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イングリッシュ・ローズの魅力〜Garden of the Rose(最終回)

2014.10.04(14:16)

140617 Garden of the Rose 英国人好みとは

 英国王立のバラ園 Garden of the Rose の最終回です。
 ぼくは最初、この名称の定冠詞の使い方に首を傾げていました。garden なんていうのはまったくの普通名詞ですが、定冠詞を省いて、しかも所在する土地の名称すら付けずに、最初を大文字にしただけで、あたかも固有名詞のごとくに使うのは、「Garden of the Rose」と言っただけでどのバラ園のことだか区別できる。
 それはここが王立バラ園だから、ということなのでしょうか。


140617 Garden of the Rose 不明2

 イギリスのバラの育種家に David C.H.Austin という人がいまして、イングリッシュ・ローズといえば彼が作出したバラのこと。日本にも会社があって、ネット販売をしており、かみさんはその大ファンです。
 これから紹介する王立バラ園のバラが、どれも David Austin 作出のものかどうかは調べきれませんが、並べてみると、イギリス人が好むバラのイメージというのが、なんとなく理解できるのではないかと思います。


140617 Garden of the Rose 不明1

 言葉で表現するのは難しいのですが、野性味を残した、ちょっと古くさい咲き方が好まれ、どど〜ん一輪大きな花を咲かすというようなのは余り好まれないように感じます。藪のように小さな繁みを作ったり、蔓バラとして枝を伸ばすのは好まれるようです。色の好みはさまざまで、明るく派手な色合いでも、花そのものがあまり大きくなければよいようです。
 たとえばイギリス庭園そのものも、一時は風景庭園が流行しましたが、古典式庭園の好みも採り入れられて復活したように、バラの花もそのときどきの流行はある程度許容していると感じます。


140617 Garden of the Rose ブッシュと蔓

 上の写真は、背景のバラの咲かせ方をイメージしていただきたく、掲載しました。
 手前は shrub といいますか低木の品種で、奥へ行くとそれが bush を作り、さらに奥は蔓バラが生い茂っているというような、そんなイメージが英国人の好むところ、という感じがします。

 以下、いくつか目についたバラを紹介しますが、いずれも大輪ではなく、古くさい感じを残した咲き方をしていました。


【Korresia】

140617 Garden of the Rose Korresia


【Molineux】

140617 Garden of the Rose Molineux DA

 David Austin社 のサイトで推奨のバラです。


【Trumpeter】

140617 Garden of the Rose Trumpeter


【The Pikgrim】

140617 Garden of the Rose The Pilgrim DA

 David Austin社 のサイトで推奨のバラです。


【Anna Zinkeisen】

140617 Garden of the Rose Anna Zinkeisen


【Fantin Latour】

140617 Garden of the Rose Fantin Latour DA

 ファンタン・ラトゥールはフランスの室内画家ですが、こり画家の絵柄は英国人好みのように感じます。
 David Austin社 のサイトで推奨のバラです。


【Joi de Vivre】

140617 Garden of the Rose Joi de Vivre


【 Irish Eyes】

140617 Garden of the Rose Irish Eyes


 英国王立バラ園 Garden of the Rose 関連の記事は今回で終わりです。
 最後の回ですが、英国人の好むバラ、あるいはその咲かせ方など、ある程度お伝えできていたら幸いです。
コメント
takae h さん、
定冠詞の概念そのものには変わりがなくて、最初からそれひとつしかない施設などで、大文字で書けばただひとつしかない固有名詞として通じる普通名詞には、わざわざ定冠詞を付けるには及ばない、という考え方があるように感じているのですが…。
【2014/10/10 15:39】 | ディック #- | [edit]
ディックさん

お久しぶりです。
やはり本場のバラはすばらしい。
イングリッシュ・ガーデンというと
特別な感じがしますが
どれと主役を決めず、いつも何かの花が咲いていて、全体として百花繚乱。
花が気楽に自然体で咲いている庭、と最近の私は解釈しています。

