唐車

2012.11.05(19:00)

【唐車】(からぐるま)

唐車御簾アップ121012

 源氏物語の「葵」の帖に印象的な車争いの場面がある。
 賀茂の齋院が河原で禊ぎをするとき、その行列に源氏も加わるので、行列見物に行くのだが、込み入った一条通りで、葵の上と六条御息所の牛車が押し合いをする。六条御息所がさんざんにやられて、その恨みがつのってやがて生き霊となり、葵の上に取り憑くという筋書きだ。


唐車の横アップ121012

 それはともかく、「牛車」には身分によっていろいろな種類があったらしい。
 最高級グレードが「唐車」(からぐるま)と言われる種類。夕暮れ間近い下鴨神社の境内に展示されていた。
 なかなかこのような機会はないので、そのまわりをぐるぐると回りながら見ていった。


唐車背後121012

 御簾の中から源氏の君が外を覗いているような、そんな空想を楽しんできた。

唐車全体像121012


【大炊殿】(おおいどの)

大炊殿1121031

 京都旅行の記事は宗教の流れの順番に記事を並べてきたわけだが、上賀茂神社から始めたので平安時代の締めくくりは下鴨神社にしようか、と思う。
 今回はとりあえず「大炊殿」(おおいどの)について。
 神様にお供えする神饌(かみさまのお食事)を煮炊きし、調理していた場所ということらしい。


大炊殿2121012

 詳しい説明は抜きにして(というか説明書きを走り読みした記憶だけでは無理なので)、おもしろそうな写真を選んで並べてみることにする。


神饌用箸121012


神饌1121012


神饌2121012


みたらし団子121012
コメント
nakamura さん、
お座布団をありがとうございます。
ただ神社仏閣をまわっていたのではおもしろくなくて、こういう思いがけないものを見ることができるので楽しいです。
【2012/11/07 11:40】 | ディック #- | [edit]
空見 さん、
いわゆる「駕籠」と比較すると、かなり大きいですよ。これを引くのは牛もたいへんだなあ、と思いましたから。ぼくでも十分乗ることのできる大きさでした。
【2012/11/07 11:38】 | ディック #- | [edit]
おはようございます。

お姫様が出てくるのですね・・・。
平家も使ったでしょうか(笑い)。
上のコスモスも大胆な表現でありました。
お座布団を・・・。
【2012/11/07 06:53】 | nakamura #- | [edit]
こんばんは。
唐車、ずいぶん大きく見えますが・・日光で江戸時代の姫君が実際に乗っていたお駕籠を見ましたが、
かなり小さいものでして、昔の人はこんなに小柄だったんだぁ、と驚いたくらいです。
凝った作りでとても豪華でしたが、ちょっと臭いもするような感じで、非常に生々しかったです。
昔はたぶんお風呂もそんなに入りませんし、お召し物のお洗濯(洗い張り)も滅多に?
となると・・盛大に御香の匂いを焚き染めていたのかもしれませんね。
【2012/11/06 21:02】 | 空見 #- | [edit]
hirugao さん、
境内を隅々まで見ていると、いろいろとサービスしてくださるのが下鴨神社さんでした。
思いがけないものをほかにも見られました。記事は続きます。
【2012/11/06 17:23】 | ディック #- | [edit]
mico さん、
こういう思いがけないものを見られると、嬉しくなりますね。この日は充実した日でした。
【2012/11/06 17:22】 | ディック #- | [edit]
小肥り さん、
どんな牛が引っ張ったのでしょうね。NHKの「平清盛」を見ていないけれど、牛が出てくる場面はありましたか?
【2012/11/06 17:20】 | ディック #- | [edit]
地理佐渡さん、
神饌の調理風景の写真を見ると、白い服装白いマスクであるほかは、ふつうの感じでした。
【2012/11/06 17:19】 | ディック #- | [edit]
地理佐渡さん、
唐車に乗られたのは、朝廷の上皇、皇后、東宮、親王、摂政・関白クラスだったそうです。
【2012/11/06 17:14】 | ディック #- | [edit]
紗真紗 さん、
>身分階級の世に生まれてこなくてよかった
英国なんぞは階級社会だと言われてますね。
アメリカと日本も、貧富の差が広がって、階級ならぬ社会階層格差が広がりつつあるそうです。
【2012/11/06 17:10】 | ディック #- | [edit]
takae h さん、
あれこれ読み散らかしてたりしているので、写真記事をまとめようとするとき、「そういえば…」と思い出して、古い資料をめくったりしています。
祭りの山車をぶつけあったりしたような、あんな感じかなと思います。随行した奉公人たちが、興奮してそうなった、という書き方でした。
【2012/11/06 17:08】 | ディック #- | [edit]
自然を尋ねる人 さん、
美しすぎるので、古い物を真似て再制作したのかな、と思いましたが、それにしても迫力がありました。人社や寺や、ミニ博物館があちらこちらにあって、何かしら保存しているようで、おっしゃるように「さすが、京都」と思います。
【2012/11/06 17:04】 | ディック #- | [edit]
FREUDE さん、
境内にはたくさんのお客さんがいるのに、もったいないことに、唐車のところも大炊殿も、ぼく以外に一人二人ぱらぱらと訪れるだけ…、なのでした。
牛車って、どのくらいの速度で進んだのだろうか、とイメージが湧きません。
【2012/11/06 16:59】 | ディック #- | [edit]
唐車というのですか、見事なものですね~

