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朝比奈切り通しを歩く(その2)

2011.07.08(17:00)

岩を切り開いた切り通しの道110609

 朝比奈の切り通しは「山」ではなく「岩山」を開いて作られている。
 したがって、道の横側に岩壁があるというだけでなく、路面そのものが岩だ。
 湧き水や雨は、この路面を流れ落ちる。歩行者はつるつるの岩面に足を取られないよう、かなり注意をして歩かねばならない。
 「鎌倉時代の人たちが作ったのだから、たとえ多少険しくても、そんなに長い距離のはずがない。そう思ったのは「化粧坂切り通し」を知っているからだ。それが間違いだった。
 次第に登りがきつくなり、ずうっと続いている。


苔むした仏像110609

 坂道の途中、ところどころぽつんと仏像が立っていたりする。


ウツギ110609

 花も楽しめる。

 とはいえ、この日の朝、正直に言えば体調はよくはなかった。だから鎌倉へ行ってもバスを使い、ちょっと歩く程度にしようと、十二所バス停までバスを使った。朝比奈切り通しが、これほどの道だとは思っていなかった。
 岩が濡れて滑るので、場所を選んでわざわざごつごつしたところを登っていかねばならない。
 登りが少し息苦しくなり始め、これは気をつけなければいけない、と思った。


頂上は近いか110609

 少し勾配が緩くなる。切り通しの最高部はもう近いのかも知れない、と思う。
 

岸壁の仏像110609

 右側に岩肌に掘った仏像が見え、左側にはさらに切り立った崖が迫る。しかしその先に登りはない。あと20メートルほどだ、とほっとしたとき、心房細動の発作が起きた。


頂上付近の岩肌110609

 突然息が苦しくなる。こうなると、わずかな登りでもきつい。なんとか切り通しの最高部までよろよろと登り、岩に腰を下ろして、頓服薬をリュックから出し、持ち歩いているペットボトルの水でのむ。
 運がよければ15分、ふつうはおよそ30分~1時間で心臓は落ち着く。


切り通しの最高部から杉谷氏を見下ろす110609

 進行方向を見下ろして驚いた。
 このような景色を鎌倉で見ることになろうとは!  左側に黒く見えているのは岩壁で、その向こうの杉の林がきれいだ。息が上がって苦しくて仕方がないが、この景色はすばらしい。

 しばらく休んでいたが、なかなか発作が治まらない。朝からの体調不良が響いているのだろう。このとき初めて、携帯電話を忘れてきたのに気がついた。たとえ困っても助けを呼ぶことはできない。ただ、朝比奈切り通しはそれなりに有名で、登りはじめてから3回ほど下りのグループと出会ってはいる。
 「ええい、どうせ下りだ! 」と思って立ち上がった。なんとか行けるだろう、と。
 そこまでの判断に間違いはなかったと思うのだが、ぼくはこのあとまたバカなことをやってしまうのだった。(つづく)

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 「パウル・クレー展」の感想を書いた。
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 また、本日は早々と「古代ギリシャ展/国立西洋美術館」を見てきた。「円盤投げ」が圧倒的な存在感だった。夏休みに入ると、大変混み合うと予想される。7月20日になる前がよいだろう、と思う。
コメント
とんとん さん、
三浦海岸でも「大丈夫」と調子に乗っていて急に具合が悪くなったり、限界点がその日によって変わるので、困ります。
この日は無茶をし過ぎました。この日のようなことを繰り返していたら、間違いなく早死にするでしょう。深く反省しております。
【2011/07/09 15:48】 | ディック #- | [edit]
nakamura さん、
鎌倉って、山の中から下を見下ろすと民家が見える…、そういうイメージでいたのですが、朝比奈切り通し付近だけは別でした。
このような景色を眺められるところがあるんですね。

