英国バラの特徴と楽しみ方 2016.05.01

2016.05.01(18:05)

【ジュード・ジ・オブスキュア】

160430 自宅庭 ジュード・ジ・オブスキュア

 撮影場所:自宅庭
 撮影日時:2016.04.30

 4月30日、東南向き花壇の「ジュード・ジ・オブスキュア」(Jude the Obscure)は、まだつぼみでした。
 5月1日朝になると、下の写真の通り。


160501 自宅庭 ジュード・ジ・オブスキュア

 撮影場所:自宅庭
 撮影日時:2016.05.01 朝

 「ジュード・ジ・オブスキュア」(Jude the Obscure)はこれでほぼ開ききった状態です。
 このまま、あるいは外側だけもう少し開いたところを楽しむバラで、だらしなく開いてしまうとむしろこの花の魅力を損なうことになります。
 強い香りを持っています。
 英国のデヴィッド・オースチン社の日本サイトからネットで苗を注文できます。
 鉢植えにしたときは、正直に言って「なんだかつまらない花だな」と思っていましたが、南向き花壇で地植えにしてから勢いが付き、たいへん美しい、と感じるようになりました。ある意味、イングリッシュ・ローズの典型のような感じもします。わが家では低木として仕立てていますが、環境によってはつるバラにも仕立てられるそうです。

 花の名称はトーマス・ハーディの小説の主人公ジュードから名付けられたと言います。amazonで中公文庫の「日陰者ジュード」上下巻を購入可能ですが、私は読んでいません。
 Bookデータベースの解説によります「オックスフォードに行き、学問で身を立てることを夢見る青年、ジュード。貧困と結婚生活の失敗によって何重にも挫折していく若者を赤裸々に描き、発表当時非難の限りをあびたこの作品を最後に、ハーディは筆を折った」とあります。


【レディ・ヒリンドン】

160429 自宅庭 レディ・ヒリンドン

 撮影場所:自宅庭
 撮影日時:2016.04.29

 今年一番最初に咲いたレディ・ヒリンドン。4月29日朝の撮影です。
 次の写真からは、左側のつぼみが主人公になります。


160430 自宅庭 レディ・ヒリンドン

 撮影場所:自宅庭
 撮影日時:2016.04.30 朝

 4月30日朝,写真のレディ・ヒリンドンは今年2番目の花のつぼみです。
 夕刻は西日を浴びて、下の写真のように開きました。


160430 自宅庭 レディ・ヒリンドン夕

 撮影場所:自宅庭
 撮影日時:2016.04.30 夕

 「レディ・ヒリンドン」(Lady Hillingdon)は本来つるバラだそうですが、わが家ではまだ鉢植えのまま。
 右側の1番目の花のように、やや垂れ下がる傾向があるようなので、つるバラ仕立てのほうがよいと思いますが、場所の選定がむずかしいし、もう少し苗を強くしてから植え替えたほうがよいかも知れません。
 1877年に英国で作出されたとか…。古いバラ(オールド・ローズ)で、日本の他社の販売サイトではバラの由来については情報が錯綜しています。名称の由来についてもわかっていないようです。英国のデヴィッド・オースチン社の日本サイトからネットで苗を注文できます。私の情報は David Auston 社の英国サイトに拠っています。
 温暖な地域あるいは暖かい壁の上で育てるのに適しているそうです。この花も、あまり開くとルーズな感じになるとのこと。
 やはりよい香りのバラです。

 〈参考〉横浜イングリッシュガーデンのレディ・ヒリンドン

160429 イングリッシュガーデン レディ・ヒリンドン

 撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
 撮影日:2016.04.29

 つるバラ仕立てでした。


【パット・オースチン】

160501 自宅庭 バット・オースチン

 撮影場所:自宅庭
 撮影日時:2016.05.01

 「パット・オースチン」(Pat Austin)の2番目の花がまもなく咲きそうです。
 花の名称はDavid Austin の奥さんの名前にちなんで名付けられました。わが家では大型の鉢に入れてシュラブ仕立てで育てています。
 陽射しに輝く姿はすばらしいですが、一方で日本の強い陽射しには弱く、午前中に楽しむ花といったイメージです。しかしたいへん強健で、次々と咲いてくれます。
 英国のデヴィッド・オースチン社が1995年に作出したバラで、数あるイングリッシュ・ローズの中でもとてもよく知られています。


【英国バラの特徴と楽しみ方】

 バラには各国の国民性に合わせた好みや傾向がある、と和バラの切り花の記事で書きました。
 フランスの豪華で大きなバラよりも、英国人は中型で次々と花を咲かせるような、香りの強い、オールド・ローズのよさを残したバラを好むようです。
 日本の Minori Garden Webというサイトでは、バラの歴史を「バラの世界は巨大輪のビビツドカラーの近代的なバラに傾斜して行き、それと共にバラにとって大切な芳香も失われていった」と表現し、英国のデヴィッド・オースチンの功績を「イングリッシュローズはオールドローズの美しい花形や素晴らしい芳香、自然な樹形を基本に、モダンローズの四季咲き性とやさしい多彩なカラーを取り入れ、オールドローズの復括と共に、ガ-デンローズの世界に新しい時代を、築き始めている」と評価しています。
 わが家ではかみさんも私もイングリッシュ・ローズのそうした良さを認めています。

 横浜の、たとえば「港の見える丘公園」とか「山下公園」などのバラ園では、大輪種の近代的なハイブリッド・ティーローズがたくさん植えられていて、一般的には「バラといえばそういう花」というイメージが流布してしまっているように思います。
 大統領、映画女優、各国王室のプリンセスなどの名称もそれに一役買っているようです。
 もっと日本人の好みにあうバラがたくさんあるのだ、と知っていただきたくて、この記事を書いております。

 なお、この記事ではやや似通った色合いの薔薇が並びましたが、たまたま早く咲いたバラが似た色合いとなったまでのことで、偶然に過ぎません。
 わが家はこれから約1ヶ月、さまざまな色彩に溢れた素晴らしい時期を迎えます。
コメント
上品な感じのバラですね。趣味の良さが伝わってきます。ローズガーデンには憧れますが、私には難しそうす。
【2016/05/02 14:52】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
そちらはやはり早いですね。
薔薇はあちこち見てもまだ咲いていません。

良いクリーム色ですね~
お手入れが大変な薔薇ですからどうも私は
苦手です。
ミニバラくらいかな。
【2016/05/02 10:18】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
おはようございます。

クリーム色って言えば良いのでしょうか。
黄色っぽい色合いでもどことなくしっと
りとした風合いのある感じです。咲き方も
あるのでしょう。こうしたバラを栽培する
のを楽しみにされているんですね。

さて、地理佐渡は仕事で今日長岡を出、帰
りは四日夜となります。今年のGWは8日・
9日の二日だけです。

【2016/05/02 06:29】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
過去、貴ブログでどれほどの種類、
バラが撮影されて掲載されたことでしょう
それらにもれなく詳細な解説がついていたことを思い出します

バラに関しても造詣の深さ、頭の下がる思いです
豊かに歳を重ねていっておられますね
【2016/05/02 06:10】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
春のバラの季節到来なのですね~。

バラのことはほとんど知らないので、「芳香や自然な樹形」の話は、新鮮でした。
【2016/05/01 22:20】 | 山ぼうし #- | [edit]
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