上野国立博物館 ~ 平成館の庭園

2011.12.09(18:10)

国立博物館アジア館111117

 上野の国立博物館へ何かの展示を見学に行き、「まあ、大したことはないな」と思って帰ってこられた方は多いのではないでしょうか。
 あまり知られていませんが、国立博物館にはいくつかの建物があります。
 上の写真は「表慶館」ですが、現在は「東洋館」の展示スペースとして使用されています。片山東熊という建築家の設計で重要文化財。石造および煉瓦造2階建てのネオ・バロック様式だそうです。
 本館の常設展示の料金を支払えば、ふつうに無料で見学できます。中国、韓国、ベトナム、インドなどの古い美術品(仏像、陶器など)が展示されています。
 ぼくの個人的な感想で言うなら、仏像彫刻などについては、個人博物館である「松岡美術館」のほうが充実しているようにおもいます。

 ほかに、写真はありませんが「法隆寺宝物館」という近代的な建物があります。法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」300件あまりを保存展示するための建物です。
 これは一度は見に行ったほうがよいです。国立ということは、国民の税金が使われているということで、このような施設を使わないのはもったいないですから(笑)。


国立博物館ユリノキの紅葉111117

 写真は本館と東洋館などで囲まれた中央広場のユリノキです。大木で、低く枝が張りだしているので、五月に行けば通常はとても見られないユリノキの花のカップの中を覗くことができます。
 ユリノキの左側が「本館」です。
 「本館」はやたらと広くて、常設展示の展示の仕方は不親切で、「見たい人は見たらいい…」という突き放した感じです。学生はたいがいここで失望して厭になって、「もうこない」となるでしょう。


カラスと平成館庭園111117

 11月17日に国立博物館を訪れたのは、「平成館」で開催されている「法然と親鸞 ゆかりの国宝」展を見るためでした。「国宝阿修羅展」とか「空海と密教美術展」とか、人気の企画展は「平成館」で実施され、毎回大混雑になります。
 「平成館」の裏には、じつは大庭園があるのですが、あまり知られていません。
 旧寛永寺庭園の名残をとどめる庭園は、春・秋などに期日を限って公開されるそうです。11月17日には公開されていました。見ないで帰ってはもったいないでしょう。 


平成館池と茶室111117

 見えている茶室には、ぐるっとまわって裏のほうから入り口のところまでは近づいて見ることができます。


平成館茶室111117

 裏から近づいて写真を撮りました。茶会に利用できると書かれていたように思います。どういう方が使うのでしょうか。


九条館111117

 ほかにいくつか立派な建物が移築されています。
 「九条館」は、もとは京都の御所内にあったもので、東京赤坂の九条公爵邸に移築され、1934年に寄贈され、1936年にここへ移築されました。


九条館内部111117

 裏へ回れば窓が開けられていて、部屋の内部を覗き込むことができます。見えているのは江戸時代前期狩野派の手になる「楼閣山水図」だそうです。

 もともと「法然と親鸞」の特別展が目的でしたから、この日の撮影はコンパクトカメラを使用しています。
 一眼レフほど使い慣れていないので、どうしても画像がやや粗くなるのはお許し願いたいと存じます。
 今回の記事で、薄い緑色の文字の部分はすべてリンクが設定されていて、ぼくの「ディックの本棚」の感想記事にジャンプできます。

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【追記】
 PM20:42 今晩はたいそう明るい、満月に近い月が南東の空に輝いています。
 明日は、午後9時15分頃から、皆既月食だそうです。
コメント
とんとん さん、
「ものの考え方」の「根本的な傾向」と、「古くからの風土・文化」の関係とか、宗教なら「神の性格・存在のあり方」というような「根本的なところ」に興味があります。そういうところから「価値観」が導き出され、社会を形作っているからです。
【2011/12/11 17:48】 | ディック #- | [edit]
hirugaoさん、
このユリノキは低い枝かあり、そこで花が咲きます。
ぼくは花の中を覗き込むことができました。
【2011/12/11 17:40】 | ディック #- | [edit]
こんな風に紹介していただけると行ってみたくなりますね。
>五月に行けば通常はとても見られないユリノキの花のカップの中を覗くことができます。
嬉しい情報です。

