ジャコウアゲハの幼虫 と ウマノスズクサ 2017.07.10 -- 1

2017.07.10(17:50)

【ジャコウアゲハの幼虫とウマノスズクサ】(7月8日)

170708 小石川植物園 ジャコウアゲハの幼虫

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.07.08
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 7月8日の小石川植物園、アゲハの幼虫らしき姿を認め、パチリと1枚シャッターを切っておいた。
 自宅でネット検索してみると、これはジャコウアゲハの幼虫ではないか。しかも同時に撮影した札を見ると、ウマノスズクサとなっている。なるほど、きちんと食草を選んで卵を産み付けているのだな、と感心した。
 ただ、このときは花らしきものは見えなかった。


【小石川植物園のウマノスズクサの仲間】(4月23日)

170423 小石川植物園 ウマノスズクサの仲間

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.04.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 じつは、ウマノスズクサ(の仲間)は4月23日にすでに撮影してあった。
 上の写真のジャコウアゲハの幼虫がいた薬園保存園ではなく、分類標本園のほうに、蔓を巻き付けやすくした円柱形の柵が6個も立てられていて、大きな葉と、大きな花が目立っていた。
 しかし、みなさんのブログからは、まったくウマノスズクサが咲いたという声が聞こえてこない。
 なんだか変だ、と思って記事にするのを控えていたのである。

 そもそも立て札が混乱していて、「アリマウマノスズクサ」と「オオバウマノスズクサ」は日本原産らしいが、東アジア原産で和名がなく学名だけのものもあり、どの札がどれを示しているのか、札の位置も不明瞭なのである。
 とりあえず、順不同で4月23日に撮影した写真を並べておく。


170423 小石川植物園 ウマノスズクサの仲間2


170423 小石川植物園 ウマノスズクサの仲間3


170423 小石川植物園 ウマノスズクサの仲間6


【舞岡公園のウマノスズクサ】(7月7日撮影)

170707 舞岡公園 ウマノスズクサ1

 撮影場所:舞岡公園
 撮影日:2017.07.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 一方、この頃(4月下旬)にトップの写真の幼虫を撮った薬園保存園のウマノスズクサは生育が悪く、もう花なんか咲かないのではないか、と思っていた。
 7月7日、舞岡公園で撮影したウマノスズクサは、花のピークを少し過ぎていたが、これが一般に知られているウマノスズクサではないか、と思われた。 
 Wikipedia には「花は7〜9月に咲く」とあったし、ウマノスズクサとして図鑑に出ている写真はこちらのウマノスズクサだ。


170707 舞岡公園 ウマノスズクサ2

 「里山のつる性植物」(谷川栄子・著) によると、和名は、「ぶら下がる果実を馬の首に付ける鈴にたとえた名」だそうだ。最近出たヤマケイ文庫の「野草の名前(夏)」という本では、「馬の首に付ける鈴」の図と「果実」の絵とが並べてあって、理解しやすいようになっている。


170707 舞岡公園 ウマノスズクサ3

 また、この奇妙な花の形だが、これはトラップになっているらしい。
 匂いで小型のハエを誘い、花筒の奥の部屋へと誘導するのだそうだが、花筒の内側には逆毛があって、ハエは簡単には後戻りができなくなっているらしい。しかし、食虫植物というわけではなく、確実に受精するための仕組み、ということのようだ。ここではその仕組みには深入りしないでおく。


170707 舞岡公園 ウマノスズクサ4

 なお、ウマノスズクサの果実は昔は生薬「馬兜鈴(ばとうれい)」(去痰薬)として重宝された、という。
 小石川植物園で撮影したウマノスズクサのどれかはおそらくオオバウマノスズクサで、そちらは根が生薬「朱砂蓮」として、中国で腫れ物治療などに用いられたという。

 結果的に後からわかったことだが、4月に撮影した小石川植物園の花は、どれも舞岡公園の3倍近いサイズがあった。
 葉も大きく、すべてビッグ・サイズだから、ふつうのウマノスズクサを一度体験してしまえば、間違えることはないだろう。

 (注)この記事の前には「ハエドクソウ」の写真記事があります。

コメント
楽 さん、
2〜5枚目はやはりオオバウマノスズクサでしたか。そうではないか、と思いつつ、確信を抱けないままでした。
ありがとうございます。
【2017/07/11 12:09】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
この草を食草にしている蝶はブログ友のアップで詳しく理解しています。
が蝶が飛び立てばうれしい瞬間です。
【2017/07/11 09:24】 | 自然を尋ねる人 #G0paPMig | [edit]
ウマノスズクサ・アゲハの幼虫セットで見せていただきました。
始めて見ます・花は自己アピールしてるような感じがします。
【2017/07/11 08:55】 | ころん #- | [edit]
2~5枚目はオオバウマノスズクサだと思います。
ラッパ部分が黄色いことや、花の時期からそう判定しました。
舞岡公園のウマノスズクサ、綺麗に撮れていますね。
私も昨日撮ってきましたが、イマイチでした。
【2017/07/11 08:28】 | 楽 #M8XIDdVw | [edit]
ウマノスズクサとジャコウアゲハの幼虫を上手くセットで撮れましたね。ウマノスズクサは結実しにくいらしく、まだその果実を見たことがありません。そちらはどうでしょうか。
【2017/07/11 08:02】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
アゲハの幼虫って久しぶりに見たような気がします。まさに夏は虫達の活動期ですね。それにしても毎日暑い!東日本は連日の異常猛暑、もう梅雨明けしているのではないかと思います。九州の豪雨は本当にひどい状況になっていますね。心よりお見舞い申し上げます。
【2017/07/11 07:09】 | ローリングウエスト #4rhKAmu. | [edit]
おはようございます。

ウマノスズクサ。面白い花?
をつけるのですねぇ。
それがまたジャコウアゲハの
食草ですか。こちらも又珍し
い..

長岡でもジャコウアゲハは見
られたかも知れません。かな
り局地的分布でです。

【2017/07/11 06:28】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
アトムパパ さん、
キアゲハの幼虫、わが家でもフェンネル(ウイキョウ)(セリ科)を育てたときがすごかったです。強烈な印象でした。2006年7月30日のブログ記事というかたちで記録に残っています。
【2017/07/10 22:59】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
ウマノスズクサ、不思議なお花ですね!

アゲハの幼虫が付くんですね。

昔、家庭菜園で、ニンジンにアゲハの幼虫が付きました。
なんでも、セリに付くキアゲハで、
ニンジンにも付くそうでした。
【2017/07/10 22:38】 | アトムパパ #ulYx6Mu6 | [edit]
jugon さん、
ジャコウアゲハとウマノスズクサの組み合わせがよく知られているので、チョウ好きのカメラマンからも注目されている植物らしいです。
ジャコウアゲハでなくて、その幼虫の写真しか撮れず、残念でした。
【2017/07/10 20:41】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
ディックさん、こんばんは。

ウマノスズクサ、実際は小さなお花なのですね。大きな写真から始まっていたので、温室でよく見かける食虫植物くらいのサイズかと思いました。
小さなものも良く観察すると面白い形をしていて、興味が湧きます。
ウマノスズクサの仲間は、少し大きいようですね。
お花はウマノスズクサの方が綺麗な気がします。
暑い中、小石川植物園へ日参されたのですね。
ハエドクソウはとても可愛らしいのに、毒があるなんて、見かけでは分かりませんね~。
【2017/07/10 20:03】 | jugon #ehuBx04E | [edit]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://dickhym.blog9.fc2.com/tb.php/8159-e78f817e