庭のグラジオラス

2015.08.05(23:15)

150710_自宅庭_グラジオラス

 昭和の初めに逗子近くのH町から出てきた祖父が、地主から広い土地を借りて現住所に家をかまえた。
 祖父は早くに亡くなり、長男だった父が若い頃から祖母と兄弟姉妹を養った。
 父が祖父から引き継いだ広い借地でぼくは育った。父は家の裏で畑をやり、庭で花を育てた。
 ぼくにとっての「夏の花」のイメージは、父が栽培した百日草、ダリア、グラジオラスなどだ。
 長年やっていたので、父のガーデニングの腕は確かだったようだが、美的センスはほとんどなかった。赤、橙、黄色、濃いピンクなどの花々が、色彩に何の配慮もなくごちゃ混ぜに咲き乱れる花壇は、ぼくにとってただ暑苦しいだけで、きれいだともなんとも思わなかった。
 いや、むしろ嫌いだった。
 だから、そうした派手な彩りばかりの庭は、いまでも苦手で、美しいとは思えない。
 ありがたいことに、色彩についてのかみさんの好みは自分と似ているところがあり、派手な庭造りはしないので、いまでは心地よく住んでいる。


150713_自宅庭 グラジオラスアップ

 父が育てていた花でいま残っている「夏の花」は、先に紹介した「ハマユウ」と、もうひとつがこの「グラジオラス」だ。
 球根を作る植物で、木子(きご)という小さい球根で増えるという。実もできるらしいが注意して見たことがない。ろくに世話もしていないのに、毎年花を咲かせる。予測もしなかった場所から出てくることもある。
 グラジオラスは倒れやすいのが欠点だ。気が付けば棒を立ててやりたいとは思うけれど、梅雨から真夏が最盛期。庭での作業はつらい時季なのである。

 昨晩の記事で、「ノウゼンカズラは夏休みをとる」などとおもしろおかしく書いたが、花が一斉に勢いよく咲いている時期が2回ある植物はけっこう多いように感じる。
 たとえば6月10日頃に最盛期を迎えていた近所のキョウチクトウは、その後お休みして7月下旬に咲き始め、いま二度目のピークを迎えている。もっとも暑い時季に2回目の花期を迎えるので、「夏休みをとっていた」とは書けない。
 つまり、ある種の植物は一度一斉に咲いた後、休憩してからもう一度花期のピークを迎える性質がある、というだけなのかもしれない。
 庭にたくさんあるバラの中にも、やはりそんな咲き方をする種類があるようだ。
 
コメント
グラジオラス・段咲き花がなんとも
新鮮です・

子供の頃から見るグラジオラスなんだか懐かしさを感じました・
あまり見かけなくなりましたがお庭が華やかでしょ。
【2015/08/06 20:55】 | ころん #- | [edit]
グラジオラスはすでに終わりです。
これから草刈りをしますが
刈り取りの運命
後20分もすればこの茎も消えます。
【2015/08/06 16:52】 | 自然を尋ねる人 #8xz/ZV2M | [edit]
FREUDE さん、
>グラジオラスとハマユウが咲いていたことを植物の知識に欠ける私でも記憶しています。
ぼくの植物についての知識はつい10年ほど前がスタート地点ですが、花壇の百日草とダリアはあまりにもごてごてと派手だったので、頭の中に焼き付いております。
【2015/08/06 12:11】 | ディック #- | [edit]
グラジオラスも確かに夏のお花の代表格ですね。
この黄色は穏やかな黄色で素敵ですね。
ディックさんと奥様の色彩感覚、素晴らしいです。
【2015/08/06 10:34】 | YUMI #2Qwf./yA | [edit]
こんにちわ。

今は誰も住んでいない実家のグラジオラスも、
毎年咲いています。

強いお花ですね~。
【2015/08/06 08:03】 | アトムパパ #ulYx6Mu6 | [edit]
育った愛媛県南部の田舎で
公民館の庭も子どもたちの、遊び場のひとつでした
グラジオラスとハマユウが咲いていたことを
植物の知識に欠ける私でも記憶しています

直系尊属を敬うお気持ち、すばらしく思います
【2015/08/06 07:08】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
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