記事も「ディックの本棚」と連動しているようですね♪
シンクロと言う考え方はとらず、宗教も根本的な、思想・哲学に関心があるディックさんに、いろいろ比較のサマリーなどを提示していただけると分かった気になって満足してしまいます。(^^ゞ
これじゃいけないのですけどね。(ーー゛)
【2011/12/10 17:49】 | とんとん #uvcXFM.c | [edit]
こんにちわ~

寒くなりました一気に葉が落ちて冬木立になりました。
大きなゆりの木ですね、お花が咲いてもなかなか見えませんね。

建物もさすが素晴らしいものですね。
上野も幅広いです。
【2011/12/10 10:19】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
山手の木々さん、
本館、平成館以外にいろいろな楽しみ方があります。国立の施設は立派なものが多く、おおいに活用したいものです。
ちなみに、カメラマンの視点というのは、構図を捜してわざわざ妙な端っこに行ったりしますから、人が気がつかない立て札とか景色とか、そういうものを発見する機会が増えるように思います。
【2011/12/10 09:25】 | ディック #- | [edit]
紗真紗 さん、
5月中旬頃行かないと、ユリノキにあまり注目しませんからね、仕方ありません。
この記事でぼくがいいたいのは、いろいろと気がついていない「隠れスポット」がありますよ、ということなのです。ちょっとした注意力、余分な一歩で楽しみが増えます。
本日は快晴、皆既月食の前、8時頃にSan Poの会を解散にしてくれたら、わが家で皆既月食を楽しめるかも知れません。
【2011/12/10 09:21】 | ディック #- | [edit]
小肥りさん、
晴れた日は戸外の散策、雨の日は博物館のようなところ、というふうに、遊びにはむしろそのほうが効率的なような気がしますが、人はやはり雨の日だと、外出は気分がのらないてですね。
【2011/12/10 09:17】 | ディック #- | [edit]
YAKUMAさん、
2年も前から行っていて、今年は花の時季に訪れて、初めてユリノキだと気がつきました。根岸森林公園のユリノキが台風で倒れましたから、花が見られるユリノキとして、ぼくとっては貴重になります。
こちらの庭園、広いけれども庭園としてのあまりおもしろみはありません。
【2011/12/10 09:14】 | ディック #- | [edit]
おはようございます
国立博物館のユリノキは立派ですね。
夏の花も見事ですが、秋はこんなに黄葉するんですね。

平成館の庭園は立派ですね。これも初めて拝見しました。寛永寺はつくづく立派な寺だったんですねぇ。
【2011/12/10 03:27】 | 山手の木々 #- | [edit]
ディックさま^^こんばんは~♪

この正面の大木はユリノキだったのですか~。
何回か、この前のベンチには座っておりましたが、
訪れ時が悪いのか、
肝心なお花も、黄葉も見たことがありませんでした。
九条館のことは知りませんでした・・・。

本日の午後5時45分頃、東南東の空で満月を見ました~♪
うさぎ?さんもいたような~!
明日の月食も見るために忘れない魔法を~(*^_^*)。
【2011/12/09 23:42】 | 紗真紗 #- | [edit]
上野の博物館は本館、表慶館ともに重厚な建物です。
昨年は・・・「細川家の宝物展」だったかしら。
なぜかここへ行くときは雨の日が多いのです。この写真のように
晴れてる日は記憶がないなあ。
【2011/12/09 22:06】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
こんばんは
立派なユリノキですね。
この木を見に行くだけでも、私には価値があるかもしれません。
庭園も素敵ですね・・・
【2011/12/09 21:50】 | YAKUMA #0p.X0ixo | [edit]
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