奈良町の散策 ~ 庚申堂 と ならまち格子の街並み

2011.11.25(18:30)

奈良町格子の家に身代わり申111006

 10月6日、いよいよ横浜へ帰る当日の午前中、ホテルに近い「奈良町」界隈を歩いてみるつもりで、チェックアウトだけして荷物は預け、8時半頃ホテルを出ました。
 奈良町付近には、写真のような木格子の外壁が見える家々が並んでいます。これは「奈良町格子」と言われているもののようです。
 軒下に何か妙なものがぶらさがっています。


身代わり申111006

 拡大すると、こんなようなものでして、猿を模って人形にした「身代わり申(さる)」です。


たくさん下がった身代わり申111006

 ほくが当ブログで何回か説明してきた「道教」が、日本へ入って変形していった一例です。
 奈良町には青面金剛立像(なぜ、青面金剛立像なのかさっぱりわかりませんが)を祀る庚申堂があり、ここの「身代わり申(猿)」は人間の災難や病気、不幸を代わりに引き受けてくれることになっているのです。なぜ「猿」かといえば、それは道教が「猿田彦」信仰と結びついたからで、その経緯はとても理屈で納得できるようなものではありませんから、今回は省略します。

 興味のある方は下記をご参照ください。
 クリックしてください → 道教の世界から日本文化への浸透


庚申堂111006

 庚申堂の写真です。朝早すぎて閉まっています。
 おおよそ八割くらいの家の軒先に、この「身代わり申」がぶらさがっていました。


ふきん屋さんの看板111006 奈良町ふきんの特徴111006

 蚊帳とふきんを製造販売しているお店を見つけました。奈良町の名物です。こちらでふきんを土産に買いました。


ふきんをお土産に買った店111006

 「朝早くからやっているんですねぇ」「家と工場が隣り合わせで昔からずっとここでやっていますから…」とお婆さんが答えます。母屋のほうはこちらも奈良町格子でした。


奈良町格子の街並み111006

 外へ出ても、このような街並みばかりです。


ふきん屋さん近くの街並み111006

 このあと「元興寺」へ行く前に「ならまち格子の家」へ入ってみることにしました。(次回記事)

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 ・9月23日、CERNなどの国際研究チームが、「加速器で加速したニュートリノの速度が光速を0.0025%上回ったことを観測した」と発表した件について、詳しい解説が出ています。

 本日は、国立新美術館の「モダン・アート、アメリカン」展を見てきました。ジョージア・オキーフ、エドワード・ホッパーなど、アメリカらしさ一杯! の展示でした。
 明日は「San Po の会」があります。
コメント
dezire さん、
そろそろそちらへうかがおうか、と思っていました。
「法然と親鸞」の展示は見に行きました。本も読ん勉強中です。
この庚申信仰はじつに土俗的かついい加減なものですが、「身代わり猿」という発想は、いかにも日本人に受け入れやすい。買って吊しておけば、都合の悪い災難は引き受けてくれる。日本人にぴったりです。
【2011/11/27 10:23】 | ディック #- | [edit]
hirugao さん、
京都の八坂の庚申堂…、hirugao さんの記事で拝見したように思います。ぼくは一度この庚申信仰の理由を遡って調べたのです。
あまりにいい加減なので、はっきり言って呆れます(笑)
でも、美的センスとしては、これはこれでなかなかいいですよね。
【2011/11/27 10:19】 | ディック #- | [edit]
地理佐渡さん、
道教はたぶん、民間信仰として発達したのでしょう。あまりまじめに考えてはいけません。紗真紗 さんへのコメントに書きましたが、「身代わりになってくれるの、それっていいじゃん」という感覚で、ご利益があって気がすめば、もうなんだっていいのです。
【2011/11/27 10:15】 | ディック #- | [edit]
nakamura さん、
「道教」は別に難しくも何ともないです。
むしろ、日本の民間信仰になっていって、どんどんと変化していくその過程が、もう無茶苦茶で、呆れてしまいます。
日本人の宗教に対する態度が、じつに融通無碍で、自由自在であることに感心しましょう。
【2011/11/27 10:12】 | ディック #- | [edit]
山手の木々さん、
この付近は歩いて雰囲気を楽しむだけでも楽しいところです。
次の記事ではそのならまち格子の家の中へ入ります。
【2011/11/27 10:08】 | ディック #- | [edit]
紗真紗 さん、
奈良で庚申信仰というのはちょっと以外でした。それにここは元興寺の境内だったところです。日本人はあまりややこしいことは言わない。「身代わりになってくれるの、それっていいな」となれば、もう何だってよいのでしょう。
それにしても、おおもとを探れば、「道教」と「猿」って、まったく関係ないのにねぇ。じつにいい加減です。
【2011/11/27 10:06】 | ディック #- | [edit]
小肥り さん、
ボクシングのグローブですか…。
上手い! いかにもそんな感じです。こちらは軽そうですけど。
奈良町は、どこも純日本的な感じがします。
【2011/11/27 10:01】 | ディック #- | [edit]
こんにちは。またおじゃまさせていただきます。

