東大寺二月堂から春日大社へ

2011.10.17(18:27)

石段から若狭井のあるあかいやを眺める111002

 東大寺の「修二会」(俗には「お水取り」)の法会は、二週間も続くし、世間から見れば長い松明をともし外面的にも派手に見えて興味を惹くので、テレビなどでもよく放映されるそうです。
 その練行衆が「修二会」のときには毎夜登るという階段を、ぼくは下りていき、途中からもう一度「閼伽井屋」(あかいや)を眺めて、二月堂に別れを告げました。


これがあかいやだ111002

 「閼伽井屋」(あかいや)の正面側です。


三月堂111002

 隣にある大きな建物はひっそりとした佇まいです。おそらくはこれが法華堂(三月堂)だと思います。東大寺に現存する数少ない奈良時代建築のひとつであり、堂内に安置する仏像も奈良時代の作だといいます
 本尊は不空羂索観音立像(ふくうけんざくかんのんりゅうぞう)として有名で、その左右の脇侍として日光菩薩・月光菩薩像(塑造)が人気があります。
 しかし、三月堂は平成23年8月1日から25年3月末日まで須弥壇の補修等のため拝観停止となり、国宝の仏像は東大寺ミュージアムに移されました。その東大寺ミュージアムの開館は10月10日からオープンであり、ぼくは6日までしか奈良にいられません。
 こういうことを書くのはもう何回目かになりますが、古い文化財には補修が付きものであり、運・不運はどうしようもない、と諦めるしかないのです。


手向山八幡宮111002

 気をとりなおして、東大寺の中を、春日大社の方向へ移動します。
 上の写真は手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)といいます。東大寺に隣接し、菅原道真の「このたびは幣(ぬさ)もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」の歌で有名ですが、これから春日大社へ行こうとしているのですから、ちらっと覗くだけにします。


若草山111002

 ゆるやかに上り道を歩いて行くと茶店が集まっていて、広く開けてきました。左側に広がるのは若草山です。初日に「戒壇院」付近ほか、東大寺の各所から背景に見えていた山です。横目に見ながら通り過ぎ、ふたたび林の中へと入っていくと、水谷神社(みずやじんじゃ)というのがありました。


水谷神社111002

 水谷神社は春日大社の「摂社」のひとつだそうです。摂社とは、本社(春日大社)に縁故の深い神を祀った小規模神社くらいの意味にとらえておけばよい、と思います。この頃から、陽射しが強くなってきて、空が明るくなってきました。
 この神社の横にある茶店で休息することにしました。何時頃だったでしょうか、多分10時頃だったと思います。わらび餅とアイスティーを注文して、地図を出し、春日大社への道順などを確認し、ガイドブックをめくって、昼食はどうしようか、午後はどうしようか、などと考えます。かなり行き当たりばったりなのです。


水谷道111002

 茶店のすぐ横から「水谷道」(みずやみち)というのが春日大社の方向へ向かっています。古くから東大寺と春日大社を結ぶ巡礼道として使われていた、と立て札がありました。
 上の写真が「水谷道」の入り口です。左側はもうほとんど人手の入っていない原生林状態です。


春日大社に近づくと多くなる石灯籠111002

 どんどん歩くと石灯籠が増えてきて、どうやら春日大社が近づいてきたようです。


いきなり出あった春日神社111002

 あれれ、いきなり…。本来の参道ではなく、春日大社の本殿付近に横から入り込んでしまいました。


いきなり結婚式の渦の中へ111002

 そして、結婚式と観光客の渦の中へ…。先ほどまでの静けさはどこへいってしまったのでしょうか。
 外国人観光客の姿もたくさん見える春日神社です。
コメント
小肥りさん、hirugao さん、
いいなあ、やっばりみなさん見るべきところはしっかりご覧になっているんですよね。
ぼくは約37年間、ただひたすら仕事をして、ろくに旅行すらしたことがないのです。仕事のついでにちょっと何かを見た、という程度のことしかない。
このつまらん人生を、いまから少しは取り返したい、と考えているわけです。
ひとつだけ利点があるとすれば、いまは奈良のおもしろさをじっくりと味わうだけの知識体験がある、ということでしょうか。
【2011/10/18 19:14】 | ディック #- | [edit]
今年お水とりに初めて行きました。
意外と前の方で感激しながら写真を取りました。

