
本日は7月のオニユリの続きです。写真はすべて7月12日に撮影したもの。一昨日のように「空の置き換え」のようなことはやっていませんが、明るさや色は多少の調整しています。
ご覧いただくと、株の本数、花数の多さがわかると思います。例年7月の中旬になると、庭の数カ所で咲き乱れる状態になります。
撮影しやすいように周辺が整理されていればよいのですが、今年は私が両手の親指を傷めたせいで、途中から庭の手入れを事実上放棄してしまいましたので、よい写真を撮ろうにも、近くに立ち入るのさえ簡単ではありません。
さらに雨天、曇天の日が続き、夏らしい青空を背景にしたオニユリの写真を撮ることができないままだったのでした。
じつは本日、片っ端からむかごを落として、根元から切ってしまいました。例年、オニユリの後始末はいい加減ですが、それでも夏になると花を咲かせる株は少しずつ大型になり、本数も増えています。場所を取りすぎるので、小さいうちに抜いてしまう場合もあります。
来年は、「空の置き換え」なんてことはやらなくても、青空をバックに花を見上げた写真がたくさん撮影できるといいな、と思っています。

毎年庭に咲いてくれるシンテッポウユリですが、今年は雨風にさらされることが多く、よい状態で撮影するチャンスはほとんどありませんでした。
その少ない機会をとらえて撮影したシンテッポウユリです。
最初は藤棚の下に咲いた花。1輪目は風雨にさらされて傷んてしまい、この端は2輪目でした。(8月16日撮影)
次は庭の入り口のフェンス際に咲いた花。1枚目は8月17日撮影。
上は同じ場所で、翌々日の19日に撮影した花。
2、3枚目は、どちらも庭の外側の通りが明るくて、ふつうに撮影すると庭の内側は暗く真っ黒に落ちてしまいます。明るく撮れば花は白く飛んでしまいます。
こういうときは、後から Photoshopで調整するしかありません。少しだけ白飛びさせ、背景はほとんど真っ暗に撮影し、後から Photoshopで暗部を持ち上げ、花は白飛び部分を抑え気味にします。
以前はこういうことはかなり困難でしたが、カメラが高性能になり、Photoshopも高性能になって、元の写真ではとても想像できないような仕上がりの写真に変身します。
最後は同じ19日に庭の外側から撮影。
シンテッポウユリは「在来種で九州南部や沖縄などに分布するテッポウユリと、台湾原産の外来種であるタカサゴユリの交雑種」です。テッポウユリは関東で咲くことはないので、写真のようなユリにタカサゴユリ特有の薄い紫色ないし褐色の筋がなければ、シンテッポウユリだということになります。
周辺の住宅地では、栽培するつもりがなくても勝手に侵入してきて咲いており、今さら「侵略的外来種」として目の敵にしても仕方がないのではないか、という気がします。

自宅庭でオニユリがあちらこちらに群生していたのは7月の中旬頃でした。
写真は7月12日の撮影ですが、じつは空は連日曇っていて、ふつうに撮ったら真っ白にしか写りません。空の入らない構図でもそこそこの写真は撮影できますが、対象がオニユリとなると、真夏の花らしい写真がどうしても欲しくなります。
一方で、新型に乗り換えた MacStudio がサクサクと動くようになり、また Photoshopがどんどんとバージョンアップして使いやすくなってくると、私としてはやはり新機能をいろいろと試してみたくなります。「空の置き換え」もより高度に、より自然な雰囲気で、やってみたいではありませんか。
写真は新機能のマニュアルなど何も勉強しないまま、「多分こういうことかなあ」とあちらこちらいじくり回しているうちにでき上がった写真。そんないい加減なやり方でもこれだけできるのだから、慣れてくればさらに自然な雰囲気の写真が手軽な操作でできるはずです。
大切なことは、曇りだろうがなんだろうが、とにかくできるだけ良質な「つまりフォーカスがしっかりしていて、被写界深度の差がはっきり区別できる」写真を撮っておくこと。Photoshop の新機能は、被写界深度の差を応用してデジタル処理する仕組みのものが多いように感じられるので、それに合わせた写真であれば処理がしやすいからです。
「こんなさえない写真なんか撮影してもしょうがない」ではなくて、とにかく撮影しておけば、後からどうにでもなる時代がまさに到来しているようです。

2020年の夏、おそらくは近所の鉢植えから飛来してわが家の庭に定着した観賞用のアスパラガスの仲間「アスパラガス・スプレンゲリー。
3回目の夏を迎えた今年の花房は、ご覧のようになかなか見事なものだ。
花壇と道路との隙間にしぶとく生き残って、たくさんの花を咲かせた。
2021年の12月下旬に撮影した果実の写真は下の写真の通り。今年の冬はもっとたくさんの赤い果実がぶら下がるかも知れない。
勝手に飛来してわが家に定着する植物は多く、大概の場合「これはなんだろう?」と成長を見守るのだが、そのほとんどはやがて手に負えなくなって後悔する。その中で、アスパラガス・スプレンゲリーは他の植物に被害を及ぼすこともなく、手がかからず美しい。モザンビークや南アフリカ原産の多年草。キジカクシ科で和名は「スギノハカズラ」とという。
Apple社の 新型 MacStudioの扱いがようやく手慣れてきた。戸惑うこともまだ多いが、圧倒的にメリットのほうが勝っている。起動はほとんど一瞬で、写真画像の読み込みも早く、何よりも内蔵スピーカーの音質が素晴らしい。
唯一困ったのは、従来から使ってきたプロバイダーのメールを読み込めないことだ。これは別のメールアドレスに自動的に転送する方法で読めるようになった。プロバイダーのメールアドレスは広範囲に流出しており、迷惑メールも多い。いずれメールアドレスの使用を完全に停止するつもりで準備している。
現状、デスクの脇に古いPCを置いて、新しい Macからもさまざまなデータを読み込めるようにしているが、それもまもなく不要になるだろう。