こんなお庭が作れたらいいなあ。
私には永遠のあこがれです。

それと、日本の御所、これを英訳すると
「The Place」となると思っていたのですが……すると定冠詞というものの概念が、デイックさんの概念とまるで逆になって、再考の必要ありと感じました。
【2014/10/09 23:36】 | takae h #A5.soH/6 | [edit]
こんにちは。

久しくご無沙汰してしまいました。
すみませんでした。昨日佐渡へと
稲刈りにと予定していたのが、田の
コンディションのためにだめになり
久しぶりに土日とも自宅でのんびり
しています。天候の回復を待ちたい
ところですが、とにかく台風も来ま
すものねぇ(困)。

さて、こちらでしばしば紹介される
こうした草花の風景。イギリスの
バラ園とのことですが、相変わらず
の撮影です。イギリスは基本飛行機
の乗換えだけのためにしか訪れてい
ないので、バラの撮影のことも含め
てうらやましいです。




【2014/10/05 16:14】 | 地理佐渡... #s/KLKpB2 | [edit]
こんにちは。
イギリスのバラ園作りの考え方がよくわかるご説明でした。
日本人が共感できる部分も多そうですね。
【2014/10/05 10:39】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
広いお庭での薔薇は見事ですね~
色的には2番目の色好きですね。

昨日のコメントのパンフォーカスを慌てて
調べたところです。

そんなに気にしないで自然に撮るのが今の私です。
ハードな旅でしたがたくさん見ることができて
よかったです。
【2014/10/05 09:12】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
デイックさん お早うございます(*^^*)

ベルベット・セージって言うのですね
花は特に疎い安人です(泣)
有難う御座いました

自宅の花壇に多く植えて居られるデイックさん
詳しいですね
これからも宜しくお願いしますね

くりはま花の国 コスモス撮りに行きたいです
【2014/10/05 05:29】 | 安人(あんじん) #5ddj7pE2 | [edit]
アトムパパさん、
David Austin のサイトに「イングリッシュ・ローズは典型的なオールド・ローズ・スタイルの多弁の花型を持っています」とあります。
英国は古いものを非常に大切にします。家屋なども古い家屋は価格が高いのです。
古いバラのスタイルを好む → 多弁な花型のバラが結果的に多くなる、のだと思われます。
【2014/10/04 22:45】 | ディック #- | [edit]
こんにちわ。

花びらの数が多い種類が好まれるのでしょうか?
日本のバラ園の花は、もっと花びらが少ない気がしました。
【2014/10/04 22:18】 | アトムパパ #ulYx6Mu6 | [edit]
小肥りさん、
なんか個人で創設しても、「Royal」と付けることを許可されるとか、いろいろあるみたいで、結局ひとつひとつ歴史的な経緯から詳細に調べていかないとわかりませんね。
いま眼の調子があまりよくないので、とりあえずは、このバラ園が王立であることは間違いない、と言い切っておきます。
【2014/10/04 19:16】 | ディック #- | [edit]
こんにちは。
同じ薔薇でも、国によって、好む咲かせ方というのがあるのですね。
でも、英国風は好きです。
Molineux、Anna Zinkeisen、Trumpeterが好きかな。
サイト推奨ではないようですが(笑)
【2014/10/04 16:25】 | YUMI #2Qwf./yA | [edit]
写真、いいお天気ですね。
手元でちょっと調べてもよくわかりません。
▲Royal Philharmonic Orchestra・・・ロイアルフィルハーモニー管弦楽団。
▲Royal Opera House・・・ロイアルオペラハウス(歌劇場)。
このふたつはRoyalとはついても王立とは書いてないようですね。
▲The Royal Ballet・・・王立バレエ団。王立と書いてあります。
▲Ascot Rasecourse・・・アスコット競馬場。
これは「王室の所有」と書いてあります。ようするによくわかりません。
【2014/10/04 16:18】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
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