FC2ブログ

大徳寺総見院と表千家

2013.01.21(17:00)

【茶室・龐庵】

龐庵扁額121013

 大徳寺塔頭の一つ「総見院」には「龐庵」(ほうあん)、香雲軒、寿安席(じゅあんせき)の三つの茶室がある。観光客やカメラマンから見ると寿安席が覗きやすく、見どころも多いのだが、総見院がパンフレットなどに載せているのは「龐庵」だ。
 総見院の自慢は、秀吉が開いた「大徳寺大茶会」で秀吉本人が総見院方丈で茶を点てたことなど、茶の湯の世界とのつながりらしい。「龐庵」の扁額は表千家・而妙斎の揮毫だということで、このことをことさらに強調している。


龐庵前を臨む121013

 第十四代而妙斎・千宗左というのは表千家の現在の家元だ。
 「千家」といえば本来の本家は表千家のことだった。
 いまマスコミなどへの露出度が高く、弟子や門下生を多く抱えて、茶道を広めることに熱心なのは裏千家のほうで、茶道の最大の流派となっている。教科書などの出版物もほとんどが裏千家のものだ。表千家は「それでもこちらが本流」と表舞台から一歩引っ込んで、伝統と格式を重んじているように見える。


龐庵を覗く121013

 ちなみにぼくが習い事をしたのは表千家のほうで、表千家は男手前と女手前の所作が違う、ということも自慢らしい。えらそうに書いているが、ぼくが許状をもらったのは小習十三箇条という茶道のもっとも初歩的な段階のものに過ぎず、続けていないから所作のほとんどを忘れてしまっている。


【茶室・香雲軒】

香雲軒正面121013

 「香雲軒」は表千家第十三代即中斎の好みだそうだ。


香雲軒内部121013


【茶室・寿安席】

寿庵全景121013

 「寿安席」は山口玄洞(尾道の名士、実業家、貴族院議員、表千家の後援者)寄進の八畳の茶席だ。玄洞の父が寿安という医師だったらしい。


寿庵の戸袋121013

 ひとつ上の写真・寿安席全景の右端の戸袋がおもしろいので注目してみた。


寿庵と井戸121013

 寿安席の庭園には井戸がある。


寿庵前の井戸121013

 井戸車に注目してみたい。

寿庵井戸車121013

 織部焼きのようだ。


寿庵の座敷121013

 座敷も覗いてみよう。

寿安の奥座敷121013

 奥座敷は広くゆったりしている。


寿庵の掛け軸121013

 この掛け軸の書は一休筆だろうか。そう読めるだが…。
 wikipedia によれば、一休は能筆で知られ、茶人の間で墨蹟が極めて珍重されたそうだ。

 ----------------------------

 立ち上がるときはまだ、「痛、たっ」と言いつつ起き上がる感じです。昨日と比べると痛みの引き具合がはかばかしくありません。明後日は津田沼の長女の家へ自動車で出かけるつもりなのですが…。
 谷津干潟で冬鳥たちの観察をしたい。そのためには三脚と望遠レンズを持って自動車で移動しないといけません。明日もいまと同じままであれば、自動車の運転は無理かも知れません。悔しいなあ。

 追記 : 本日の記事から、現像・レタッチの方法をかなり変えました。
    まあ、はっきりとはわからないかも知れませんが…。
コメント
こんなに立派なお茶室じゃなくていいので、欲しいですね~お茶室。 私は表千家の流れをくむ江戸千家です^^
【2013/01/26 01:31】 | nekocchi1122 #4v6QK5lk | [edit]
とんとん さん、
この頃の有力武将相手の茶席なのでしょう。とても贅沢ですね。
解像度の高い、自然な画質を心掛けて、よりよい方法へと移行しました。
【2013/01/22 21:47】 | ディック #- | [edit]
mico さん、
なんか侘びさびの世界ではなくて、ずいぶんと贅沢なんですよね。秀吉など権力者の後援した茶の世界でしょうか。
【2013/01/22 21:43】 | ディック #- | [edit]
多摩NTの住人 さん、
入門者を紹介すると先生から定期預金をもらえるからと…、営業係員から頼まれまして…(笑)
いまとなっては、体験しておいてよかった、と思いますけれど。
【2013/01/22 21:42】 | ディック #- | [edit]
地理佐渡さん、
歴史的に考えると、精神性がどうこうとあまり持ち上げるのもどうか…、と思いますけど、こうした世界は現代の世相からするととても貴重なので、大切にしていきたいです。
【2013/01/22 21:40】 | ディック #- | [edit]
YUMI さん、
茶道は禅、焼き物など、日本文化の歴史に関わるところが大きいですから、ぼくも経験しておいてよかった、と思っております。京都を旅行して、茶道の体験の有無はとても大きいように感じました。
【2013/01/22 21:37】 | ディック #- | [edit]
織部の滑車にはびっくり。
素敵ですね~。v-238
思いもつかないところに織部焼。
これなら水を汲む段階から簡単に茶道モードに入れますね。
襖の絵も文字入りで心を落ち着かせてくれます。
素敵な火鉢の下に、モダンな絨毯でこれまたびっくり。

