
自宅庭のチョウジソウです。いまにもササやドクダミなどに埋もれる寸前です。
さて、私は昨晩から一週間、とても多忙な状態になっています。
今週はとてもブログを続けられる状況ではありません。みなさんのところへもほとんどお伺いできないだろう、と思います。
余裕時間帯がまったくないわけではありませんが、日中に自宅にいて時間が空いたら、ササやドクダミから花々を救い出すために、奮闘しなければなりません。
ご了解賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
今回は「ジュリア」というバラだ。
「バタースコッチ」の根が害虫にやられてしまったので、こうした色のバラは、わが家ではいまのところ「ジュリア」しかない。
このジュリアとバタースコッチに出会ったのは「日本大学生物資源科学部のある藤沢のキャンパス内ににあるバラ園」だ。
長男が藤沢キャンパスへ通っていた頃の話だから、もう10年以上も昔のことになった。
同じ茶色系でも、バタースコッチが黄色成分を含むとしたら、ジュリアはピンク色の成分を含んでいて、茶色が薄れるとそのピンク色成分が出てくる。
さらに、ジュリアはバタースコッチのように花持ちがよくない。急に開ききってだらしなくなる。
わが家のように高温多湿になりやすい環境では、地植えにするのはかなりの危険をはらんでいる。
移動しやすい鉢植えのほうが安全な感じなので、相変わらず鉢植えで育てている。

「孫たちの送り迎え」「自分の心房細動などの体調不良」「新型コロなウイルス問題」など、解決しなければならない問題が山積みしていたので、当分のあいだ、私は「新しいミラーレスカメラの練習撮影」のつもりでいて、ブログはその練習成果の記録・発表のつもりでいる。
「空の置き換え」なんていう従来やったことのないことにも挑戦してみた。
それはともかく、このミラーレスカメラは、CANONなど従来のカメラメーカーのカメラとは、最初からカメラというものに対する「コンセプト」(基本的な考え方)がまったく異なっているのだった。
慣れるのは簡単ではない。
CANONの従来型のEOSのシリーズだと、花の「どの雄しべ」の先端にフォーカスを当てるのか、最初から簡単にできた。
ところが、この新しいカメラはそれができない。購入した時点で、どのボタンを押せばこうできるという「決まった撮り方」というものがごく一部しかない。
いろいろとカスタマイズできるようになっていて、「自分はどの機能を使うのか」を自分で決めて、その使い方がしやすいように「どのボタンを押したらカメラはどう作動するか」を自分で決めて割り当てるのである。
「花の中で、自分が選んだ雄しべの先端に、正確にフォーカスを当てる方法」を見つけて、それがしやすいようにカメラを設定する、ということ。
それができるようにする設定作業の手間がかなりかかるのだ。
マニュアルはかなりいい加減だし、とくにメーカーが推奨する設定の仕方がないので、メーカーのサイトに接続するなどして、ほかの人(プロやアマチュア多数)が推奨する設定の仕方を真似してみたりするのだ。
「花の中の、自分が選んだ雄しべの先端にフォーカスを当てる」方法!!
この方法を簡単に言えば、自分が設定作業で決めたボタンを押すと、ファインダーの中の画像が自分が設定した拡大率で拡大される。それからピンポイントでフォーカスを当てる。
面倒に聞こえるかも知れないが、曖昧さのまったくない「ドンピシャのフォーカス」が実現する。
私が従来使用していたCANONのカメラと比較すると、写真の解像度は2倍はある。
わざわざ近くまで寄って「マクロ撮影」しなくても、自分が設定した方法で撮影した写真の一部分を拡大すれば「マクロ写真」になる。
5月18日のブログのシロヤマブキの2枚め、雄しべ、雌しべの様子は、正確に言えば「マクロ写真」ではなく「拡大写真」なのだ。

