2019.03.31(21:01)

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.03.27
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
三夜連続でオオシマザクラとエドヒガンの交配種を紹介している。
29日の「伊豆吉野」、30日の「天城吉野」のふたつは父と母が逆なのだが、区別は難しい。
今晩の「帝吉野」は上の2種とはかなり異なった交配結果となり、特徴ある品種が生まれた例だ。

ミカドヨシノ(御帝吉野または帝吉野)は竹中要氏が国立遺伝学研究所でソメイヨシノの起源を研究した際、オオシマザクラ × エドヒガン の組み合わせによる交配の結果得られたものから、1個体を選び、1957年頃にこの名を付けたもの。
主たる特徴は、ご覧のように花柄が長く垂れ下がることだろう。萼筒も細長い筒型だ。
花はオオシマザクラのように白いが、アマギヨシノやイズヨシノのように密集しないので花数も少なくなるようだ。

これら3種はすべて、同じ人物(国立遺伝学研究所の竹中要氏)がソメイヨシノを研究しようとして、オオシマザクラとエドヒガンを交配した結果生まれた品種だ。
なお、ミカドヨシノについては、父母の区別ははっきりとは確認できなかった。

〈注〉今晩は、この記事の前に「オキナグサ(翁草)とオキナグサの園芸種」という記事があります。
この記事と併せて楽しんでいただけたら幸いです。
コメント
桜にも色々あるのですね~
花びらの薄さが何おtも言えないですね。
オキナグサは高山植物園で確か見ました。
珍しい花ですよね。
【2019/04/01 20:19】
| hirugao #J7S1TTU6 |
[edit]
地理と佐渡の部屋の管理人さん、
オキナグサは山野の草地に生える野草です。
ただ、農地などが減っていくにつれ、全国で激減して、次第に見られなくなってきているそうです。
【2019/04/01 17:37】
|
ディック #- |
[edit]
多摩NTの住人 さん、
まったくおっしゃる通りです。
兄弟姉妹でも顔や体つきがそっくりになるとはかぎらない、というのが的確なたとえでしょう。
【2019/04/01 17:31】
|
ディック #- |
[edit]
ミカドヨシノとはまた高貴な名前をもらったものですね。同じ親でも子は色々ですね。人間でも似てない兄弟もたくさんいますね。
【2019/04/01 16:33】
|
多摩NTの住人 #rId1tC1Q |
[edit]
.>柄が長く垂れ下がることだろう.
じっくり観察しますと・感じます・
桜は日本の和装を感じますね。綺麗です。
【2019/04/01 15:56】
| ころん #- |
[edit]
楽 さん、
おっしゃる通りだと思います。
桜は全国に自然交配で生まれたほかでは見られないような桜がたくさんあります。
オオシマザクラとエドヒガンの組み合わせだけでさまざまな特徴が出てくるのだから、そういうものなのだ、と受け容れるしかありませんね。
【2019/04/01 08:10】
|
ディック #- |
[edit]
現場ではそこまで確認できないと思いますが、綺麗な写真を並べていただくと、花弁の幅が前2種より狭くて、花弁先端の切れ込みも大きいように感じられました。
【2019/04/01 07:15】
| 楽 #M8XIDdVw |
[edit]
おはようございます。
交配種を紹介
詳細な説明にも当方には難しい
世界です。写真の美しさを楽し
む方が..
一方、一つ前のオキナグサにつ
いて。これはそもそも野草であっ
たのでしようか。オキナグサと
いう種は見たことが無いのです。
【2019/04/01 06:54】
|
地理佐渡.. #s/KLKpB2 |
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