2014.06.24(17:20)

「フランスの最も美しい村々」であることを称するには、厳しい条件があるそうです。
たとえば、
● 人口が2千人未満であること
● 村の建物の外観(大きさ、屋根や窓の形や色など)に均質性と調和があること
● 電線を地下の埋め込みにする、花や植物による装飾など、村全体の美化の努力がなされていること
など、いろいろな条件があり、Les Plus Beaux Villages de France という組織に加盟できても、その後のフォローが悪ければ資格剥奪もあり得るという厳しいものだとのこと。
2009年10月現在、151の村々が会員となっているそうです。

「フランスの最も美しい村々」のひとつ、パリの北北西約百キロの Gerberoy(ジェルブロワ)の村を6月15日に訪れました。
なぜいきなりフランスの村を訪ねたのか、と思われるかも知れませんが、2004年に刊行された 角川oneテーマ21 という新書『フランスの「美しい村」を訪ねて』(辻啓一氏著・写真)を初版当時からずっと本棚においてありまして、「いつか、一度は…」と思っておりました。

Gerbroy は、後で説明しますが、ある事情からバラが数多く植えられて美しい、ということで知られています。
ここを訪れた6月15日は、たまたま年1回の「バラ祭り」の日で、いつもは閑散としている村は数多くの観光客でにぎわっていました。
それがよかったのかどうかはわかりませんが、ぼくの写真には数多くの観光客の姿が見えています。ふだんはもっと閑散として、静かな村だそうです。

the scene above is snapped by J
フランス観光開発機構のデータでは人口わずか100人ほどの Gerberoy の村の住人たちは、「バラ祭り」の日だけは特別だからと、バラの苗の販売市を開いたり、ワインの販売コーナーを設けたり、あれこれ工夫をされています。

the scene above is snapped by J
こんな光景も見られました。




村の建物は16、17世紀の石造建築(フランス観光開発局のデータに拠る)。壁に木の枠組みが見えているのはノルマンジー地方でよく見られる造りだ、と先に紹介した辻啓一さんの本に書いてありました。
Gerberoy はピカルディー地方に属するのですが、ノルマンディー地方との境界まで数キロです。