レタッチを変えられたとのこと。
間違いなく、より綺麗な画面になっていますね。
【2013/01/22 11:07】 | とんとん #uvcXFM.c | [edit]
こんにちは
贅を尽くされて建造物、居ながらに楽しませていただきました。ゆったりとした時間が流れているようですね。
腰痛お大事になさって下さい。
【2013/01/22 10:04】 | mico #NkOZRVVI | [edit]
茶道を学ばれていたんですか。
さすがディックさんですね。
私は裏も表も無いただの人です。
腰は早く治ると良いですね。
【2013/01/22 08:34】 | 多摩NTの住人 #rId1tC1Q | [edit]
おはようございます。

お茶の世界と建物の美学。
建物そのものより生み出される空間と、
お茶の世界という者が持つ精神性が、
この風景を特別なものに感じさせて
くれます。ここはそんな感じになる
場所のようです。

さて、腰の方ですが大変のようです。
無理するなと言うべきでしょうけど、
当の本人はそれでも何とか動けるな
らとも思ったりですよね。ここにジ
レンマがあります。ほどほどに動け
る範囲にて..。今朝はそんなとこ
ろで。


【2013/01/22 06:38】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
こんばんは。
私も若いころ、ちょっとかじっておりました。裏を。
でも、少し知っているだけで、良かったと思うことけっこうあります。
織部の井戸車、すてきですね。
【2013/01/21 23:15】 | YUMI #2Qwf./yA | [edit]
takae h さん、
ぼくもちょこっと囓ってましたから、同じ贅沢でもこうした贅沢のあり方というのがわかります。
日本人だからこそ、なんですね。
【2013/01/21 22:50】 | ディック #- | [edit]
YAKUMAさん、
元々戦国の武将たちや豪商たちの嗜みでしたから、こんな世界になっているのでしょう。
文化というものは、やはり金持ちや権力者たちがリードするのです。仕方ありませんね。
【2013/01/21 22:47】 | ディック #- | [edit]
うわー、こういうお茶室で……
ひっくり返って空を眺めていたい(笑)。

私もちょこっと……お裏さんでお茶をたしなみました。
どこが違うのかと思っていましたが
なんだかずいぶん異なるようです。
お茶を楽しむ、ただそれだけのことに
さまざまな様式を編み出した日本人は
やはりすばらしいなと思います。
良いお作法が清浄な心を生みますものね。
【2013/01/21 22:36】 | takae h #A5.soH/6 | [edit]
こんばんは
何とも庶民とは遠いものばかりでしょうか。
こういうことに疎いと、恥ずかしくなります。
痛みが早くひくといいですね。
【2013/01/21 22:35】 | YAKUMA #0p.X0ixo | [edit]
自然を尋ねる人 さん、
>神社仏閣や古い家のフォト撮りは暗くて撮りにくい
おっしゃる通りでどう撮っても無理は無理。現像とレタッチで回復させています。
戦国時代の話ですから、鉄はあったでしょうけれど、こんなところへ使ったら錆びてしまいますね。
織部焼きを使うという洒落っ気に感心します。
【2013/01/21 22:24】 | ディック #- | [edit]
FREUDE さん、
>自分の捻った織部のまな板皿で真鯛の姿造りを…
FREUDE さんなら、遠からず実現させるに違いない、と思っております。
【2013/01/21 22:20】 | ディック #- | [edit]
神社仏閣や古い家のフォト撮りは暗くて
撮りにくいですがお見事です。
井戸のつるべの輪が織部焼とは!
普通木を使っていますよね。
まだ鉄が無いから金を使わず、
焼きもので代用するする考えが素晴らしいです。
【2013/01/21 21:50】 | 自然を尋ねる人 #WPD1z/r6 | [edit]
戸袋、井戸の造り、織部の井戸車など
興味が尽きないです

美濃焼の窯元が東日本大震災復興事業として
陶器の鶴を扱っており、私も応援しております
今度は織部の釉薬で捻らせてもらう話をしております

そのうち自分の捻った織部のまな板皿で
真鯛の姿造りを、と思っています
【2013/01/21 20:54】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
紗真紗 さん、
美しいでしょう。こんなところでのんびりと…、というのは、いまの時代では特別な人にしか許されていない贅沢なんでしょうね。
ただひたすら自然な感じを損なわないよう、解像度と画質を高める努力をしています。その手段が、いままでとはかなり変わりました。
【2013/01/21 20:23】 | ディック #- | [edit]
小肥り さん、
小、中学生で寺や茶室や日本庭園なんか見たって、退屈なだけでしょう。その人の好みによりますが、一般的にはいまこそご覧になるべき年代でしょうね。
【2013/01/21 20:19】 | ディック #- | [edit]
大徳寺もね、行ってるはずなんですけどね。
なにひとつ覚えておりません。
就学旅行の小学生か中学生ですから。
改めて行かないとね。悔しいなあ・・・

【2013/01/21 19:38】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
ディックさま^^こんにちは~♪

スルスルと誘われるままに、
お茶室をまわらせていただきました。
織部の井戸車にも驚きでして、
寿安席、和の美がふんだんにあふれておりまして、
そこから眺める庭園の風流さを感じております。

どのように加工を、分からなくて、
さり気なく、秀逸を極めておられます。。。
【2013/01/21 18:47】 | 紗真紗 #- | [edit]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://dickhym.blog9.fc2.com/tb.php/5141-efb88efd