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オペラ座とその周辺 〜 パリの都市整備事業

2014.08.10(20:20)

140616 Parisオペラ座 南正面1

 「オペラ座」というのは、ブルボン朝時代に創設されたフランスの国立オペラ団体の公演のための施設です。
 
 ユゴーの『レ・ミゼラブル』を読まれた方はおわかりと思いますが、19世紀半ば以前のパリというのは、狭い通りに建物が建ち並び、通りに張り出した屋根からの排水が道の中央の排水溝に流れ落ちるようになっている、というたいへん不潔な都市でした。パリでさえ、豚が放し飼いにされていたということさえあったようです。
 住民は生ゴミや汚物を通りに投げ捨て、道の窪みや溝にはそれらがたまり、河川には動物の糞・廃棄物・汚物などが流れ込む。市民はそれらの川の水を飲料水などに使用する。そういう生活環境でした。


140616 Paris オペラ座南正面斜め

 この状況を改善したい、と力を振るったのが、セーヌ県知事のジョルジュ・オスマンです、
 幅員の広い大通りをつくり、狭小な建物は取り壊して建て直す。上下水道施設を整備し、学校や病院などの公共施設の拡充を図る。
 パリという都市の改造を行ったのです。街路に面する建造物の高さを定め、軒高が連続するようにしたほか、屋根の形態や外壁の石材についても指定したそうです。さらに著名な建築家を登用し、ルーブル宮やオペラ座(1874年竣工)などの文化施設の建設も進めました。
 現在観光客が眺めているのは、ジョルジュ・オスマンのパリ改造事業の結果として整備されたパリを眺めている、ということになるのです。

 上2枚の写真はオペラ座の南側の正面です。
 観光用の案内写真は、ほとんどこの位置から撮影されています。


140616 Paris オペラ座ドーム

 さて、オスマンの都市整備事業の最中に建てられたオペラ座ですが、外観および内装には、たくさんの彫刻を飾り、華美な装飾が施されました。建材には鉄が使われ、巨大な空間を確保することに成功しました。
 建築案はシャルル・ガルニエという人の案を採用したので、オペラ座は「ガルニエ宮」とも呼ばれています。


140616 Paris オペラ座ドーム側

 ちなみに、ガストン・ルルーというミステリ・タッチの小説を書く作家がいまして、オペラ座があまりに大きく、地下には広大な奈落があったので、そのどこか奥深いところに怪人が潜んでいたら…、というようなアイデアを小説にしました。『オペラ座の怪人』です。
 ミステリ好きの人は創元推理文庫で『黄色い部屋の謎』という小説を読まれた方がいらっしゃるかも知れません。(ぼくは読みました) 密室トリックを扱った小説で、ガストン・ルルーが書いたものです。

 上の写真はオペラ座の東側の様子です。
 百貨店ギャラリー・ラファイエットを出てオペラ座の一般的に知られている正面から写真を撮りたい、思ったものの、建物があまりに大きすぎて、うろうろと周囲を回ったのです。
 このオペラ座東側の向かいに、アップル・ストアがありました。


140616 Paris オペラ座アップルストア

 ぼくは MACを愛用している Apple のファンですから、トップの写真を撮る前に、ちょっと店内を覗いてみました。リンゴ・マークの黒いTシャツを着たスタッフが、お客さんと楽しそうにしゃべっていました。
 原宿や銀座のアップル・ストアが未体験なのに、真っ先にオペラ座の店へ入ってしまったのでした。


140616 Paris オペラ座付近の通り

 周辺の街路の様子です。
 さきほど、セーヌ県知事のパリ改造事業の描写で、「街路に面する建造物の高さを定め、軒高が連続するようにしたほか、屋根の形態や外壁の石材についても指定した」と書きましたが、ここでもういちど街路の様子をじっくりご覧いただきたい、と思います。

 なお、上の写真には時計が写り込んでいまして、撮影時刻は19時35分過ぎのようです。
 まだかなり明るいです。


140616 Paris 地下鉄オペラ座駅

 「コンコルド広場」へ行くのに、地下鉄へ乗っていこう、と思いました。
 「路線図」をじっくりとよく見て、「行き先(終点の駅)」を間違えないようにしさえすれば、市内は1.7ユーロで地下鉄に乗ることができます。
 大きな駅ではほかに乗降客がいるので問題ありませんが、ドアにはかぎ爪型のストッパーが自動的に掛かっているので、待っていてもドアは開きません。ストッパーを外すとドアは自動的に開きます。
 知らないで待っていると、列車はまた発車してしまいます。
 上の情報はあらかじめ添乗員のTさんからしっかり教わっておりました。
 
 注: フランス語の発音は要注意です。日本語の駅名がフランス語のスペルではどうなるか、発音の基礎を知らないと、駅名を目で見ても、目的の駅かどうかがわからない可能性があります。英語のスペリングの常識は通用しません。(第二外国語がフランス語でよかった!)
コメント
歴史ある荘厳な造りの建物群。
町全体がまるで、テーマパークのようですね。
でも、そうなる以前はかなりのゴミの町。。。
そういえば、ハイヒールもパリの街の落ちている○○を踏まないためにできた靴だと聞いたことがあります(笑)

素敵な写真ですね!
【2014/08/11 18:55】 | イザワ #3/VKSDZ2 | [edit]
ありがとうございました。
私の行ったことがあるのですが10年も前の事
すでに跡形なく瞼の中にはありません。
当然頭の中にもありません。
呼び水をしてもらいましたがまだでてきません。
【2014/08/11 18:45】 | 自然を尋ねる人 #scfFTCI6 | [edit]
山ぼうし さん、
もちろん高層ビルが建ち並ぶ地域もあるわけですが、いわゆる「旧市街」の街並みはすばらしい景色です。いちばんきれいな辺りはバスで数回通っていますが、下りて撮影することはできませんでした。
【2014/08/11 14:25】 | ディック #- | [edit]
そんなに劣悪な環境だったのですか、
そして、オスマンさんのおかげで今日があるのですね~。
街並みの統一感には感心します。スゴイです。
【2014/08/11 13:13】 | 山ぼうし #- | [edit]
何とも素晴らしい建物ですね。

きっと行ったら写真を撮るのに一生懸命に
なりそうだと思います。

いいカメラが欲しくなりますね~
【2014/08/11 10:40】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
オペラ座というと、やはりオペラ座の怪人ですね。
ミュージカルも見ました。
パリはもう1度行ってみたいところですね。
【2014/08/11 08:08】 | YUMI #2Qwf./yA | [edit]
こんにちわ。

パリって、そうだったんですね。
なるほど、建物の高さが揃ってますね!

私も昔はマック(SE30)を使ってましたが、
職場がマイクロソフトなので、断念しました。
【2014/08/10 22:11】 | アトムパパ #ulYx6Mu6 | [edit]
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