黄梅(オウバイ)の研究 2017.02.17 -- 1

2017.02.17(23:25)

【小石川植物園の黄梅】

170215 小石川植物園 黄梅の枝

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.02.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下、小石川植物園は同じ

 小石川植物園のホームページ「2月7日の開花状況」に、「黄梅」を見つけました。
 じつは、2月11日の San Poの会 で鎌倉の瑞泉寺(鎌倉市二階堂710 )に立ち寄り、かねてより話に聞いていた瑞泉寺の「黄梅」と出会いました。
 そのときは iPhoneしか持っていなかったので近寄って写真をとることができませんでしたし、花もあまりよい状況ではなかったので、写真がなく、あくまで私の記憶ベースですが、小石川植物園の「黄梅」と瑞泉寺の「黄梅」は同じ種類のウメのように見えました。
 瑞泉寺の「黄梅」は立て札等によると、江戸時代からの古木で牧野富太郎博士が命名したのだそうです。


170215 小石川植物園 黄梅の花1

 写真を何枚か並べますが、花弁は小さく退化したものが5枚あり、色は通常の白梅と比較するとややくすんだ色でした。結局のところ「花弁が黄色だから『黄梅』というわけではなく、花弁が小さく目立たず、雄しべの葯の黄色が目立つので全体が黄色っぽく見えることから『黄梅』と名付けられた」ようです。
 この点も瑞泉寺の「黄梅」と同じ、と感じました。


170215 小石川植物園 黄梅の花2


《参考》根岸森林公園の酈懸(てっけん)

130305 根岸森林公園 テッケンの花1

 撮影場所:根岸森林公園
 撮影日:2013.03.05
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 根岸森林公園に「酈懸(てっけん)」という品種の梅があります。
 テッケンの場合は同じ木の花に個別に個体差があり、花弁が存在する花、退化して小さくなっている花、まったくなくなって雄しべだけになっている花が混在しています。


130305 根岸森林公園 テッケンの花2

 花弁がまったくない花の比率はかなり高く、紅梅や白梅の木の並んでいる中で、テッケンの木の付近だけ黄色っぽく感じるほどであり、私はむしろ、テッケンのほうが「黄梅」の名にふさわしいのではないか、と思います。
 もっとも、小石川植物園の「黄梅」は通常の梅林の中でなく、離れた場所にあるため、もしこの「黄梅」が梅林の中にあれば、もっと黄色に感じられるのかも知れません。

 ふたたび、「小石川植物園の黄梅」に戻ります。


【小石川植物園の黄梅】

170215 小石川植物園 黄梅の花3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.02.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 梅林から少し離れているため、小石川植物園の「黄梅」を観賞する人はほとんどなく、もったいないことだ、と感じました。
 遠目には花弁が小さくくすんだ色のため、白梅と比較すると「しょぼくれた」感じがします。そのためか、通路から外れてこの梅を見にいく人は、私が梅林付近に3、40分ほどいたあいだ私以外にはいませんでした。


170215 小石川植物園 黄梅の花4


【雲南黄梅】(ウンナンオウバイ)

170215 小石川植物園 雲南黄梅の花

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.02.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 上と下の写真は「雲南黄梅」(ウンナンオウバイ)、別名「オウバイモドキ」学名「Jasminum mesnyi」として知られている花です。
 写真は小石川植物園で撮影しました。下の写真のように「花芽がいいな」と感じました。横浜市こども植物園にもありますし、垣根に絡ませているお宅を通りがかりに見たこともあります。
 モクセイ科ソケイ属の常緑低木です。


170215 小石川植物園 雲南黄梅の花芽


【黄梅】(モクセイ科ソケイ属)

170215 小石川植物園 オウバイの花

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.02.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 上と下の写真は小石川植物園にあるもうひとつの「黄梅」です。モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)の半つる性落葉低木です。学名 Jasminum nudiflorum 。中国名「迎春花」、英名「ウインター・ジャスミン」。


170215 小石川植物園 オウバイの枝

 小石川植物園の木はちょっと疲れた様子で、もう少し状態のよい木であれば、もっと美しい姿を楽しめるらしい。白っぽくなった花は傷んで色素が抜けたのだと思われます。 
 実がならないそうです。中国原産であり、利尿薬として知られているようです。(薬草カラー図鑑3/ 伊澤一男・著)

 (注)梅(ウメ)は桜と同様、バラ科の樹木です。
    雲南黄梅とすぐ上の項目の黄梅は、名前が「黄梅」となっていても、ウメではありません。
    最初の項目の「黄梅」と「酈懸(てっけん)」は正真正銘の梅(ウメ)です。

コメント
黄梅ですか。まだそれとして認識したことはありません。小振りなんですね。気をつけて探してみます。何となくそれらしい樹はあるのですが、名札が無いとなかなか断定できません。
【2017/02/19 16:03】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
おはようございます。

オウバイって普通の梅とはずいぶん
違う花の感じがします。良いですねぇ。
とにかく初めて見ました。
しかも、微妙に異なる種類がいくつも
あるんですねぇ。


【2017/02/19 10:17】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
黄梅、変わった花ですね。
これは確かに見てみたい花です。
いつか見に行ってみたいですね。
【2017/02/18 22:40】 | YAKUMA #0p.X0ixo | [edit]
こんばんは~
小石川植物園には一昨年に行きました。
すごく種類がありました懐かしいです。

関西にまたおいでになりませんか?
有馬の湯が待っていますよ。
【2017/02/18 21:39】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
黄梅は、見たことがありません。

目立たないお花なので、
何処かの公園にも、に咲いてるかもしれませんね。
【2017/02/18 18:48】 | アトムパパ #ulYx6Mu6 | [edit]
黄梅を見たら、肥料が足りないか寒さにやられて花弁が縮れた可哀想な梅と、きっと思ってしまったことでしょう。
実物を見てそれらしい美しさを発見してみたいです。
同じ名前が付けられていると、混乱しますね。
ギンバイソウとう花も二種類あって、これも困りました。
【2017/02/18 16:15】 | とんとん #uvcXFM.c | [edit]
小肥り さん、
そりゃあ、誰かが勝手にモクセイ科の植物に「梅」の名前を使って、それで広めちゃった、そのため、いまでも混乱しているから、私が少しでも頭の整理に役立とう、と記事を書いている、というわけです。
【2017/02/18 14:20】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
コメントが難しいなあ。
梅なんでしょ。梅は「バラ科」と決まってるでしょう。
それを今さら「モクセイ科」と言われてもなあ・・・
似て非なるもの?
【2017/02/18 13:43】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
モクセイ科のオウバイや、ウンナンオウバイは時々見ますが、バラ科のオウバイは初めて。
写真を見たら、蕾の段階で何かについばまれたのかなと思いそうな、蕊が目立つ花ですね。
【2017/02/18 06:32】 | 楽 #M8XIDdVw | [edit]
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