モクレン(木蓮)というのは、本来この色のモクレンをいう。
白いほうがハクモクレンだ。
私は長い間、ただ色が違うだけだ、と思いこんでいた。
ところがNHKのサイト「みんなの園芸」には次のように書かれていた。
---- モクレンは樹高4~5mほどの中高木で、株立ちになりやすく、やや横に広がります。また、ハクモクレンは、花弁は9枚で、開花後に葉が出るのに対して、モクレンは、花弁が6枚、開花中に葉が出て花が終わるころには葉に隠れてしまいます ----
「エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれている(NHK「みんなの園芸」より)
撮影日は4月21日だから、これは春咲きエビネ(ジエビネ)なのだろう。ラン科エビネ属。
ジエビネはこの色、この形で、これが自生していた原種の本来の姿らしい。
とはいえ、自生のジエビネは交雑しやすく、地方によってさまざまな姿となるらしい。
そうなるともう、何が本来のジエビネかわからなくなる。
ややこしくなるばかりなので、ここではこれ以上この問題には立ち入らないことにしよう。
私は「エビネ展」というのを見たことがある。どうやら「これが私のエビネだ」と数多くの方々が競っているらしい。
深入りすると大変なことになってしまいそうな予感がするのである。
キンランだ。
舞岡公園を出て、駅の方角へ少し歩いた路上だった。
もう少し開いて、わかりやすい撮り方ができればよいのだが、これで妥協せざるを得なかった。
このキンランと下のゼンマイの写真編集作業中にPCが不調に陥った。
Photoshop Lightroom Classicから Photoshop へ写真画像を受け渡しすると、大きな写真画像がとても粗くなって、ざらざらのノイズが入る。原因がさっぱりわからない。何度もやり直したが原因不明だ。
別の手段で修正したが、みなさんのPCでふつうに見えていればよいが…、と危惧している。
十分に成長したゼンマイの姿だ。
褐色になった胞子葉と、栄養葉が写っている。
舞岡公園で撮影した写真が続きましたが、
今晩は「4月の非公開写真集(4)〜 自宅庭から」の続きになります。

前回、シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の写真は1枚だけ掲載しましたが、ほかにもよい写真はあるので、2枚追加です。
この植物は、やはり濃いブルーの色合いが魅力です。
今年のシラー・ペルビアナは調子がよくて、たっぷり楽しませてくれました。
イチハツ(一初)も順次よい花が咲いたので2枚追加。
横に長い写真は日陰に咲いたイチハツの花に朝日が差し込んできている場面。
アヤメの仲間の中で、一番に咲くからイチハツ(一初)だそうで…。
この名前がつけられた頃、シャガはなかったのかな。シャガも開花は早いですよね。
2枚めのイチハツは少し上の方から撮りました。
花の構造がよくわかります。
白いヒダのような部分が輝いているのは、横から見ても上から見ても、とても魅力的で、これがイチハツという花の最大の魅力だと思っています。
最後がシラン。通常は濃いピンクの花ですが、これは紫色です。
ビンクのシランほどには強烈な繁殖力はないように感じます。