たまたま目にしたということも何かの縁でしょうか。
神への供え物を作る所も見せていただきました。
目のつけどころが違いますね。
【2012/11/06 12:05】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
下鴨神社の境内に唐車が展示されていて
ラッキーでしたね。
おかげさまで樂しませて頂きました。
大炊殿も初めてです。
いろいろ勉強になりました。
【2012/11/06 10:31】 | mico #NkOZRVVI | [edit]
豪華なもんですな。
これでもやはり牛が引っ張るんでしょう。
この車に限らず、なにからなにまで・・・
古の都の奥の深さというか、底力を感じます。
【2012/11/06 09:01】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
おはようございます。

唐車。見事な装飾が施され、平安貴族の
栄花がしのばれます。これが実物である
としたらどなたが乗っていたのかなぁと..

また、大飯殿。下賀茂神社からですか。
神へのお供え物を作るにしましても
その台所には神聖なものがあるのでしょ
うねぇ。

今では考えられぬ風景ですけど、一つ一
つ作業は神事のごとくされていたんじゃ
ないですかね。

【2012/11/06 06:43】 | 地理佐渡.. #s/KLKpB2 | [edit]
ディックさま^^こんばんは~♪

唐車、みやびな装飾が施されてるのですね。。。
開放感もあって、どんな想いで乗っていたのでしょうか。
身分階級の世に生まれてこなくてよかったとつくづく思います。

何気なくいただいています、みたらし団子の数の謂れなど、
今日もいろいろ、とてもお勉強になりました。。。
【2012/11/05 23:48】 | 紗真紗 #- | [edit]
なるほど、外が透けて見えますね。
それにしても雅な乗り物です。
乱暴な押し合いができるとはとても思えませんが、それも物見高い庶民からは、おもしろい見世物だったのでしょうね。

そのような物語を紫式部はかの場所で書いていたのかと、想像をたくましくしています。
ディックさんは謙遜されますが
やはりテーマを持って記事にすると、読ませていただく方は楽しみが倍増します♪

みたらし団子の謂れに見入ってしまいました! 勉強になります。
【2012/11/05 22:31】 | takae h #A5.soH/6 | [edit]
やっぱり京は素晴らしいです。
我が町では空車大八車が、京では趣のある唐車が現在も残って居る。
神辺歴史民俗資料館へ行ってみても
蓑のだの傘だの火鉢だの古いと言っても大正昭和、
でも大正の初めなら100年が近いです。
1000年と100年レベルを感じました。
【2012/11/05 22:28】 | 自然を尋ねる人 #WPD1z/r6 | [edit]
随分といろいろなものを見せてくださるのですね
当時の食事を想像しております

ランクルプラドとパジェロの
どっちが乗り心地が悪いか、という話題が
先日から周囲で盛り上がっております

牛車の比ではないでしょうね
それでも当時は最高の乗り物、
恵まれた今に感謝です
【2012/11/05 22:23】 | FREUDE #6AWUBD.o | [edit]
YAKUMAさん、
たとえ帝(みかど)の弟の娘でも、女性というだけで惨め生活に落ちぶれる可能性もあった世の中。男性だって…、最後まで栄華を極められればよいですが…と、実際は不安いっぱいの世の中だったという気がしてなりません。
【2012/11/05 22:01】 | ディック #- | [edit]
こんばんは
このような牛車に乗れる身分に産まれていたら、どのような人生だったでしょうか。
綺麗な装飾ですね。
身分によって、乗る車の違いもあったんですね。
【2012/11/05 21:51】 | YAKUMA #0p.X0ixo | [edit]
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