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リュウキュウツツジ(琉球躑躅) 2019.05.29 -- 1

2019.05.29(20:05)

 今晩の記事では「リュウキュウツツジ」(琉球躑躅)を扱う。
 まずお復習いだ。

 前回のツツジの記事で「モチツツジ」(黐躑躅)について「萼の辺りを触ると毛があって、ねばねばする」などと書いた。
 次に、見た目がモチツツジとよく似たツツジとして「キシツツジ」(岸躑躅)がある、と書いて写真を掲載した。
 もう一度写真を掲載する。


【モチツツジ】(黐躑躅)


180410 小石川植物園 モチツツジ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ、撮影日付のみ異なります


【キシツツジ】(岸躑躅)2019.04.28撮影

190428 小石川植物園 キシツツジ

 次に、下にキシツツジの園芸種で「京鹿の子」の写真を掲載する。
 本来のキシツツジより少し色が薄く上品になっている。


【京鹿の子】(キシツツジの園芸種)2019.04.28撮影

190428 小石川植物園 キシツツジ京鹿の子


 さて、いよいよ「リュウキュウツツジ」(琉球躑躅)だが、とくに琉球に咲いているわけではない。
 リュウキュウツツジは江戸時代から栽培されており、上の写真の岸躑躅(キシツツジ)と黐躑躅(モチツツジ)の交雑種とする説が有力だそうだ。(キシツツジの変種という説もあるらしい)
 「琉球つつじ」だから琉球が原産地なのか、というと、図鑑などの「自生地(原産地)」の項目には「園芸種」と表示されているのが一般的だ。


【江戸の園芸】

 「なんだ! 園芸種か」という反応はちょっといただけない。
 現在盛んに栽培されている花木の園芸種と異なり、江戸時代の園芸種はわが国の歴史であり、庶民文化の顕れなのだ。
 江戸時代にさかんに栽培された園芸種はツツジのほかにも数多くある。たとえばサクラソウ、アサガオ、ハナショウブ、ツバキなど。
 NHKでは1ヶ月ほど前から月1回「江戸の園芸」の特集番組を放送している。

 さて、ツツジの話だが、津藩藤堂家出入りの伊藤伊兵衛は、藤堂家下屋敷が駒込染井に移転したとき伊藤一家も染井に居を移した。そして三代目伊藤伊兵衛は江戸一番の園芸家として知られるようになったという。
 とくに知られているのは、伊兵衛は鹿児島県霧島の真っ赤なツツジを自邸に植え、「ホンキリシマ(本霧島)」としてそれを公開。それをきっかけに「ホンキリシマ」が江戸で大流行するようになったという。


【白琉球】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ白琉球

 リュウキュウツツジもそうした江戸園芸の流れに沿ったものだ。
 リュウキュウツツジというと、「白琉球」(シロリュウキュウ)がもっとも一般的なリュウキュウツツジとして扱われているようだが、経緯はいまひとつよくわからない。
 以下、小石川植物園で見ることのできるリュウキュウツツジを、名前と写真で紹介していく。
 昨年の春に撮影した写真も多い。


【琉球躑躅・薄葉】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ薄葉


【琉球躑躅・尾引絞】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ尾引絞


【琉球躑躅・藤万葉】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ藤万葉2


180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ藤万葉


【琉球躑躅・白雪】2018.04.13撮影

180420 小石川植物園 リュウキュウツツジ白雪

 キリシマツツジにも「白雪」があるが、どうやらそれとは別の「白雪」らしい。


【琉球躑躅・南京紫】2018.04.20撮影

190428 小石川植物園 リュウキュウツツジ南京紫

 以上、リュウキュウツツジをお楽しみいただけたなら幸いだ。

コメント
琉球か、岸つつじかそれとも他の種か
昨年挿し木をしました。10本中6本は活着しています。
江戸時代の文化継続ならうれしいですが!
【2019/05/31 21:36】 | 自然を尋ねる人 #G0paPMig | [edit]
楽 さん、
いろいろと苦労しています。ミツバツツジの仲間がもっとも撮影しにくいです。少しずつ、こうすればよいのかな、と自分なりの手法ができつつありますが、迷い始めるとまたダメになる。ツツジはやっかいです。
【2019/05/31 11:43】 | ディック #- | [edit]
まじめに向き合って撮っておられるから、どの写真も綺麗です。
花が一方向で無く、奥行きがあるため、撮りづらい印象があって、苦手な花の一つです。
【2019/05/30 19:51】 | 楽 #M8XIDdVw | [edit]
こんばんは。
東京のホウズキ市や朝顔市は有名ですね。
江戸時代に広まった園芸品種のツツジ・・・、琉球ツツジでもこんなに多くの種類があるのですね。
全く知りませんでした。
【2019/05/30 18:46】 | hiro-photo #Bc.7XZ4s | [edit]
躑躅
理解が出来ました・忘れれそうですが・植物は奥が深いですね・
植物好きですが・お勉強不足です・
専門書を読みたくなりました。


【2019/05/30 13:06】 | ころん #- | [edit]
凄いですね~
江戸時代ですか・・・・
江戸時代はそういう意味ではいろんなものを
楽しんだ時代ですね。

NHKで食べ物もやっていましたね。
【2019/05/30 11:48】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
緑化しはじめた小肥りさん、
片っ端からツツジを撮って2年、調べ始めたら奥が深い、底が深い!
江戸時代に園芸化した植物たちの沼に突っ込むと、ほんと底なしです。
【2019/05/30 08:47】 | ディック #- | [edit]
多摩NTの住人 さん、
名前と場所の混乱、了解しました。
長沼公園にも行ってみたいです。
【2019/05/30 08:44】 | ディック #- | [edit]
とても勉強になる記事でした。ツツジは以前少し調べたことがありましたが、ここまではとても突っ込んでいません。いつか当方でも取り上げてみたいと思います。
ところで、長沼公園は長池公園の3キロ北にある都立公園です。最寄り駅は京王線長沼駅になります。名前が紛らわしいですね。
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index067.html
【2019/05/30 07:56】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
躑躅にも種類が多いことがわかって混乱しました。
植物の世界は底なし沼だわ。
【2019/05/30 07:14】 | 躑躅にも桜にも混乱している小肥り #HfMzn2gY | [edit]
おはようございます。

リュウキュウツツジ

これは特定の種の総称の様ですね。
一つのカテゴリーになっている感
じです。ツツジも色々あるのだ。
ということを学べそうです。

さて、今朝は晴天。からりとした
朝で気分が良いです。

【2019/05/30 06:33】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
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