2014.01.22(20:45)
【浅草寺】
「七福神巡り」というのは日本の正月の風習ですが、七福神を参拝することには、不老長寿、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全など、所願成就のご利益がある、ということにかこつけて、とくに江戸時代、庶民のレジャーとして習慣化したものと思われます
七福神だけを祀っている寺社というのはあまりなく、それぞれ本来祀られている神様や仏様ににプラスαみたいなかたちで、本殿の横や、少し離れたところに別途祀られていることが多く、現代では町の振興のために、町内の寺社などに七福神の祀られているところを捜して、それぞれ割り振って、新年用のパンフレットを作成し、一般の参拝客に配布していることが多いようです。
第89回「San Poの会」は
「浅草名所七福神巡り」として浅草から上野方面へ向けて次の寺社を歩いて回りました。
大黒天/浅草寺(影向堂)、恵比寿(浅草神社)、毘沙門天/待乳山聖天、福禄寿/今戸神社、布袋尊/橋場不動尊、寿老人/石浜神社、寿老人/鷲神社、弁財天/吉原神社、福禄寿/矢先神社 九寺社あるのは、「九は数の究みで、一は変じて七、七は変じて九と為す」ことから九寺社となった、ということだそうですが、どうもよくわかりません
それぞれのご利益を書いてみますと、
大黒天は五穀豊穣、子孫愛育の神。恵比寿神は豊漁、商売繁盛、除災招福の神。毘沙門天は武道成就、開運厄除、大願成就の神。福禄寿は幸福長寿の神。寿老人は無病息災、延命長寿の神。(なお、福禄寿と寿老人は一般に混同されやすく、絵などに描かれた場合も真別がつかないことが多いようです)布袋尊は家庭円満、家運隆盛の神。弁財天は恋愛成就、学問技芸成就の神、ということになります。
一枚目の写真は浅草寺の宝蔵門、雷門から仲見世を通ると見えてきて、この宝蔵門をくぐると本堂が見えます。

二枚目の写真は
影向堂(ようこうどう)です。本堂の左裏手にあり、ここに
大黒天が祀られています。
【浅草神社】
浅草神社というのは浅草寺の右側にある神社です。なぜか写真を撮り損ねています。たしか
恵比寿様は隠されていて、拝めなかったのではなかったか、と記憶しています。
そこで、代わりに
夫婦狛犬の写真を掲げておきます。
【待乳山聖天】(まつちやましょうてん)
四枚目の写真は毘沙門天が祀られている
「待乳山聖天」(まつちやましょうてん)です。そもそも浅草寺が聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)を本尊とする聖観音宗の総本山であり、その宗派の一寺です。池波正太郎誕生の地だそうです。
眺めがよいので江戸時代から人気の地だったようです。
【今戸神社】
さて、
福禄寿の祀られている
今戸神社です。
縁結びにご利益ありとして話題になり、以前訪問したときは若者たちの長蛇の列でしたが、今回はそれほどでもないようです。
写真は絵馬に書かれた若者たちの願い事を読んで、興味津々のSan Poの会のメンバーたち。若者たちの願い事を盗み見て、何を想っているのでしょうか。
【橋場不動尊】
六枚目の写真は
布袋尊が祀られている
橋場不動尊。天台宗のお寺です。
本尊の不動明王は石山寺を開いた良弁の作だそうで、風格がありました。
【石浜神社】
七枚目の写真は
寿老人を祀っている
石浜神社。ご覧のように、東京ガスのタンクが目立つのが印象的でした。
【鷲神社】(おおとりじんじゃ)
八枚目の写真は
寿老人を祀っている
鷲神社(おおとりじんじゃ)の「なでおかめ」です。
おでこをなでれば賢くなり、目をなでれば先見の明が効き、鼻をなでれば金運がつく そうでして、San Poの会メンバーのIさんは鼻をなでています。ぼくも真っ先に鼻をなでてきました(笑)
【吉原神社】
九枚目の写真は
弁財天を祀っている
吉原神社(支社)です。興味深かったのは関東大震災当時の吉原の遊女たち(震災で数多く亡くなったそうです)の写真などが展示されていることで、興味深い資料でした。
なお、上の写真はSan Poの会のNさんが撮影したものをお借りしました。

吉原神社のあと、かっぱ橋道具街を通り、台東区立中央図書館内にある池上正太郎記念文庫を訪ねました。
池波正太郎記念文庫は以前かみさんと見学したことがあります。書斎が再現され、彼が描いた絵や、愛用した道具類の展示もあります。
【矢先稲荷神社】
十一枚目の写真は
