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慈照寺 銀閣

2013.01.07(18:00)

銀閣寺垣121009

 「銀閣寺」という寺は正確には存在しない。
 臨済宗相国寺派の本山相国寺の山外塔頭として、相国寺僧侶が任期制をもって相国寺とともに鹿苑寺と慈照寺の運営、及び後世への継承にあたっている、とのことだ。
 慈照寺(じしょうじ)には、足利義政が鹿苑寺の金閣舎利殿を模して造営した楼閣建築である観音殿があり、鹿苑寺の舎利殿金閣に対して銀閣と呼ばれるようになった。そのため「通称」として、慈照寺が「銀閣寺」と呼ばれているに過ぎない。
 さて、慈照寺への参拝には、この通称「銀閣寺垣」のあいだを通って行くことになっている。この高い生け垣を見上げると、ああ銀閣寺へきた、と観光客は思うらしい。


慈照寺全景上から121004

 10月9日、朝から歩き続けて慈照寺への到着が三時過ぎとなり、ぼくはおおいに悔やむことになった。
 上の写真、正面上の受付から境内へ入ってくると、地上60cm くらいに盛られた砂洲の前に達する。これは通称銀沙灘(ぎんしゃだん)と呼ばれている。
 写真で銀沙灘に樹木の影が落ちているが、ご覧のように観音殿銀閣の方角にすでに傾いた陽があって、ここから銀閣を眺めると銀閣の向こうに太陽があり、銀閣は暗く沈んで見えるのだ。


銀沙灘を挟んで銀閣を臨む

 銀沙灘の向こう、円錐の頭を切ったように砂が盛り上げられているのは「向月台」と呼ばれているそうだ。高さ約180cm だという。


向月台と銀沙灘121009

 おおかた銀沙灘が海原をあらわし…、などということだと思われるが…、この近代抽象彫刻のようなオブジェはすなおにおもしろい。


銀閣を見下ろす修正版121009

 どこかよいビューポイントはないかと裏山へ登る。
 見下ろすと京の街が見えるが、銀閣は暗く沈んでいる。


銀閣と池121009

 多少窮屈な印象になるけれど、この時刻ではこの位置がベスト・ビューポイントなのだろう。
 もう少し右へ行けば銀閣がもっとよく見える、と思われるかも知れない。でも、そうすると木の陰から出てしまい、レンズに陽射しが入ってしまうので、窮屈になるのは仕方がないのだった。
 これで諦めることにした。もし次回機会があれば、是非とも朝一番の銀閣を拝みたいと思う。
 なお、余談だが、付近にいた案内の方によれば、写真を撮るときは観音殿の上にある「鳳凰」をしっかり撮らねばならない、という。なるほど、銀閣は金閣を真似たのだそうで、金閣の上には金色の鳳凰が輝いているのだが、この時点でぼくはまだ金閣を観ていないのだった。


東求堂121009

 さて、最後の写真は東求堂(とうぐどう)だ。
 Wikipedia によれば、東求堂は義政の持仏堂で、1486年の建立。仏間と書斎に分かれている。書斎の北側に設けられた付書院と違棚は現存最古の座敷飾りの遺構であり、書院造や草庵茶室の源流として、日本建築史上貴重な遺構だそうだ。
 特別拝観を案内していたが、一日中歩き回って疲れ果て、さらによい写真が撮れずにがっかりしていたぼくは、東求堂の拝観案内に応じる気力も体力も残っていなかったのだった。


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 久しぶりに元気を出して、昨年10月の京都旅行記録を再開いたします。
 早く書いてしまわないと忘れてしまいそうです(笑)
 なにしろ、京都のあとに奈良へも行っているし、一月もすれば「梅」の季節がやってくるではありませんか。
 急がなくては…。
コメント
おはようございます。

銀閣の渋さがよく出ているようです。
そういえば、お寺さんの名前は記憶の外でした・・・(笑い)。
言われる通りでした。
【2013/01/09 07:32】 | nakamura #- | [edit]
ディックさま^^こんにちは~♪

銀閣には訪れましたが、この木垣を通ったことも良く覚えておりません。
深い緑のなかにしっとりととけ込んで、派手さはないですが、
存在感は120%ですね。
銀閣と砂のオブジェ、一見富士山のようにも、面白い取り合わせです。
きょうも、ステキなレポートをありがとうございました~♪
【2013/01/08 17:31】 | 紗真紗 #- | [edit]
そうだったのですね~
長いあいだ銀閣寺には行っていませんので
いろいろ教えていただきました。

行きあたりばったりの写真が多いので
ちゃんとした写真を撮る時には考えに
入れて撮れたらいいのですが。
【2013/01/08 11:09】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
明けましておめでとうございます。
銀閣寺へご一緒させていただいた気分になりました(感謝
今年もよろしくお願いします。
【2013/01/08 10:36】 | mico #NkOZRVVI | [edit]
おはよう御座います

昔 京都の隣の亀岡市に住んでいましたがここ銀閣寺には行った事が有りません

光線の事を考えての撮影。。
参考に成ります 白い砂の庭。。映えてますね~

有難う御座いました
【2013/01/08 07:09】 | 安人(あんじん) #5ddj7pE2 | [edit]
裏山へ登って写真を撮ろうとする根性に拍手
疲れてきたらおざなりになる私と大違いです。
【2013/01/08 05:38】 | 樂 #M8XIDdVw | [edit]
確かに鳳凰は、造形的に完ぺきなものだと思いますが、
見るたびに、それを真似たらしい手塚治虫の「火の鳥」を思い出します。
いえ、「火の鳥」は傑作だと思いますが、静かに銀閣に対峙しようというときに、いろいろ雑念が湧いてきて(笑)。

沈み込んだ銀閣もすばらしいですね。うずくまって、無常の世の中にもの思うふうです。

母がまだしゃきしゃき歩いていたころ、桜を見ながら哲学の道を歩きました。今年は行けるかな……
【2013/01/08 00:01】 | takae h #A5.soH/6 | [edit]
幼き日の小肥り少年は銀閣寺も金閣寺と同じ修学旅行で行きました。
金閣寺の眩いばかりの姿を見て「これはお寺ではない」と思った小肥り少年は
銀閣寺を見て「これぞお寺」と思ったのでしょうか、疑問。
砂の山ぐらいしか覚えておりませぬ。
少年の頭の中のお寺は奈良、平安時代の豪壮建築大伽藍限定だったかもしれません。
【2013/01/07 21:33】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
こんばんは。

東求堂まで。これまた銀閣だけでも
良いのにすばらしいものを続けて
拝見いたしております。
のんびりこうした風景を楽しみたい
ものですねぇ。

【2013/01/07 19:38】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
明けましておめでとうございます。
これだけのものを完成させるのには、かなりのご苦労があおりだと思います。
銀閣がいぶし銀のように見えてとても素敵だと思います。  本年もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
【2013/01/07 19:20】 | nekocchi1122 #4v6QK5lk | [edit]
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