演奏会を開き、今年は第57回だそうだ。合唱隊を生徒と卒業生がやり、テノール独唱を先生が、その他の独唱はプロに助けてもらい、オーケストラは仙台フィルの有志だそうだ。
私がこの公演を聴くのは2回目で、また来よう、という気にならせるほど満足のいくレベルの演奏会だ。
強いて言うなら、第1部が長すぎて退屈するというのが残念だが、これはヘンデルのせいである。ヘンデルはもともと娯楽性の強い曲を書いた人だが、宗教的題材で季節に合わせて上演を許されるには、ある程度妥協しなければならなかった、ということかも知れない。(もとはクリスマス・シーズンではなく四旬節に演奏されていたそうである)
【センリョウの実】
撮影場所:小石川植物園
撮 影 日:2019.12.04
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
できれば、クリスマスホーリーの実を掲載したかったが、センリョウにて代用。
コメント
こんばんは。
万両に千両、丁度正月に向けて咲いてくれますが、紅い実はお目出度いですね。
クリスマスイブのコンサートですか、気持ちに余裕のある生活が想像されますね・・・。
【2019/12/25 18:18】
| hiro-photo #Bc.7XZ4s |
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ころん さん、
オペラは、機会があれば…、と思いますが、
何しろ料金が高いので。
【2019/12/25 15:20】
|
ディック #- |
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横須賀学院。洗練されて上級の音楽会
トランペットと打楽器が入りシ~ンとなった
演奏会・いお時間持たれましたネ・
歌劇は無いのですか?
お正月らしく千両の実光ってますね。
【2019/12/25 14:01】
| ころん #- |
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いいですね~
素敵なイブを過ごされましたね。
千両のみの豊かさに嬉しくなりますね。
【2019/12/25 10:59】
| hirugao #J7S1TTU6 |
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昨夜(イブ)は忘年会。爺イが6人。
お店にとって一年で一番繁盛する大切な一夜を
爺さんたちの加齢臭で満たしてやりました。
愉快でしたよ。(喜笑)
【2019/12/25 09:09】
| 小肥り #HfMzn2gY |
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おはようございます。
「第九」とあわせまして年末の定番
ですね。考えてみれば、一年でこれ
らを聞くのはほぼ年末のみ。
音楽好きのディックさんはどうで
しょう。
さて、地理佐渡はいよいよ
スケジュールが立て込んできます。
サイト管理が滞ります。
【2019/12/25 06:43】
|
地理佐渡.. #s/KLKpB2 |
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