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モチツツジ(黐躑躅) 2018.05.02 -- 1

2018.05.02(19:10)

 今年はツツジに興味を持ち、少しずつ分け入っている。
 一般にツツジというと、おおまかに「ヤマツツジ」のグループと「ミツバツツジ」のグループに分けられるようだ。
 そしてヤマツツジのグループの中にモチツツジの系統があり、今年はまず、その「モチツツジ」類に一足踏み込んでみた。


【モチツツジ】

180413 小石川植物園 モチツツジ2

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.13
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 なお、「そこら辺で見るツツジは何なのだ」という声が聞こえてきそうなので、モチツツジの話を始める前にひとこと断っておくと、上のような分類のどこかに入るものとして「園芸種のツツジ」の一群があるのだ。
 その中でもっとも一般的なのがヒラドツツジ(古くから長崎県平戸市で栽培されてきたことが名前の由来)である。
 ヒラドツツジは「ケラマツツジを母体にモチツツジ、キシツツジ、リュウキュウツツジなどが自然交配してできたもの」とされ、東京・横浜近辺の「そこら辺で見られるツツジ」はそのほとんどがヒラドツツジである。

 詳しく語れば語るほどややこしくなり、訳がわからなくなりがちなので、まずはうるさいこと、細かいことを言わずに大掴みにしておいたほうがよい。

 上の写真は一見ヒラトツツジに見えるかも知れないが、下のように「萼」付近をよく見えるよう撮影した写真でモチツツジだとわかる。


180410 小石川植物園 モチツツジ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 さて、いよいよ「モチツツジ」(黐躑躅)について書こう。
 その最大の特色は「粘毛」にある。
 モチツツジかどうかを確かめるには、萼のあたりを指でつまんで押さえてみるとよい。かなりベトベトしているのがわかる。
 Wikipedia によれば「花の萼や柄、葉(両面)、若枝、子房、果実に腺毛が多く見られ、そこから分泌される液滴によって粘着性を持つ」とある。
 上の写真にはその粘着性のある毛がたくさん写っている。この毛を刈ると、花は虫によって手ひどく食害されるそうだ。
 写真はもっとも一般的なモチツツジの原種らしい。


【モチツツジ「花車」】


180410 小石川植物園 モチツツジ花車1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 モチツツジは園芸品種もある。
 ハナグルマ(花車)は写真を掲載する。江戸時代からある有名な品種だそうだ。
 セイカイハ(青海波)も、やはり江戸時代からあるという。
 ホシグルマ(星車)は、細長い花弁の形を星になぞらえたのだそうだ。


180410 小石川植物園 モチツツジ花車2

 萼付近の「毛」が写っているのも見逃さないように!


【モチツツジ「青海波」】

180413 小石川植物園 モチツツジ青海波1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.13
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ


180413 小石川植物園 モチツツジ青海波2


【モチツツジ(星車)】

180413 小石川植物園 モチツツジ 尾車

 モチツツジは勉強を始めたばかりで、撮影した写真は必ずしもモチツツジの特徴をとらえた写真になっていないものもある。
 来年はもう少し注意深く撮影していきたい。
 
 なお「鳥黐(とりもち)」は、鳥や昆虫を捕まえるのに使う粘着性の物質のことを言い、モチツツジ(黐躑躅)のモチはこの字を使う。樹皮から鳥黐(トリモチ)を作ることができる「モチノキ」は「黐の木」と書く。

コメント
モチツツジ,,初めて知りました。
色も紫系、華やかさ、
綺麗な画像で、
解説見せていただきました。

【2018/05/04 16:28】 | ころん #- | [edit]
以前、ツツジの種類をいろいろ撮ったことがありましたが、もうすっかり忘れてしまいました。まだ一から勉強し直しです。とても参考になります。
【2018/05/04 15:25】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
モチツツジという名前を知りませんでした。
そういえば花車に似たツツジが家にもあります。これなのかな。
【2018/05/04 11:15】 | 山ぼうし #- | [edit]
今年のもちつつじは例年になく花色が濃くたくさんついています。
いつもの山越えの自生の木ですが初めてこんなに咲いたのを見ました。
こちらも綺麗ですね。
【2018/05/04 09:58】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
こんばんは。
何だか難しくなってきましたね。
躑躅にもいろいろと種類があると言う事は分かりますが、頭がこんがらがって来そうです。
【2018/05/03 17:32】 | hiro-photo #Bc.7XZ4s | [edit]
楽 さん、
梅、バラ、ツバキなど、少しずつ深掘りしてきました。これにツツジを加えようか、と。
【2018/05/03 11:54】 | ディック #- | [edit]
ツツジの仲間で済ましてきたため、品種はあまり区分していませんでした。
ツツジで萼や花柄を触るとネバネバした記憶はありますが、あれがモチツツジだったのですね。
【2018/05/03 10:15】 | 楽 #M8XIDdVw | [edit]
小肥りさん、
よく数えていただきました。
ワープロでなければ、とても書けません。
【2018/05/03 09:54】 | ディック #- | [edit]
すごいですね。
黐=23画 躑=22画 躅=20画
合わせて65画。おめでとうございます。
【2018/05/03 09:51】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
モチツツジなんて名は初めです。
ひらとツツジは我が家にも5本はあります。
ツツジとさつきは花の咲く時期が違う事で区別していました。
自然の山で咲くツツジはモチツツジ?と小さい赤花のツツジの2種あります。
我が家ではどちらの種も90年以上の木があります。
【2018/05/02 21:50】 | 自然を尋ねる人 #G0paPMig | [edit]
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