福禄寿を祀っている
矢先稲荷神社です。拝殿の格天井には、歴史上の武将たちの「日本馬乗史」を描いた100枚の絵が奉納されていて、なかなか見応えがありました。
【銀座線の踏切】
さて、ここから上野の銭湯「鶴の湯」まで行く途中、銀座線の踏切を見つけました。
道路を銀座線の線路が渡っているのです。ここは普段は閉じられたままですが、地下鉄を地上へ出して、整備点検を行う時に開いて、電車を通すということです。普通の踏み切りとは逆の運用になります。
上の写真は地下から出てくる線路。
下の写真は整備点検を行う施設でしょう。

憶えていらっしゃる方もあるかと思いますが、ブラタモリの放送がありました。
なお、踏切の写真は2枚ともN さんからお借りしました。ぼくはすでにカメラをリュックに入れてしまい、もう出すのは面倒だと言ったら、Nさんが快く撮ってくださいました。
ぼくのカメラはオリンパスの、Nさんのカメラはニコンのコンパクト・デジカメです。
このあと、「鶴の湯」で身体を温め、御徒町駅付近で懇親会を開きました。
【日常の記録】 1月22日、よく晴れていたので、午前中から鎌倉へ出かけました。長谷の光則寺で侘助やソシンロウバイを見て、鎌倉駅に戻ってから、バスで大塔宮まで行き、瑞泉寺まで歩きました。水仙には少し早かったか…、というところです。
帰りは駅まで歩きました。案外と近かった。運動不足につき、少し歩きたかったのです。
コメント
拝殿の格天井画、歴史上の武将たちの「日本馬乗史」100枚の絵見ごたえありましたね。
それそれ特徴のあるお寺様でした。
神さまにのお願い の今戸神社の絵馬すごい数・です。
【2014/01/24 16:51】
| ころん #- |
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昔銀座線をよく利用していましたが、こんな所があるのを初めて知りました。
話の種に一度見てみたいような場所ですね。
【2014/01/24 06:01】
| 樂 #M8XIDdVw |
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こんばんは。
ずいぶん歩きましたね、今年はご利益多そうですかね(笑)
「夫婦狛犬」が面白かったです。それにしても賑やかそうです。
【2014/01/23 21:17】
| 空見 #- |
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七福神参りがはやっているようですね。
さすが浅草寺の写真はばっちりですね。
まあるい絵馬がかわいいしこのお参りも結構楽しそうですね。
淡路島にもあるようで一度行ってみたくなりました。
【2014/01/23 10:27】
| hirugao #J7S1TTU6 |
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江戸の古地図を持っていた池波正太郎氏は
作品の中で、同じおたなに二度と押し入らないと聞きました
浅草へ行ったのは2年前の今頃だったと思います
外国人の多さに驚いた記憶があります
【2014/01/23 07:52】
| FREUDE #6AWUBD.o |
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恒例のsanpoの会は楽しそうでうsね。
私は今週末にあります。三軒茶屋から松陰神社、豪徳寺、馬事公苑、砧公園を経て、祖師谷あたりで入浴と宴会です。
この辺りは以前、ディックさんも行かれましたよね。
【2014/01/23 07:43】
| 多摩NTの住人 #rId1tC1Q |
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おはようございます。
七福神。狭いエリアに集中しているので
すかね。手軽く下町の風情と共に楽しめ
る。そんな感じがいたしました。
さて、銀座線の地上へ出る線路につきま
しては初見です。よく利用しましたが、
ここにあったのかぁ..と。
ただ、渋谷駅でも地上に出ていましたけ
どね。
【2014/01/23 07:00】
|
地理佐渡.. #s/KLKpB2 |
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自然を尋ねる人 さん、
