2期咲きについて考える…

2015.08.25(11:50)

150822_叔母の家のノウゼンカズラ

 自宅の近所のノウゼンカズラは、6月下旬に最初の最盛期を迎え、その後2ヶ月ほどお休みしていたのだが、8月下旬になって2回目の最盛期を迎えようとしている。
 注意深く観察すると、6月下旬の1期目のほうが花数も多く、花の様子ももう少ししっかりしていたようではあるが…。
 「2期咲き」という用語がどれほど一般的になっているのかどうかはわからないが、植物には、花が一斉に咲く時期が複数回に分かれる性質を持つものがある、ということは確かだ。「2期咲き」という言葉は、知らなくても意味は容易に通じるし、わかりやすいので、これでよいのではないか、と思う。

 たとえば、バラを例にとると、「四季咲き」と呼ばれる種類のバラがある。
 「四季咲き」といっても、春夏秋冬それぞれに1回ずつ咲くわけではない。多くは春と秋に咲くが、そうはっきりと決まっているわけではない。
 日本では5月下旬頃が春バラの最盛期だが、花が咲き終えたときにはきちんと「花殻」を摘むようにするとよい、と言われている。つまりは、結実させないようにするのだ。そうしてバラの木が余分なエネルギーを費消しないようにさせると、品種にもよるが、1ヶ月〜3ヶ月後の夏に2回目の花が咲く。
 この2回目の花のつぼみを咲かさずに摘んでしまうなどすると、季候のよい秋(本来ならば3期目の花の時期)に大きく豊かな花を咲かせる。

 ぼくは植物学者ではないからなんとなくイメージするだけではあるけれど、植物には品種によって年に複数回の花を咲かせるほど強健な種があって、「四季咲き」にせよ「2期咲き」にせよ、その性質が顕れる様子は、付近の植物をなんとなく観察しているだけでも、わかることがある、と感じる。

 ここでふと気が付くのは、ノウゼンカズラは一般的に結実しない、ということだ。8月6日に記事にしたキョウチクトウは、もう2期めの最盛期を過ぎてしまったが、一般的に「まれにしか結実しない」と言われているし、近所のキョウチクトウの場合は実を見たことが一度もない。
 どちらも、結実に養分を費消したりしないから、2期に分けて花を咲かせるエネルギーがあるのではないか、などと想像している。
 「2期咲き」の様子を観察した、といっても、ノウゼンカズラは6月下旬が「主たる最盛期」で、8月下旬は少し勢いを欠いている。キョウチクトウは6月上旬はやや勢いを欠き、8月上旬が「主たる最盛期」だった。
 バラは一般的には春が「主たる最盛期」で、秋はやや劣る、と言われている。

 そこで8月20日に紹介したわが家のヤマボウシだが、ネットなどをていねいに検索していると、数は少ないものの、ヤマボウシが2期に分けて咲いた、という記事を見かける。
 ヤマボウシの最盛期は、今年は気候のせいかかなり早く、横浜市根岸地区では5月下旬が最盛期だった。
 わが家のヤマボウシは木の健康状態が悪く咲かなかったと書いた。しかし、じつは「たった一輪だけは咲いた」のである。
 証拠写真が見つからないので時期がよくわからないのだが、先日8月20日に咲いた庭のヤマボウシは「2期咲き」の2回目に相当するのだろうか、と思っている。1期目がたった一輪だけだったので、ようやくなんとかちょぼちょぼと花を咲かせるだけのエネルギーを蓄えることができて、2期目の時期に咲いたということではないか。
 根岸森林公園では1期目にたくさん花を咲かせるせいか、2期目のヤマボウシの花というのは見たことがない。
 ヤマボウシが持っている「2期咲き」の性質は、ノウゼンカズラやキョウチクトウほど強いものでなく、わが家のように「1期目にはたった一輪しか咲かせることができなかった」というような事情がないと、横浜の根岸地区ではその性質を発揮できないのではないか、などと思いをめぐらせている。
コメント
このように2度目の花が咲くのを見れば
私の家も2度咲いているのを思い出しました。
2毛作はお米を作って裏作が麦
2期作はお米を年に2回収穫することですが
もう高知県や鹿児島県では新米が出来
田植えも終わっています。
【2015/08/29 17:57】 | 自然を尋ねる人 #G0paPMig | [edit]
こんにちは。

