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シラヤマギク(白山菊) 2021.09.30 -- 1

2021.09.30(19:00)

20210910 こども植物園 シラヤマギク1ブログ用

 シラヤマギク(白山菊)は、私のような野菊類の初心者でも、もっとも見分けが簡単な種だ
 咲き始めが早いし、舌状花がまばらなので目立つ。それでシラヤマギクだろう、と目星を付けて、下部のほうの葉を調べると、葉には狭い翼のある長い柄があるのだ。

 上とすぐ下の写真は横浜市こども植物園で撮影した(2021.09. 撮影)が、これはシラヤマギクだとわかっているので、わざわざ下部の葉の写真を撮ったりしていなかった。

20210910 こども植物園 シラヤマギク2ブログ用

 先日、ブログ「楽のデジカメ散歩3」の 樂さんの記事を見たら、ちゃんと下部の葉を撮影してあった。

〈以下は舞岡公園のシラヤマギク〉

20210929 舞岡公園 シラヤマギク1ブログ用

 私も9月29日の舞岡公園では、きちんと下部の葉の様子を確認して撮影することにした。
 上と下2枚の写真だ。

20210929 舞岡公園 シラヤマギク2ブログ用

 花だけ見てシラヤマギクと確信したのだが、葉の写真(下)の通り、間違ってはいなかった。

20210929 舞岡公園 シラヤマギクの下部の葉ブログ用

 シラヤマギクはキク科シオン属の多年生草本。背丈は高く、1〜1.5メートルくらいある。
 舌状花がまばらで地味だが、見分けやすい。


自宅庭のシュウメイギク(秋明菊) 2021.09.29 -- 1

2021.09.29(19:00)

20210926 自宅庭のシュウメイギク1ブログ用

 自宅庭のシュウメイギク(秋明菊)だ。(2021.09.26 撮影)
 シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の草本で、NHKのみんなの園芸のサイトによれば、わが国へは古い時代に中国から入り、京都の貴船地方に野生化したものが見られる、とのこと。
 キンポウゲ科の植物の多くは花弁を持たない。イチリンソウ属の植物もそうであり、花弁のように見えるものは萼片である。
 一昨日のミズヒキと同様、花びらのように見えるのは萼片で、花びらは退化してしまっているのだ。
 岡山理科大学のある学科のホームページによると、「八重咲きで花弁状の萼が30枚ほどある赤花のものが原種らしい。花は咲いても種子は稔らないとのこと。地下茎で増殖する」としている。

 シュウメイギクは園芸種としては八重咲きが主流だ。この時季あちらこちらの花壇できれいな花が見られる
 わが家のシュウメイギクはご覧の通り一重咲きで、調べてみると「ダイアナ」という名で販売されている品種らしい。
 5枚の萼片のうち、3枚がピンク、2枚が濃いピンクの品種である。
 ダイアナはなかなか美しい品種で、当初かみさんが植えた頃はこんな変な咲き方はしていなかった、と記憶している。
 いまでは濃いピンクの2枚の萼片が異常に小さくなってしまっているのだ。

20210926 自宅庭のシュウメイギク2ブログ用

 この謎を解こうとしていろいろと調べているうちに、株式会社ミヨシグループという会社のブログに行き当たった。
 切り花・鉢物・花壇・栄養野菜の品種を開発し、種苗の生産から国内外への販売を行っている総合種苗メーカーである。
 そのブログによると、「ダイアナ」は海外で開発されたときの名前は「プリティ・レディ」という名付けられていた。
 花びらに濃淡があるところや花型が不揃いなところが特徴でちょっと可愛い。
 最近の鉢物向け改良種にくらべると大きくなり、あまりコンパクトとはいえない品種だが、花立ちが良く、背丈は1mを越えない。
 この「ダイアナ」の特徴として、一般のシュウメイギクと異なり、こぼれ種でよく発芽する、というのである。

 「本来のダイアナとは違う実生の株が生えてくることがあります。その中から気に入ったお花を探すのも楽しみですが、それは「ダイアナ」ではありませんので別の品種として育てて下さい」と注意書きがあった。

