
撮影場所:自宅の周辺
撮影日:2016.03.25 以下同じ
基本的には落ち着いた三角形の構図が好みで、私の古典主義好みの傾向がふだんの写真にも反映していると思っておりますが、そういう撮り方は、「春の生き生きとした活発な花々の生命感」を表現するには不足のような気がして、やや混沌とした構図や、明暗の対比を好む傾向が出てきました。
私の頭の中は、古典主義に飽きてバロックへと向かっているのかも知れません。
とはいえ、古典主義というのは根強く、歴史上ことあるごとに復活運動が起きます。私も心底は古典主義的傾向が強いのを自覚しています。ただ、春の暖かさに浮かれているあいだはそこからの逸脱を好むのだろう、と思います。

花はクレマチス(和名はテッセン)。センニンソウも近い仲間です。園芸種が豊富で、西欧型の植物園ではバラと並んで力を入れているようです。
クレマチスの世界へ突っ込んで探究していくとたいへんことになりそうなので、バラだけでもう十分と思っています。

この花は近所のお宅のフェンスに絡まっていて、毎年今ごろに開花するので、通りかかるごとに眺めている。とくに好きというわけでもないのですが、やはり季節には「今年はどうだろう?」とか、気になる存在です。
