
撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.03.20
昨日オオバヤシャブシの雄花序と雌花序を紹介したので、よく似た例として、今日はアカシデの雄花序と雌花序を紹介したい、と思います。とくに雌花序についてです。
アカシデの雌花序も、早い時期に捜すとまだ小さくて判別しにくいです。
雄花序が十分伸びて長く垂れ下がり始めた頃に、雌花序もようやく伸びて「これが雌花序だ」とはっきり判別できるようになります。
「アカシデって何か?」とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんが、秋の紅葉が真っ赤になって、たいへん美しいことで知られています。

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.03.20
まずは、上の写真が雄花序です。
よく見れば雄しべがのぞいて見えていますが、今回の記事は雄花序の観察ではなく雌花序の観察にありますので、さらに近寄ったマクロ写真は撮影していません。

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.03.20
上の写真は3月20日撮影ですが、芽花序は上へ伸びてその先端が姿を見せただけで未発達です。
花序の順番などを見るにも、枝が伸びきっていないのでわかりにくいです。
オオバヤシャブシの記事でも述べましたが、枝が十分伸びて、雄花序が長く垂れ下がり、雌花序がはっきり区別できるようになった頃に観察するのが確実です。

上の写真は3月27日撮影です。
雌花序はどこにあるかというと、雄花序よりも枝の先端で、葉が未発達の葉芽の中から雌花序がにょきっと垂れ下がっているように見えます。混芽なのだろう、と思います。
混芽 というのは、葉の芽と花序の芽が別々ではなく一緒の場合を言います。