そんな奈良の2月堂あたり懐かしく拝見しました。
【2011/10/18 14:41】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
三月堂はすごかった。建物、ご本尊から脇侍、日光、月光菩薩、四天王・・・
国宝の山だった記憶があります。
夢見てる気分でありました。40数年、遠い昔の話。
【2011/10/18 10:22】 | 小肥り #nLnvUwLc | [edit]
空見さん、
鹿とか結婚式とか、観光客とか、動いている人や物はもう全部偶然です。「もうちょっと左とか右へ行ってから…」という程度のことはありますが、そうそう狙えるものではありません。この日の総ショット数は722枚でした。
【2011/10/18 10:19】 | ディック #- | [edit]
紗真紗 さん、
>やはり付いている時って、こういう素敵な出会いがあって、
>実に雰囲気のいいお写真
参拝のあとは表参道から帰るのですが、ツキはまだ落ちていなかったのです。もっとよいショットがあります。それは明後日(19日の記事)のお楽しみ。

春日大社への到着はまだ12時前です。まだまだ歩き続けます(笑)
【2011/10/18 10:12】 | ディック #- | [edit]
地理佐渡 さん、
結婚式が多かったです。それとお宮参り。お婆さんが赤ちゃんを抱きまして、よい光景がたくさんありましたが、見ず知らずのおじさんがやたらと写真を撮るわけにも行かず、目立たぬよう隙を見て…、撮らせてもらいました。
【2011/10/18 10:08】 | ディック #- | [edit]
YAKUMAさん、
ぼくもまだしっかりとはわかっていませんが、奈良時代の建物を生かして修理・補修しそのままの外観を保ってきた建物は、唐招提寺の金堂などたいへん優美な外観です。
江戸時代に建てられた大仏殿が、もしも奈良時代のままだったら、もっと横に長く、巨大でも優美な眺めであったでしょう。
【2011/10/18 10:04】 | ディック #- | [edit]
ディックさま^^こんにちは~♪

この朱塗りの建物と灯篭で春日大社を想い出してきました。
神聖な空気間を感じます、お写真が並んでおります。
灯篭を眺めながら参道を進んでいくうちに身が引き締まります。
やはり付いている時って、こういう素敵な出会いがあって、
実に雰囲気のいいお写真ですねぇ~。
こちらまでしあわせ気分をいただいたようです。
なにしろ広いですので~
この日は、さぞかし歩かれたのではと思いますが。。。
【2011/10/17 23:33】 | 紗真紗 #- | [edit]
こんばんは
奈良時代からの建物も残っているのですか。
歴史がありますね。
ディックさんの解説を拝見して、改めて訪れたくなりました。
何時になるか分かりませんが、事前に調べてから行くようにします。
【2011/10/17 22:18】 | YAKUMA #0p.X0ixo | [edit]
ディックさんこんばんは。

広いところで鹿が草を食んで、その後ろからパチリというのがいい感じです。
居並ぶ石塔のショット3点も素晴らしい、参考にさせていただきますね♪
またラストの綿帽子がまことに心憎いほどの演出?偶然かどうか知りませんが・・花嫁さんが後姿だからこそ新鮮な写真でした!
当方はちょっとネタ不足、少しサボりたいのかも(笑)<オマケ>に箒木の上から一枚、を出してみました~(^^ゞ
【2011/10/17 22:11】 | 空見 #- | [edit]
こんばんは。

何か神聖な空間を見てきたという感じです。
それで最後にシメの一枚。古式に則った式の
あとなのでしょうねぇ。すでにこれそのものが
この場の風景でしょう。



【2011/10/17 18:44】 | 地理佐渡.. #i104y3BE | [edit]
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