 実例の写真がいくつかあったが、濃いピンクの萼片がなく5枚全部ビンクだったりする。
 わが家で植えたときは、5枚の萼片のうち、3枚がピンク、2枚が濃いピンクだった。萼片の大きさに極端な大小はなかった。
 「さては、バラの手入れなどで花壇に盛んに出入りするうち、元のダイアナはなくなってしまい、このような変異種がこぼれ種から生まれたのだな」というのが私の推理である。


コゴメガヤツリ(小米蚊帳吊) 2021.09.28 -- 1

2021.09.28(19:00)

20210921 三渓園 コゴメガヤツリ全体ブログ用

 こちらは本牧市民公園ではなくて、三渓園園内の池の近くで撮影した写真です。(撮影日:2021.09.21)
 思ったより明るすぎて、カメラのISOが高すぎました。失敗写真です。色が飛ぶのを Photoshopでできるだけ抑えましたが、見苦しい点はお許しください。

20210921 三渓園 コゴメガヤツリ上側一部ブログ用

 これはコゴメガヤツリのようです。コゴメガヤツリ(小米蚊帳吊)(カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)。
 千葉県野田市のホームページの「草花図鑑」によると、「小穂の鱗片の先が丸みを帯びる」これが最大の特徴とのこと。
 写真を拡大していくと、なるほどと思います。
 細部の拡大写真を、上と下、計2枚、掲げておきます。

20210921 三渓園 コゴメガヤツリ部分訂正ブログ用

 さて、下に9月26日の自宅庭のカヤツリグサの仲間たちの写真を載せます。

〈付録〉9月26日の自宅庭のカヤツリグサの仲間たち

20210926 自宅庭 コゴメガヤツリブログ用

 最初は「コゴメガヤツリ」。
 「なんだ、わざわざ本牧市民公園や三渓園まで行くことはなかったではないか」と言われそうですが、自宅庭のカヤツリグサの仲間は、とても小型です。
 三渓園でよく成長したコゴメガヤツリを見て、よく調べていたからこそ、出掛けにくい日曜日の26日曇りの日、自宅の庭を点検していて見つけ、すぐに品種がわかりました。


20210926 自宅庭 カヤツリグサ ブログ用

 2枚目は「カヤツリグサ」。
 属名の代表のカヤツリグサです。これも本牧市民公園のカヤツリグサの半分程度の大きさでした。

 コゴメガヤツリは水田・湿地などで見かけることが多く、カヤツリグサはもう少し乾燥した畑地が多い、ということなのですが、両方が並んでいたわが家の庭は、どう考えればよいのでしょうね(笑)。

 一般に、カヤツリグサ属の仲間で見られる頻度が高いのは、カヤツリグサ、コゴメガヤツリ、ハマスゲ、ヒメクグのようなので、私はまだヒメクグを見つけるよう努力しなければなりません。
 ほかに本牧市民公園でメリケンガヤツリを見ていますが、メリケンガヤツリは熱帯アメリカ原産で、最近見られる機会が多くなってきているようです。


自宅庭のミズヒキ(水引)と ギンミズヒキ(銀水引) 2021.09.27 -- 1

2021.09.27(19:00)

20210926 自宅庭 ミズヒキ1 ブログ用

 ミズヒキ(水引)は、タデ科イヌタデ属の草本。紅白に見える花序が水引に似ていることことから名付けられた。
 なお、時季によっては葉に、八の字というか、英字の「V」というか、鼻緒のような模様が入るので、咲き始める前からミズヒキだとわかりやすい。

20210926 自宅庭 ミズヒキ2ブログ用

 なお、花弁だと思われている部分は、花弁ではなく花弁状の萼片だそうだ。

20210926 自宅庭 ギンミズヒキブログ用

 と、説明した上で、萼片のすべてが白い品種をギンミズヒキ(銀水引)という。
 本日の写真はいずれも昨日(2021.09.26)に撮影したものだ。

 イヌタデ属にはいろいろあるが、たとえばミゾソバにせよ、ママコノシリヌグイにせよ、花弁に見えるのは萼片である。
 ハナタデやサクラタデもイヌタデ属なので、花弁に見えるのはやはり萼片である。

