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台北近郊・三峡の清水祖師廟

2013.11.10(18:30)

【橋の向こうに見えてきた清水祖師廟】

橋の向こうに見えてきた清水祖師廟の屋根131023

 台湾旅行の最終日、三峡にある「清水厳祖師廟」を見てきました。
 この地の神様「清水祖師」を祀る寺院ということらしいのですが、川に架かった橋を渡っていくと、低いところになにやら古ぼけてくすんだ屋根が見えてくる。まわりには商店などのけばけばしい看板やテント屋根が見えたりして、何やら雑然としています。


【「これが清水祖師廟なの?」と少し幻滅】

これがそうなの?と最初は少し幻滅131023


【全貌が見えてもまだ幻滅状態だったが…】

全貌が見えても幻滅状態だったが131023


【正面入り口から中へ】

正面入り口131023

 幻滅状態・半信半疑だと、カメラワークも「撮れればいい…」といい加減になってきます。


【正面入り口の柱】

正面入り口の柱131023

 この石柱を見て、急にシャキっとしてきました。

 東洋のサグラダ・ファミリアとか言われているらしいですが、ガウディに当たるのは李樹梅といいう人らしい。
日本の統治に反対する戦渦で痛んだ祖師廟をこの人が指揮して再建。まだ建設中なのだ、ということです。


【内部の拝殿】

拝殿131023

 見学に先立って、現地のガイドさんから参拝の仕方など教わりました。しかし、とても複雑で憶えきれません。参拝の前に占いのようなことをやって、神様の意向を確かめてから正式な参拝となるような、何やらそんな内容でした。
 仏教とかキリスト教とかならある程度知っていて理解できますが、ぼくが知っているのとはまったく別の世界の信仰という感じです。清水祖師は「福建省の安渓の人々の間で信じられている神様で、その地域の人々が台湾のこの三峡へ移住したときに、やはり守護神としてこの廟に祭った」とあるサイトに説明がありました。

 内部はこのとき混み合っていまして、ガイドさんの説明を聞きながら撮影します。
 露出とか、シャッタースピードとか、細かく考えている余裕などありません。


【正面入り口の石柱 〜 この精緻な細工を見よ!】

この柱の細工を見よ131023

 観光客として驚かされるのは寺院の装飾です。
 別世界の装飾と感じられる理由は、徹底した細部の描写です。精緻で細かい!
 台北の故宮博物館の有名な名品で「象牙球」というのを見てきましたが、大きな象牙の球体の内部を17層にも彫ってあって、精緻な細工は親子三代で制作したとか…。
 どのようにして彫ったのか想像も付かず、誰もがただ唖然として見とれてしまう逸品でした。

この柱の細工を見よ2131023

 日本的な感覚では、たまにこのような精緻な工芸に圧倒されることはあっても、日本美術がそういう方向へ走ってくということはありませんでした。
 「美が人に与える感動の本質的なところはこれだ!」と大掴みに感じ取り、肝心なところはしっかりと気合いを入れて表現するけれど、「余分なところまで精細な描写をしたらかえって感動の邪魔になる」からと、そのほかの部分は大胆に省略する、という方向へ進むのが日本人の美的感性です。
 ところが、中国の人たちっていうのは、どこまでも徹底して精緻な細工を追求する。
 感性が違う、としか言いようがありません。その差に驚かされているわけです。

 石造りの柱をご覧頂きましたが、上と下とか、表と裏とか、別々に制作して後から合体させたような、「寄せ木造り」ならぬ「寄せ石造り」ではなくて、一本の石を彫ってあるのです。
 忙しないツァー旅行でなければ、コンパクト・デジカメでなく一眼レフを持って行き、せめて二、三時間は粘って、柱やレリーフなどのひとつひとつをじっくり鑑賞しているところです


【二階を見上げる…】

二階を見上げる131023

 何となく上の方を見上げて撮っています。
 二階に人が上がっているのは、ぼくの目には入っていません。そのくらい余裕がないのです。
 近くに「三峡老街」という古い町並みがありまして、「三峡老街」とこの「清水祖師廟」を合わせて40分の時間しかありません。
 ぼくとかみさんとS夫妻の4人はすぐここを出て「三峡老街」を見に行きましたが、大したことはないので、ぼくは残り15分というときにまた「清水祖師廟」へ戻ってきました。


【清水祖師廟入り口】(以下、再訪してからの写真)