さて、ブログ再開第1回が ジェルブロワ の訪問記録となるわけですが、多少ゆったりめのスケジュールとはいえ、団体行動のツァーですので、そうそう立ち止まってあれこれ撮っているわけにもいきません。
同行のかみさんが Olympus のXZ-1 で撮影した写真もまじえて、村の様子を紹介していきたい、と思います。
ぼくのほうも、おそらくはこれ一回きりの訪問になるだろうと予想して、失敗がないよういつもよりカメラの感度を上げ、絞り気味にして、細部までよくわかる写真を心掛け、ボケを利用した味のある写真とか、凝った構図とかは控えています。
「旅行記」ということで、以降の英仏庭園巡りツァーの様子を写真で記録していきます。日本とはかなり異なった村々や人々の様子、風景など、お楽しみいただければ幸いです。
コメント
YAKUMA さん、
他人の旅行記などふつうはあまりおもしろくはないものなので、いろいろと情報を盛り込んで、工夫していきたい、と思っております。
【2014/06/25 22:28】
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ディック #- |
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地理佐渡 さん、
人口せいぜい100人の村の年1回の祭りの日でしたから、彼らも精一杯歓迎してくれたのだと思います。
ワイン販売のご婦人の笑顔が素敵でしょう?
【2014/06/25 22:26】
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ディック #- |
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空見 さん、
有名観光地がほとんど出てこない、風変わりな旅行記ですが、それなりにおもしろい体験でしたので、楽しんでいただけると思います。
【2014/06/25 22:23】
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ディック #- |
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hirugao さん、
野菜の露店を撮ったのはかみさんです。
hirugao さんもこういう写真はお得意でしたね。
自分とのセンスの違いを感じます。
【2014/06/25 22:20】
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ディック #- |
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ころん さん、
ジェルブロワに限らず、英仏両国の郊外の村々は、住人がそれぞれの家の庭をきれいに見せることに気を遣っていて、美しい光景があちらこちらで見られました。
【2014/06/25 22:18】
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ディック #- |
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多摩NTの住人 さん、
多摩NTの住人 さんなら、そのうちヨーロッパへ走りに行く、ということも可能なのではないでしょうか。
また、帰国間際に出かけた英国のキュー・ガーデンは世界遺産となっている植物園で、多摩NTの住人さんのように詳しい方なら一日過ごしても飽きないでしょう。
【2014/06/25 22:14】
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ディック #- |
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小肥り さん、
ぼくは仕事一筋で、外国も日本国内も、旅行体験がほとんどないままに過ごしてきました。
ですから夫婦でヨーロッパとなると、準備やら何やら、じつにたいへんで、出かける前からブログを休みがちとせざるを得ませんでした。
【2014/06/25 22:09】
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ディック #- |
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緑の惑星人 さん、
ぼくは初めてのフランスです。
ヴェルサイユ宮殿を差し置いてでも田舎町を訪ねるというのもまた、自然な景色を眺められて楽しいのではないか、と思いました。
凱旋門には夜の自由時間に地下鉄を利用して行ってみました。
【2014/06/25 22:05】
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ディック #- |
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こんばんは
フランスの風景、楽しませていただきます。
【2014/06/25 21:37】
| YAKUMA #0p.X0ixo |
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こんばんは。
いきなりすばらしい風景でスタート。
人が住む村の風情が売り。これから
がたのしみです。フランス。もう
彼の国を訪ねてからはずいぶん経っ
てしまいました。
【2014/06/25 21:37】
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地理佐渡.. #s/KLKpB2 |
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ご旅行でしたか。お疲れ様です。
どれもしっとりした歴史を感じさせる風景ですね。
バラがさりげなく自然な感じでマッチしてます。
奥様も写真がご趣味なんですか。
フランスは凱旋門やベルサイユ宮殿とかの
いわゆる有名観光地しか行ってません。
こういう静かな街もいいですね。
住んでいる人々の暮らしが伺える感じです。
【2014/06/25 19:46】
| 緑の惑星人 #t1t2q.5s |
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ご無事でしたか、心配してましたが、海外ツアーだったのですね!
うらやましいような、別世界の出来事のような、旅行記を楽しみに拝見させていただきます。
【2014/06/25 17:57】
| 空見 #- |
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お帰りなさい~
凄くいいところですね。
そういう美しい村の建物が魅力的ですね。
それに薔薇の時期、お野菜の写真がまたうれしいです。
多分行くこともないところでしょう。
最近は町並みが美しくなりオープンガーデンがされるほどの地域も出てきました。
【2014/06/25 12:48】
| hirugao #J7S1TTU6 |
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デックさま帰りなさい。きっと海外旅行と思ってました。
美しい村に感激です。
年代石作りの建物にバラ。
大規模ですね~
ドイツの村も一軒でもお花が窓辺に見えましたが、
これからが楽しみです。、
【2014/06/25 12:26】
| ころん #- |
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お帰りなさい。
庭園ツアーとは豪勢ですね。
羨ましいです。
私は一度もヨーロッパに行ったことがありませんので、じっくり拝見させていただきます。
【2014/06/25 08:24】
| 多摩NTの住人 #rId1tC1Q |
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しばらく気配がないと思っていましたら・・・なんと洋行帰りですか。
それは素晴らしい。行ってみたいな、よその国。
フランスは農業国?
振り返れば・・・20数年、外国には行ってません。
パスポートもとっくに切れて・・・。
【2014/06/25 06:08】
| 小肥り #mQop/nM. |
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YUMI さん、
こんなところを訪れる日本人はかなりの変わり者、というようなところばかりを巡るツァーでしたが、当ブログの読者であればきっとわかっていただける、というような旅行記を、これからお届けすることができると思います。
【2014/06/24 23:11】
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ディック #- |
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舞子 さん、
ひとつひとつの花とじっくり向き合うことができるのは、横浜イングリッシュガーデンのほうかも知れません。海外ではどうしても忙しなくなります。
でも、中世に建てられた石造りの建物の壁にバラが這い上がる光景というのは、英国やフランスならではの景色で、からりとした空気そのものが、日本とはまったく異なっているのでした。
【2014/06/24 23:08】
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ディック #- |
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お帰りなさい
しばらくお姿が見えないので、心配してました~
横浜のイングレッシュガーデンより
実物のガーデンツアーの方が本物ですね(^^
イギリスもフランスも行った事はありません。
ディックさんの旅行記楽しみにしています。
【2014/06/24 22:58】
| 舞子 #Z8dFisD. |
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ディックさん、お帰りなさい。
ブログ楽しみに待っておりました。
まずはフランスからですか。
ノルマンディの近くということは北ですね。
フランスは20数年前に1度行ったきりです。
また行きたいな。
いろいろな薔薇が登場するのでしょうね。
すごく楽しみです。
【2014/06/24 20:23】
| YUMI #2Qwf./yA |
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