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大徳寺高桐院(2)

2013.01.29(17:00)

【大徳寺高桐院 の 庭】

大徳寺高桐院飛び石の奥の茶室または書院121013

 「古今伝授」という言葉があります。
  古今伝授というのは「古今集」の解釈を中心に、歌学や関連分野のいろいろな学説を、口伝などによって、師から弟子へ伝授することをいうのだそうで、これに細川家の初代藤孝=幽斎が絡んできます。
 古今伝授の流れの一派の三条西家は、代々一家で相伝していましたが、三条西実枝はその子がまだ幼かったため、「後で子孫に伝授を行う」という約束で細川幽斎に対して伝授を行ったのでした。


高桐院茶室または書院121013

 徳川家康は石田三成に挙兵させようとしてわざわざ隙を作るため会津の上杉討伐に向かったとの説がありますが、この派兵に細川忠興が加わっていました。
 留守の丹後田辺城を守っていたのは父の幽斎、たちまち三成方の兵に囲まれて籠城することになりました。
 兵力差が大きく田辺城は落城寸前となりますが、幽斎は降参せずに討ち死に覚悟の姿勢。
 慌てたのは朝廷でした。このままでは古今伝授が途絶えてしまうと恐れ、後陽成天皇が動いて東西両軍に勅使を派遣し、講和を命じました。勅使となれば東西両軍とも従わないわけにいかず、幽斎は開城して身柄は丹後亀山城に移されることになったのです。関ヶ原の戦いは二日後のことでした。


大徳寺高桐院書院または茶室の庭121013

 というわけで、細川家の菩提寺、大徳寺高桐院には、どうしてもいろいろと思い入れが出てくるのですが、一日にいくつもの拝観をしてしまったので記憶が不鮮明です。茶室を写したのか書院を写したのかさえ判然としません。
 茶室「松向軒」も拝観したと思いますが、内部の写真はありません。
 雰囲気だけでも味わっていただければ、と思います。


大徳寺高桐院おり蹲い121013修正

 この蹲踞(つくばい)は「袈裟形おりつくばい」とよばれ、加藤清正が朝鮮王城の羅生門礎石を持ち帰り三斎(忠興)へ贈ったものだそうです。地表低く納められているためおり蹲踞と呼ばれていると立て札にありました。先日「総見院」の記事でも清正が持ち帰った石で作った井筒を紹介しましたが、大きな石を見つけると持ち帰りたくなる人なのでしょうね。ぼくは熊本城の石垣を見ているので、さもありなんと納得してしまいます。


大徳寺高桐院帰り〜参道へ出る121013

 また参道を通って、高桐院をあとにします。


大徳寺高桐院参道の帰り路121013

 以下、塔頭寺院ではなくて、大徳寺そのものの山門、法堂などもこの機会に紹介しておきたい、と思います。


【大徳寺の伽藍】

大徳寺勅使門

 大徳寺・勅使門。


大徳寺・山門121013

 山門です。


大徳寺法堂121013

 法堂の一部です。
 ちょっと雰囲気がよかったので、一部分を撮しています。
コメント
高桐院は私の好きな塔頭です。
建物に続く石畳が良いですね。
久しく訪れていないので、また行きたくなりました。綺麗な写真を有り難うございました。
【2013/01/31 08:15】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
苔むした蹲居も見事ですが参道の苔の道・
竹の杭が整然と長い道に・・
歴史の道と感じました。
【2013/01/30 11:12】 | ころん #- | [edit]
おはようございます。
蹲踞趣がありますね。
山門もすごい迫力です。
これはディックさんのお写真にもよるのでしょうが。
細川幽斎の話、ホント面白いです。
【2013/01/30 09:21】 | YUMI #2Qwf./yA | [edit]
苔むした蹲はいいなあ。我が物としたい・・・
その気持ちはよくわかる。
とするとそれに似合った庭が欲しい。小さな茶室も・・・。
植え込みの向うには借景もいいなあ・・・
・・・白日夢は駆け巡る・・・
【2013/01/30 06:25】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
おはようございます。