町並みを見てから再訪、構図を考え始めた131023

 ひとりになると、急にやる気が出てきて、構図などいろいろと考え始めました。
 同じ入り口でも、先ほどの4枚目とは撮し方が違っています。同じ建物でも、ボリューム感が出て、奥行き感もあります。
 このあと、「集合まであと十分」というときに、二階への階段を昇る人たちを見つけ、「え、二階へ上がれるの?」と慌てて二階へ上がりました。
 そんなわけなので、この後の写真は明日の記事といたしますが、今晩の記事よりおもしろく多彩な写真が楽しめると思いますので、明晩も是非当ブログへご再訪くださいませ。

コメント
ななごう さん、
田舎山師のひとりごと の管理人さんの記事、
石の野積みでここまでやるのか! とびっくりしますね。どれだけの労力を要したかと驚きます。
中国の精緻な工芸品については、注文した皇帝とか、そういう名前は残っているけれど、彫った本人の名前は歴史に残っていない、というのが多いそうです。
こちらのお寺はどうなのでしょうかね。
【2013/11/11 16:24】 | ディック #- | [edit]
小肥り さん、
>すごいな・・・とは思うけど、いいなあ・・・という感情とは別だな。
じつは、小肥りさんと同じ趣旨のことを今晩の記事に書いてあります。すごいな、と呆れても、いいな、とはならないのが日本人の感性でしょう。
【2013/11/11 16:18】 | ディック #- | [edit]
すごいな・・・とは思うけど、いいなあ・・・という感情とは別だな。
柱の彫刻なんぞすごいですね。ここまでやるか、といった感想。
【2013/11/11 14:06】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
ディックさん、こんにちは。

今日は暇です。
夜に備えて居ますが。
また、面白い記事を。
以前にも紹介した方ですが。
同じ石繋がりの記事で。
田舎山師のひとりごとの管理人さんの記事です。
10月31日の記事、秋風に吹かれてP4です。
台湾の石に刻まれた彫刻も見事の一言です。
こちらの記事の石の段々畑も見事です。
幅、僅か一メーター程の処に積まれた石の量が半端無いです。
先人の労力と苦労が見られる画像です。

余計な事と思いながら、紹介させて頂きました。
【2013/11/11 12:03】 | ななごう #- | [edit]
木に彫る彫刻と違い、硬い石への彫刻素晴らしいですね。
一日見て居ても、飽きないと思いました。
表面は何とか彫り易いでしょうが、奥の細部は難しいですね。
【2013/11/11 11:07】 | ななごう #- | [edit]
そう言えば最近図書館で頂いた旅の雑誌の特集が
台湾だったのです。

ツアーで充分ですので行きたくなりました。
来年の義父母の法事を終えて行ってみたいです。

凄い彫刻ですね~
きっと行けたらドキドキしながら撮っていることでしょう。
【2013/11/11 09:42】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
ツアーのように限られた時間内で撮影することは
至難の業だと思っています

絞りやシャッタースピード、ホワイトバランスなど
いちいち合わせていられないのですが
私はマニュアルでしか撮影しないため、失敗だらけです

すばらしい建築物ですね
周囲のみすぼらしさが残念です
【2013/11/11 06:50】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
これはすごいですね。
1枚目の画像の印象で、古い時代のものかと思えば、まだ建設中なのですか。
驚きです。

サグラダファミリアもすごいですよね。
でもガウディの作品は、どこかに土との一体感が感じられて、むしろ癒やされる感じがしました。
ガウディ公園の彫刻などは、むしろユーモラスでしたし。
明日の画像も楽しみです。
【2013/11/11 01:01】 | takae h #A5.soH/6 | [edit]
ディックさま^^こんばんは~♪

素晴らしいですね・・この彫刻。
ただただ圧倒されるだけです。

この石柱の彫刻群などを眺めますと、
坂戸の道教寺院の聖天宮と重なりました。。。
参拝の仕方は独特で、馴染めませんでした。
なんだか急に、聖天宮に訪れてみたいと思いました~♪
【2013/11/10 21:22】 | 紗真紗 #- | [edit]
こんばんは。
すごく精密な彫刻ですね。
たしかに民族によっての感性って驚くほど違いますね。
まあ、日本人に生まれてよかったと思いますが。
日本人の感性好きです。
【2013/11/10 19:58】 | YUMI #2Qwf./yA | [edit]
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