シロヤマブキです。
シロヤマブキ(白山吹)はバラ科シロヤマブキ属、ヤマブキ(山吹)はヤマブキ属で属が違います。
シロヤマブキは花弁が4枚なのに対し、ヤマブキは5枚。
ヤマブキはは葉が互生なのに対し、シロヤマブキは対生です。
さて、シロヤマブキってちょっと地味ですが、私はまだ、蕊の様子をじっくりと確認したことがないのに気が付きました。
そこで1枚目の写真の蕊の部分を大きく拡大し、見やすくしてみました。
雌しべは4本、雄しべは多数だそうです。
雌しべの太い花柱3本は容易に見つけられますが、もう1本は角度が悪くて見えません。
なかなか繊細な花なのだとあらためて確認できました。
さあて、シロヤマブキは写真が鮮明だったのでよかったのですが、
私はこの日、ハナイカダの雄花と雌花を確認してみよう、という強い意欲を持っていました。
ハナイカダのまず1枚目(上)は雄株の枝の全体を撮影した写真です。
まあ、こんな感じです。それぞれの葉の上に、複数の雄花が咲いています。
雄株の枝の雄花を、間近で見たかのように写したらどうなるか。(実際は上の写真の真ん中の花を拡大しています)
それでも結構鮮明に写っています。
それぞれの花の花弁は3枚、雄しべは3本、雌しべは見えません。
花弁が4枚ある場合は雄しべは4本だそうです。
芽鱗があるそうですが、カメラをもっと低く構えないと、確認できません。
さて、雌花が撮影しにくかった。雌雄異株なので雌木を捜して撮影しました。
ハナイカダの雌株は雄株を撮影した「古民家の付近」ではたった1本しかなく、それが薄暗くて狭い通路にあるのです。
風が出てきて枝が揺れる。ISO感度を上げて撮影したつもりでも、手ブレ続出となり、まあなんとか分かる程度に撮れた写真は1枚のみでした。
Photoshop で修正しても画面の「ザラつき」を抑えきれません。
その「まあ、なんとかわかるだろう」というのが上の写真。
花弁が4枚。雌しべの柱頭は4裂しています。
さて、「だから何だというんだ?」と自問しています。
「自分の目で確認したい」という知識欲は満足しましたが、私は「ああ、きれいだな」という感動を期待して花散策をやっているのに、苦労するばかりで「感動がない」ではないですか。
こんなつまらない知識欲のために時間をかけて、バカみたいじゃないか!! と思う次第です。
ここで宣言。ハナイカダはもう結構!! これでおしまい! 二度とやりません。1回ここまでやれば十分です。
ネットをあれこれ検索してみても、この写真はこれでもまあまあよく撮れているほうなのです。
確かにめずらしい花だけれど、ちっとも美しくない。
知識欲の満足と美の感動は別物で、時間をかけて苦労した割には、「私は少しも楽しくなんかない」のでした。

ハハコグサとスズメノテッポウです。
ハハコグサ(母子草)はキク科ハハコグサ属の二年草。春の七草の御形(ごぎょう)だそうです。
自宅の庭にもときどき出てきますが、このように大きくは育ちません。
スズメノテッポウ(雀の鉄砲)はイネ科スズメノテッポウ属。
双方協力していい絵を作り出してくれました。
ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)です。キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
花弁の光沢が再現できていて、1枚目(上)は葉の裂片が尖っている様子がよくわかり、2枚目(下)は茎の毛の様子もよくわかる。
ずいぶんとたくさん撮った中から選んだ結果ですけれど。
ニョイスミレ(如意菫)〈別名:ツボスミレ〉
1枚目(上)の葉の様子と、仏具の「如意」の写真を比較してみて、名前の由来に納得できました。
別名のツボスミレのツボは「坪」で、狭い庭のこと。
公園内、公園外の道路脇で撮り放題でした。
4月21日の舞岡公園。晴れているから…と、まだ心房細動が止まっていないのに舞岡公園まで行ってしまったこの日。
谷戸や付近の路上でこれらの写真を撮っているときは、アップダウンもあまりなく、カメラの設定もゆっくりと考えながら、余裕を持って撮影していました。

4月21日の舞岡公園で最初に捜したのはハルジオンでした。
大きくてきれいなハルジオンがなかなか見つからず苦労しました。
上の写真のハルジオンがやっと私を満足させてくれました。
公園から外へ出てすぐの道端で、ハルジオンの大きな繁みを見つけました。
よく撮れたつもりでいましたけれど、全体を撮ろうと絞り込んだら、どうもごちゃごちゃして、
結果的には今一歩の写真です。
細部を見えやすく再現しようとすると、美しさが損なわれてしまいます。
なかなか撮影が難しい。
ムラサキケマンはもう撮影時期を過ぎていたようです。
今年、多少なりともきれいに撮れたのは、この1枚しかありません。
シャガはどこにでも咲いている、という印象ですが、写真で細部まで美しく再現するのは案外とむずかしい。
2枚めのシャガは葉が隠れて写っていませんが、花が綺麗だったので採用しました。