大徳寺。様々な風景を伴う寺だと改め
て拝見しています。歴史の深さはもち
ろん。庭園の雰囲気や置かれている物
一つ一つにも、時代の中で形作られて
きた重みと雰囲気を感じます。

京都。何度も行っているのに今まで
何を見てきたんだろうなんて思って
います。

【2013/01/30 06:21】 | 地理佐渡.. #sSqUD4QU | [edit]
すばらしいお寺です。
山門の画像も参道の画像もすてき。
夢中で撮影なさったのでしょう。
こんなふうに、どっしりとした画像を撮影したいものです。
【2013/01/30 00:33】 | takae h #A5.soH/6 | [edit]
こんばんは
苔むす姿、時間は幾ばかり流れたものでしょう。
【2013/01/29 22:28】 | YAKUMA #0p.X0ixo | [edit]
hirugao さん、
塔頭ごとに戦国武将との深い関係と、茶道との関わり合いが有名ですが、一般的な観光名所ではないので、そういう興味がないとなかなか訪れないかもしれない寺院ですね。
【2013/01/29 21:16】 | ディック #- | [edit]
とんとん さん、
確か書院の前庭にあったと思いますがはっきりしません。
そもそも当院に安置する前は、八十歳になるまで、灯篭と一緒に参勤交代にも持ち運んでいたそうで…、ほんとうですかねえ。
手を清めるためのものですが、どういう使い方をしていたのか、はっきりしません。
【2013/01/29 21:14】 | ディック #- | [edit]
凄く風情のあるつくばいですね。素敵です。
近くにトイレがあるのかしら。
無粋な質問ですみません。
手を清めて参拝する場所にあるのかしら。
【2013/01/29 19:53】 | とんとん #uvcXFM.c | [edit]
行ったことは多分ないのではと思いますが、
山門もお庭も立派ですね~

つくばいの苔むし方がなんとも趣がありますね。
【2013/01/29 19:51】 | hirugao #- | [edit]
FREUDE さん、
十数年前、出張のついでにちょっと立ち寄った程度ですが、熊本城は石垣がたいへんな迫力でして、圧倒される思いを味わいました。
加藤清正が石にこだわる心情が、あの石垣を見るとわかるような気がします。
【2013/01/29 19:24】 | ディック #- | [edit]
mico さん、
>居ながらに楽しませて頂きいろいろ勉強になりました
少し脚色し過ぎたような気もしますけれど…(笑)
【2013/01/29 19:15】 | ディック #- | [edit]
nakamura さん、
戦国武将の好みですからね(笑)
【2013/01/29 19:13】 | ディック #- | [edit]
山手の木々 さん、
水を溜めるもの、のほうです。
【2013/01/29 19:12】 | ディック #- | [edit]
小学生の頃に、本で熊本城の仕掛けを知りました
井戸をたくさん掘らせたり、壁にかんぴょうを塗り込んだり
そのうち熊本にも行ってみたいと思います

政治より文化をつかさどった朝廷、
それなりの役割を果たしていますね
【2013/01/29 19:11】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
こんにちは

苔の蹲踞(つくばい)、見事です。
たまらない質感がありますね。
コケが好きなもんで(笑)。

井戸なんでしょうか。それとも水を溜めるもの?
【2013/01/29 18:52】 | 山手の木々 #- | [edit]
こんばんは
居ながらに楽しませて頂きいろいろ勉強になりました(感謝
【2013/01/29 18:26】 | mico #NkOZRVVI | [edit]
こんにちは。

しっとり、どっしり、良いお寺さんですね。
コケにびっくり、お見事であります。
大きいものが好き・・・分かるような(笑い)。
【2013/01/29 17:14】 | nakamura #- | [edit]
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