〈2018.12.19 撮影〉

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.12.19
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
東京農工大農学部で作成された資料によると、「蜀紅錦」はハルサザンカに分類され、福岡県久留米市草野町吉木に推定年齢200年の古木があるそうです。
小石川植物園の名札では、ただ「蜀紅錦」となっているだけで、品種は表示されていませんが、ハルサザンカの「竜光」と「銀竜」が「蜀紅錦」と並べて植えられているので、この三種をハルサザンカとして一個所に集めて植えられたものと思われます。

なお、ネットではツバキとして扱っている例も見受けられます。
「ハルサザンカ」とは、「サザンカとツバキ(主としてヤブツバキとその園芸品種)との種間交雑またはその後代と考えられているグループ」と憶えておくとよいでしょう。雄しべの基部が長く合着していることが多いので、雄しべ部分の見た目はヤブツバキに近いものが多く、ツバキとして扱われていることが多いのも納得できます。
下に先日掲載したハルサザンカ「銀龍」の写真を掲載しましたが、下側の花の雄しべの基部に注目して下さい。
ひとまとまりに合着していますよね。ヤブツバキもこうなっています。野生のツバキの特徴です。
《銀龍 〜 ハルサザンカ》18.12.19 撮影

〈2018.02.07撮影 蜀紅錦〉

ところで、名物裂(めいぶつぎれ)のひとつに「菱文様蜀紅錦」というのがありまして、そちらは「ひしもんようしょっこうにしき」と読むのが習わしなので、この記事の花の読み方はそれにならって「ショッコウニシキ」としました。
(名物裂は、たとえば茶入れを入れておく袋などに使われます)
〈2018.02.20撮影 蜀紅錦〉