風情ある街並みですね。このような街並みががまだ日本にいろいろ残っているのですね。身代わり申というのも情緒がありますね。道教の教えに由来するものなのですか。最近。親鸞と法然の展覧会も開催されていますが、仏教の教えに基づきいろいろな形で人々を救おうとした方々のひとつの表現なのでしょうね。

私は先月ビザンチン帝国の都でオスマントルコ帝国の都でもあったトルコのイスタンブールに行ってきました。美しいビザンチン絵画と全く違った魅力のあるイスラム美術をたくさん鑑賞することができました。ブログに今回はイスラム美術の魅力などの感想を書いてみました。イスラムの教えも本来は人々の幸せを求めていたことを体感しました。よろしかったら前回のビザンチン美術と合わせてご覧になっていてください。

よろしかったらブログに感想などなんでも結構ですので、コメントをいただけると嬉しいです。
【2011/11/26 18:07】 | dezire #tLX0El8c | [edit]
奈良にもあるんですね~

この猿が見たくて京都の八坂の庚申堂へ行きました。
すごく派手でしたよ。
奈良の町並みはしっとりしていてまた違う風が吹いてきますね。
【2011/11/26 11:28】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
おはようございます。

こちらでも塚は見ます。しかし堂ですか。
身代わりザルなんて見ませんし。やはり
信仰が色濃く残っている場所はあるんで
すね。本来仏教を熱心に導入してきた奈良
平安期に、たぶん唐の国で次第に勢いを
盛り返した道教。気になるのは誰がどの
ように持ち込んできたのでしょうかね。
仏教はかなり名のある僧がいますけど、
道教に関しては聞きませんしねぇ。



【2011/11/26 11:22】 | 地理佐渡.. #i104y3BE | [edit]
おはようございます。

町並みが落ち着きますし、どこか品格があります。
道教ですか・・・難しそうです(笑い)。
【2011/11/26 07:46】 | nakamura #- | [edit]
おはようございます。

奈良の旅も終りに近づいてきましたね。ならまち格子の家並、いいですね。ひなびた奈良の下町の風情です。格子戸を開けて日本髪の女の子が出てくる、なんて場面を想像します。
【2011/11/26 02:29】 | 山手の木々 #- | [edit]
ディックさま^^こんばんは~♪

奈良町格子というのですか~?
昔の街並みを残し、軒下に身がわり猿、
しっとりと風情ある佇まいですね。
住んでみたいですし、ぶらぶら歩いてみたいです。

ならまちふきんは初めて知りまして、
きっと洗剤なしでもよく落ちるのでしょうか~。
道教がでてきまして、やはり、道教の寺院に出向き、
その雰囲気にふれてみたいと思いました。
次回が楽しみです。。。
【2011/11/26 00:48】 | 紗真紗 #- | [edit]
懐かしいたたずまいでありますね。
始めて見たのに懐かしいのは日本の風景だから。。。
ボクシングのグローブかと思いましたよ。
【2011/11/25 19:34】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
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