時間と傾斜の程度がわかっていれば、あらかじめのペース配分とか、気をつけるのですが…、この日はこの後もまた、無茶なことをやってしまいました。
【2011/07/09 15:44】 | ディック #- | [edit]
紗真紗 さん、
このときはまだ、頓服薬をのんだから、道を下っていくうちに、でたらめに打っている鼓動は治まるだろう、と思っておりました。
目の前に広がる林の景色の美しさに感動して、腰掛けて休みながら、たくさん写真を撮っていました。
【2011/07/09 15:35】 | ディック #- | [edit]
空見さん、
「山道の撮り方」ですが、実際よりなだらかに写っていると思います。足元のごつごつした岩の感触、流れ落ちてくる水とか、そういうものが消えてしまう。
アップで撮っておけば、紗真紗さんがよくなさっているように、半サイズの写真で組み合わせて、雰囲気を伝えるくらいなら、ぼくにもできたはずのに…。そこまでは思い至りませんでした。
少し反省しています。
【2011/07/09 15:31】 | ディック #- | [edit]
ウォーキンググループでの散策ではなかったのですね。
心房細動を抱えながら山登りとは、前向きな姿勢を見習いたい思いですが、悪化させない様にどうぞお気を付けて。
「散在ヶ池森林公園」と、鎌倉アルプスと呼ばれている丘陵の「天園ハイキングコース』に行ったことがありますが、こちらと同じ様な雰囲気で、とても素敵でした。
どちらも途中花も楽しめるし、しっとりとしていますね。
遠くなければ何回でも行ってみたいところです。
【2011/07/09 14:31】 | とんとん #uvcXFM.c | [edit]
おはようございます。

原野に分け入るにはもう少しでしょうか。
でも、この景色、ディックさんにお座布団を・・・。
時間はいくらでもありますから野に持参してください(笑い)。
【2011/07/09 08:26】 | nakamura #- | [edit]
ディックさま~こんばんは~♪

冒頭の~奥へ奥へと続く道、なんですか不気味、
怖さが先にきますが、ここぞと言う時の石仏の表情には
癒されます。

もうご体調が、ハラハラドキドキしてしまうではありませんか。
今、この記事をUP、でも心配をさせてくださいますね。
あの~まだありそうで~でも大丈夫ですね。
もう~画像の良さが頭から抜けておりますです。。。
【2011/07/08 23:46】 | 紗真紗 #- | [edit]
こんばんは。

ディックさん、体調が万全でなかったようですが、写真は素晴らしいですね!
とにかくキレイなだけじゃなく迫力があります(拍手)
途中空木の花をワンポイントで入れたのも、視覚的に有効でした。
山道の撮り方など勉強させていただきました~(感謝)
【2011/07/08 23:03】 | 空見 #- | [edit]
hirugao さん、
まあ、ちゃんとここでこの記事とコメントを書いておりますから…、 無事帰還したことは確かなわけです(笑)。
鎌倉というと、「ちょっと下を覗けば住宅街」という印象でしたから、鬱蒼と茂る杉の森とか、つらい思いをしただけのかいはありましたよ。
【2011/07/08 22:31】 | ディック #- | [edit]
こんばんは

大変なことですね。
まず携帯を忘れたことがいけなかったですね。
とにかく気をつけてくださいね。
明日が心配です。
【2011/07/08 22:03】 | hirugao #J7S1TTU6 | [edit]
ななごう さん、
心臓の調子さえよければ、それほどでもなかったかと思います。
登り坂をぼくのペースで30分、それに加えて通常徒歩30分となると、どうやら心臓不調となる可能性が高いようで、かなり限界がわかってきて、ここのところ、運動しつつも不整脈発作の回数を減らすことに成功しています。
そのためには、このような限界点試験調査が何回か必要だった、と思うしかありません(笑)
【2011/07/08 18:13】 | ディック #- | [edit]
散策と思って良いのか?山行きと思うか?判断に迷いますが、体調不良が出ると困りますね。
単独行だったのでしょうか?
生憎の携帯忘れ、不安が増幅すると思います。
【2011/07/08 17:52】 | ななごう #- | [edit]
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