わが家の様子を見ていると、水仙は移動した次の年はあまりよくないですね。今年も八重の水仙以外の水仙はダメ。つまり、移動したスイセンは2年経ってもいまひとつです。
全般的に、わが家は土や陽当たりの面でたいへんめぐまれていて、それでもそうなのです。
スイセンはそういう花だ、ということでしょうか。
【2014/01/22 23:24】
|
ディック #- |
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ディックさん
一緒に散歩をさせていただいたように
存分に楽しませていただきました♪
浅草寺の夫婦狛犬がかわいいですね。
相合傘がうらやましい(笑)。
「日本馬乗史」では、「山内一豊の妻」の図が目に留まりました。
あたたかな雰囲気に心がなごみます。
【2014/01/22 23:24】
| takae h #A5.soH/6 |
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YUMI さん、
谷戸になっているところは、陽当たりがいまひとつみたいで、水仙はわが家や根岸森林公園のようにはいかないようです。
逆に、侘助はもう少し早く行くべきだったか…、と思います。昨年もそうでした。いや、もしかすると、毎朝何回も通って、咲いたばかりの花を楽しむのが、侘助の楽しみ方なのかも知れません。
まだ調査・研究不足です。
【2014/01/22 23:04】
|
ディック #- |
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小肥り さん、
銀座線と電流の話ですが、
たぶん、地上ではディーゼル機関車で引っ張っていると思います。
ディーゼル機関車の写真を入れるべきでした。
Nさんはちゃんと撮っていました。
【2014/01/22 23:00】
|
ディック #- |
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小肥り さん、
いまひとつはっきりしませんが、徳川家光公が寛永19年に浅草に建立した三十三間堂の守護神として稲荷大明神を勧請したのが始まり。三十三間堂、武士の守り神、流鏑馬、馬と武具…、というような連想からこうなったのなかあ、と思っていますが、当たっているのかどうなのか…。
【2014/01/22 22:57】
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ディック #- |
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三球・照代師匠に教えてやりましょう。地下鉄はここから地下に潜るんだとね。
昔ブラタモリでやってましたね。見ましたよ。
疑問・・・・
最近の地下鉄は都心両端は私鉄との相互乗り入れが当たり前だから集電方法は架線、パンタグラフが当たり前です。しかし昔の銀座線や丸ノ内線はレールの側線から電気を取ってます。これはうっかり触れると感電します。危険なのです。地下を走ってるときは平気でしょうが地上ではレールと側線に触れるリスクはけっこうありますよね。特に踏切なんか。犬とか猫が触れてお陀仏ってことはないのでしょうかね。
矢先稲荷神社の格天井は・・・午年だから馬なの・・・?まさか。
【2014/01/22 22:17】
| 小肥り #mQop/nM. |
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こんばんは。
私は行くなら断然寿老人ですね。
でもどの場所もそれぞれおもしろそうですね。
鎌倉は水仙はまだ早かったですか。
荏柄天神はもう梅が咲きはじめたそうです。
【2014/01/22 21:49】
| YUMI #2Qwf./yA |
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近くに7福神をお祭している神社巡りの場所が2個所、お参りする人は案外少ないようです。
それより今は水仙、
私たちが管理している川の花は植えて3年
相変わらず花を見せず、困っています。
我が家の花はようやく花が咲き香りを
出しています。
【2014/01/22 21:41】
| 自然を尋ねる人 #4ZyhLveM |
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