法隆寺・西院伽藍の拝観

2011.10.29(21:13)

金堂前に小学生の一団が111003

 奈良の中心部からは斑鳩はやや遠いし、まだ10時過ぎだしと、ちょっと油断をしていました。
 ふと見れば、金堂前には小学生の一団がやってきています。


法隆寺大講堂正面111003

 大講堂の前には女学生の一団が…。
 これってレンズのせいかなあ。唐招提寺も、薬師寺も、屋根の線は真っ直ぐでした。
 ほんとうに真ん中が少し下がっているのか、レンズの歪みのせいか、それがわかりません。(この日はちょっと撮影が粗雑で、どちらかほんとうにわかりません)


法隆寺・女学生の行列111003

 彼女たちは何を待っているかというと、五重塔の拝観です。東西南北のどこの入り口から中を覗くかによって、見える粗造群の内容が変わります。東、南、西と見て、「さあ、北だ」と思ったときはこの長蛇の列でした。


法隆寺五重塔の拝観111003

 金堂など拝観しつつ、長蛇の列が10人くらいになってからぼくはその後ろに並びました。ぼくの前は添乗員と先生です。
 女学生たちの会話。
 「なんだかよくわかんない」
 「なんだか真ん中にでかいのが寝ているぅ」
 添乗員も先生も何の指導もしません。仕方ないから後ろから
 「それはお釈迦様が亡くなられるところを弟子たちみんなで見守っているのでしょう」と声をかけると、先生が…、「あ、そうか、やっと、わかったぁ」
 帰ってこの話をすると、かみさんの女学校では、修学旅行はグループ分けして自由行動をさせ、各グループはあらかじめ下調べし、勉強をして、最後はレポートを出さなければならないから、そんなことはあり得なかった、そうです。
 ぼくが思うのは、「せめて先生くらいは生徒を指導できる程度に勉強しておいてほしいな」ということですね


講堂端から見る金堂と五重塔111003

 このような無理な広角の構図は控えているつもりでしたが、相応に迫力があり、左側の金堂の倒れかかる歪みを、左側の屋根の存在の重みで少し打ち消しているような気がして、この写真はそれを理由に「可」としました。
 そんな勝手な理由が通るのかどうか、ちょっとよくわかりませんが、みなさんのご反応をうかがいたい、と思います。

 五重塔拝観待ちの金堂ですが、金銅の釈迦三尊像が有名です。真ん中が釈迦如来、脇侍は、向かって右が薬王菩薩、左が薬上菩薩です。以前写真で見たときは、なんだかちょっと稚拙な感じの様式的表現だな、と思ったものですが、この三尊の表情は、一度見たら忘れられない印象を残します。止利仏師の作と言われ、北魏様式だそうです。
 奈良の有名な仏像というのは、写真集などでよく語られており、人によって受け止め方もいろいろあるでしょう。表現はときに妙に様式的なものもありますが、実際に見た印象はやはり顔の表情が強い印象を与えるように思います。
 たてつづけにいろいろな仏像を見ていて、その写真は撮っていないわけですが、あとからパンフレットや画集などを見て、「ああ、あれか」と思い出すのは、さほど数多くあるはずはないのですが、この旅行では、それがずいぶんと多いのでした。


金堂と五重塔の並び 龍の柱飾り111003

 上の金堂の写真、屋根を支える柱の飾りに注目してください。よく見れば、五重塔も同じです。


五重塔の柱飾り望遠111003

 上は2倍のテレコンバータを付けて、事実上120mmの望遠したレンズで、五重塔の屋根柱の飾りを撮影したものです。


食堂・細殿を通って大宝蔵殿へ111003

 中門から外へ出て、東室聖霊院の奥を回っていきます。右が細殿、左が食堂です。


大宝蔵院111003

 大宝蔵院まで来ました。
 その奥が百済観音堂。大宝蔵院には「玉虫厨子」などが安置され、百済観音堂には百済観音像があります。飛鳥時代、百済人の作と伝えられるこの像、9頭身くらいじゃないでしょうか。顔など痛みが目立ちますが、逆に長々と下がった仏衣の袖の様式的表現が特異で、「ああ、あれか」と思われる方も多いのではないか、と思います。


 ----------------------------------

 さて、今晩は例の「San Po の会」へ出かけておりまして、この記事は予約投稿となっています。
 帰りの時刻によっては、今晩はみなさんのところへお伺いできないかも知れません。

コメント
紗真紗 さん、
法隆寺って、ほんとうに広々としていました。なんとまあ、贅沢な…。ちょっとくらいの修学旅行生、平気でのみこんでしまう雄大さ…。
このあと、関連の中宮寺へ行くのですが、そこまでの空間がまた広い! 地理佐渡さんがおっしゃっていましたが、日本の感覚でなくて、大陸からやってきた美意識なんでしょうかねぇ。
【2011/10/31 17:47】 | ディック #- | [edit]
ディックさま^^こんにちは~♪