キンミズヒキ(金水引)というと、私が過去によく行ったところでは、小石川植物園、自然教育園、舞岡公園など、里山の原っぱや道端に生えている植物(バラ科キンミズヒキ属の多年草)というイメージだ。
夏から秋に小さくて黄色い花が総状に集まって咲く。果実にはとげがあって、動物などにくっついて散布される。
それがわが家の玄関前に出てきた、というのは、わが家の庭がいよいよ荒れてきたか。
そんなイメージで受け止めている。
8月24日朝の玄関前、陽が斜めに当たり、撮影方向がむずかしいのを無理やり撮影した感があるので、あまりよい写真にはならなかった。
【こども植物園と自然教育園のキンミズヒキ】
そこで過去に撮影した名場面を2枚追加しておきたい。(上は2018.07.31 自然教育園にて撮影)
お楽しみいただければ幸いである。(最後は2017.08.01 こども植物園にて撮影)

隣地の駐車場との境のフェンスに巻き付いて、毎年姿を見せるヘクソカズラ。いつもなら草むしりに一生懸命で気がついても写真を撮ろうとまではしないのですが、今年のように暑くて、天候が安定しないと、散策に出かけて写真を撮ろう、という気にはなかなかなれません。
それに双子の孫たちは手足口病、RSウイルスなど次から次へともらってくる。同時に罹って同時に治るならまだよいけれど、なぜか2人で時間差で熱を出したりするので手が掛かります。
盆休みが終わりましたが、保育園に通わせれぱ、今度は帰省したりして帰ってきた親や子から、新型コロナウイルスをもらう機会が増えるので、もう運を天に任せるしかなくなります。
2歳半くらいの子どもを抱えた保育士は、子どもが病気にかかれば勤務先の保育所を休まなければならなくなり、正常な勤務をできなくなれば、正社員としては保育士を続けられなくなる可能性が大きい。
保育士がいて保育園が面倒を見てくれるから「子育て」が可能になるというのに、このような現状を放置している政府、自治体は、やっていることがまったくちぐはぐで、日本の未来をまじめに考えているとは思えません。このままでは安心して子育てができなくなり、日本の人口はどんどん減って、未来は絶望的です。
孫たちをバイリンガルに育てようとしている次女は、子どもたちはいつでも日本を飛び出して、そのときに経済発展している外国へ逃げ出して自立できるように、と子育てをしています。
私は、あと6ヶ月くらい辛抱して、孫たちに抵抗力が付いたら、自由に遊び回れる生活に戻りたい。どうせ残り少ない命だし、好きなように時間を使いたい。
ヘクソカズラですが、こういうしぶとい植物は好きです。
アカネ科ヘクソカズラ属。蔓は左巻き。上手くタイミングが合えば、2本の柱頭のうち1本くらいはちょろっと見えて、それがうまく撮れれば嬉しい。実ができて、結局毎年咲いてくれる。
3枚目のヘクソカズラは、フェンス際のヘクソカズラの子どもかな? 孫かな?
頑張って、生き延びろよ、と応援したいです。

8月19日のナツズイセンの記事で、「ヤサシイエンゲイ」から引用して、
ナツズイセンは「リコリス・スプレンゲリ〔Lycoris sprengeri〕とリコリス・ストラーミネア〔Lycoris straminea〕もしくはリコリス・インカルナタ(タヌキノカミソリ)〔Lycoris incarnata〕が自然にかけあわさってできた雑種と言われている」と書いた。やや乱暴な書き方だったので、それぞれ過去の写真を示して補足させていただきたい。
まずリコリス・スプレンゲリというのは通常キツネノカミソリの紫色品種のことで、そのキツネノカミソリというのは上のような姿をしている(2017年8月9日小石川植物園にて撮影)
もう少し間近で撮影した写真もある(2019年8月19日小石川植物園にて撮影)。このオレンジ色が、紫色になった、下のタヌキノカミソリのような色の品種がリコリス・スプレンゲリなのだそうだ。
【タヌキノカミソリ】(リコリス・インカルナタ)
またリコリス・インカルナタ(タヌキノカミソリ)は、全体像(上)とマクロ撮影(下)を示すとこのような姿だ(撮影はやはり2018年8月19日の小石川植物園)
ちなみに「リコリスなんとか」という名称は、噛み砕いていえば「ヒガンバナ属」の花ですよ、という意味になる。
なお、小石川植物園で2017年8月9日に撮影したナツズイセン(夏水仙)の写真もあるので、下に示して、画像を入れて、昨日の記事の補足とします。
【小石川植物園のナツズイセン】