二期咲き。断片的にわかるものの
当方にはなかなか身の回りで意識
していないせいで、そうそうだっ
たのかという感じです。ただ、バラ
だけはどうも春と秋に咲くんじゃな
いかっていうくらいは感じていまし
た。やはり山野草ばかりに注目して
いるせいですねぇ。


【2015/08/27 17:38】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
「二毛作」以外に「二期作」という言葉が
田において存在しますから
「二期咲き」の造語も極めて自然に入ってきます
ノウゼンカズラは綺麗ですね

このオレンジが私には、上品な色に思えるのです
【2015/08/27 07:11】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
我が家のヤマボウシも記録しました。
先日の↓ブログのおかげです。
ついでに、参考と備忘のためリンクを記載させていただきました。ご了承ください。
http://blog.goo.ne.jp/ino1127/e/def6e3bc65ce89497be6dfc9e5509eb8
【2015/08/26 23:38】 | 山ぼうし #- | [edit]
2期咲きの考え方、面白いですね。
庭で見るいろいろな木で花期がとっくに過ぎてしまっているのに、4~5輪咲くことが良く有ります。(シャリンバイ、ハコネウツギ)
逆にやけに早く数輪咲いて、本当の時期に咲くというのも有りました。(カリガネソウ、ボタンズル)
狂い咲きと考えていましたが、狂っているのではなくそういう性質と考えるのもよさそうですね。

庭のキョウチクトウは数年続けて結実を確認しています。
(その後は気をつけて見ていませんが。)
結実率はよくありませんが。
めったに結実しないと書かれていても、もしかして気づかないだけなのか。
それとも我が家のは植えてから20年以上たったころの確認なので、力がついたからなのか。

ディックさんの考察、いろいろ参考にさせていただきます。
【2015/08/26 10:37】 | とんとん #uvcXFM.c | [edit]
ディックさん、こんばんは。

以前、そういう植物の性質を知らない時には、「あれ?この前咲いたと思ったのは、去年??」な~んて思ったこともありました(^^ゞ
ノウゼンカズラは実家にもあり、この前(8/10日過ぎ)に2期目を迎えていました。花数は、1期目に比べるべくもなくほんの少し。でも色合いは余り変わらない気がしました。もっとたくさん咲く年もあるので、いろいろな条件で変わるのでしょうね。
近くの公園の10月桜は、夏以外は咲いているようなイメージです(^^)
植物のそういった性質を知るのも楽しいですね。
【2015/08/25 22:28】 | jugon #ehuBx04E | [edit]
多摩NTの住人 さん、「2期咲き」というテーマとは逆の方向ですが、「今年はお休み」という樹木が出てくる現象にも興味があります。派手に花を咲かせ、実を付けた翌年、花をほとんど付けずにお休みするコブシとか、毎年ずっと観察していると、いろいろとおもしろいことに気が付きます。
「2期咲き」の話題ですが、バラなどではとくに強健な品種では、ほとんど一年中花を咲かせているわが家のアイスバーグのようなものもあり、そうした植物の特徴と、気候が合っているかどうか、根がしっかり張っているかなど、いろいろな条件に左右されるようなので、「こんなことではないかなあ」と思いをめぐらせている、という程度のことではありますが、たしかにおもしろいテーマです。
【2015/08/25 20:50】 | ディック #- | [edit]
バラの2期咲きはよく聞きます。当方でヤマボウシが夏の終わり頃に咲いているのを見ましたが、果たしてその個体が初夏に花を付けていたかどうかは未確認でした。多くのヤマボウシが初夏に咲くので、きっとその樹も咲かせていたのだろうと類推した次第です。これは結構面白いテーマですね。
【2015/08/25 20:27】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
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