法隆寺と言えば、人、人、それに修学旅行生。。。
全く人がうるさくない。。。
うまく取り入れて撮られるものだなとじみじみ感じます。

灯篭を前に大講堂の、
やはり正面からの美にまいっております~♪
それに龍が絡まった五重塔の勇姿に感動です。。。
【2011/10/30 22:55】 | 紗真紗 #- | [edit]
小肥りさん、
おっしゃるとおりでして、ほかではこういうことに気がついたことがありません。
この「竜の飾り」と「支柱」の謎については、いずれ真相を究明したいと思っております。
【2011/10/30 21:29】 | ディック #- | [edit]
地理佐渡さん、
>確かに屋根が緩やかに 逆アーチ
いままでここまでひどく歪んだことはないので、多分本来の姿かとは思いますが…。
じつは、広角で歪みすぎて使い物にならない写真、その一部、半分だけ使うとか、かなり無茶苦茶なことをやってます。
ごまかしの技術に長けてきました(笑)
【2011/10/30 21:25】 | ディック #- | [edit]
ななごうさん、
本日はスキップの散歩の時間にぼくは歯医者へ行ってました。
ごめんなさい。
いろいろと出かけた記事が多くなっても、根岸森林公園がぼくのベースであることに変わりはありませんので、よろしくお願いいたします。
今年は潮風に木々がやられて、紅葉前に葉を落としてしまうものが多く、残念です。
【2011/10/30 21:21】 | ディック #- | [edit]
kawazukiyoshi さん、
学生たちはこんなところが本音だと思いますけれど、先生や添乗員さんは勉強していないと情けない、という感じがしました。
勉強するとおもしろいんだよ、という姿勢くらいは学生たちに見せないと…。
【2011/10/30 21:18】 | ディック #- | [edit]
軒を支える柱がある、というのは珍しくありませんか。
金堂がそうだし五重塔は最上階の軒にありますね。
無いほうがスッキリ・・・でもない?
最初は無かったのかしら。軒が深くて重いからあとでつけた・・・ちがうか。
【2011/10/30 20:50】 | 小肥り #mQop/nM. | [edit]
こんばんは。

塔を入れたお堂の風景。広角で色々構図も考えてと
ありました。僕は好きだなあ。こんな感じ。
また、二枚目の大講堂。確かに屋根が緩やかに
逆アーチとなっています。伸びやかでこれはこれで
良いなぁ。やはり奈良の寺ってこうだよと言う感じ
で僕はうまく写しているなぁと思っています。
【2011/10/30 17:51】 | 地理佐渡.. #i104y3BE | [edit]
たまーに、出て来ます。(笑)

今日、ディックさんの庭に行って来ました。
根岸森林公園です。
広くて良い処ですね。
桜や梅の季節にはバッチシかなと思います。
帰り際にワンちゃんに似たご夫妻とすれ違いましたが違いますよね。
白い服に眼鏡姿だったりして。

あんなに広いとは思いませんでした。

記事に関係無い事を書きましてスミマセン。
【2011/10/30 15:22】 | ななごう #- | [edit]
勉強不足の先生、笑いました。
外地に行っても、予備知識無しで旅行をする日本人が多いのに吃驚しますね。
友達が日本に来る時は、よく調べてくるので、こちらが脅かされることもあります。
ふふ
きょうもスマイル
【2011/10/30 13:58】 | kawazukiyoshi #- | [edit]
hirugao さん、
修学旅行の学生たち、これはもう立派な風物ですよ。そのつもりで撮影しています。
中~遠景や、人物の多いスナップ写真では、コンデジのほうが便利と思うこともあります。コンデジは写る範囲が広すぎるので、多少ズームを利かして撮らないと、建物が歪んでしまうでしょう。でも、それは一眼レフも同様ですよ。
【2011/10/30 11:00】 | ディック #- | [edit]
山手の木々さん、
奈良のお寺さんには、ほんとうに圧倒される思いがしました。
奈良は日本の文化のふるさとというのはほんとうだなあ、と思いました。
あと千数百年後、今度は何が残っていますかねぇ…。
【2011/10/30 10:56】 | ディック #- | [edit]
必ず入ってしまいますがこれもまた味があるのではないでしょうか。
神社仏閣の写真は難しいです。
コンデジではどうしても無理があります。

五重塔の屋根裏の飾り(龍でしょうか?)
いいですね。
【2011/10/30 09:25】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
修学旅行の女子学生たち、なかなか絵になっていますよ。思えば自分も初めて法隆寺に行ったのは修学旅行でしたね。お寺や仏像のことよりも友達とのこととか、そういうほうが思い出に残っていますね。
それにしても改めてこういう建築群を見ていると、その大きさというか、技術というか、文化全体というか、圧倒されますね。おそらく当時の人々にとって日本の最高の場所だったでしょう。それに比べるとスカイツリーなんてのは大したことないですね(笑)。
【2011/10/30 06:36】 | 山手の木々 #- | [edit]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://dickhym.blog9.fc2.com/tb.php/4387-012f700f