 なんだか偉そうに書いているが、タデ科の植物について、私はわかりにくいのでこれまで敬遠してきた。カヤツリグサの仲間も同様だ。
 これからはもう少し積極的にとりあげていきたい、と思う。


三渓園 旧矢箆原家住宅の庭のフジバカマ(藤袴) 2021.09.26 -- 1

2021.09.26(19:00)

20210921 三渓園 フジバカマ1

 「このフジバカマは本物ですか」
 「もちろん本物だよ」
 などと失礼な会話を交わしてしまったが、念のため、私は葉もきちんと撮影してきた。

20210921 三渓園 フジバカマ2

 私は、2016年11月8日に「フジバカマの研究」という記事を書いたことがある。
 このときは、実地に調査をし、かなり詳細に調べて、私は結論を出していた。
 通常であれば、参考書などには
 「フジバカマの葉は3裂し、ヒヨドリバナの葉は裂けずに対生する」というようなことが書いてあり、また「ヨツバヒヨドリは4枚の葉(ときに3枚だったり5枚だったりする)が輪生する」などと書かれている。
 これをそのまま信じてはいけないのだ。

20210921 三渓園 フジバカマ3

 実態は、「成熟した株の葉が、下のほうから上のほう(花のすぐ下まで)揃ってきれいに3裂している場合は、園芸業者などが中国から輸入した植物であり、日本産のフジバカマではない」と疑われる。
 それに加えて、「フジバカマにしてはどうも背丈が低い」と感じられたり、「妙に茎が赤い」と感じられるなら、ますます中国産の可能性が高い。

20210921 三渓園 フジバカマ4

20210921 三渓園 フジバカマの葉1

 日本産のフジバカマは、葉が3裂しても偏りがあって不規則だったり、切れ込みが中途半端で、中にはほとんど一枚葉のままのものがあったりする。ひとつの株の上から下までの葉を点検し、隣など周囲の株も調べて、「どうも不規則で変だ。ちゃんと3裂していない葉がたくさんある」というふうであれば、むしろ日本産のフジバカマである可能性が高いのである。

20210921 三渓園 フジバカマの葉2

 写真のフジバカマは、私が上に記載した「不規則ないい加減さ」をしっかり備えていた。
 だから、上の写真は本物のフジバカマに間違いはない。

 (注)中国産のフジバカマは、園芸業者などが中国から輸入し、フジバカマとして販売されていることが多いので、2016年に横浜市こども植物園はこれを購入して、実際に育て、上から下まで葉がきれいに3裂している中国産の偽物フジバカマを、展示して、注意喚起していました。


シシトウガラシ(獅子唐辛子)食用通称:シシトウの花と実 2021.09.25 -- 1

2021.09.25(19:00)

20210921 三渓園 シシトウの花新ブログ用

 9月21日、三渓園の旧矢箆原家住宅の前庭に小さな花壇があって、ボランティアなのか専属なのか、世話をされているおじさんに「この白い花は何ですか」と尋ねたら、「シシトウだよ、ほら!」とぶら下がっている実を見せてくださいました。

20210921 三渓園 シシトウの果実ブログ用

 「NHKみんなの園芸」によれば、
 トウガラシの仲間は、ピーマンやシシトウなど辛みのない種類を総称して「甘トウガラシ=ピーマン」(sweet pepper)と呼び、辛みのある種類をトウガラシ(red pepper)と呼んでいる、とのこと、でした。
 植物学的にはシシトウガラシ(獅子唐辛子)が正式名。ナス科トウガラシ属に属するトウガラシの甘味種で、その果実を食用としては単に「シシトウ」と呼んでいるわけです。
Wikipedia によれば、実の先端に獅子の頭、口、あるいは鼻に似たものができることから獅子唐辛子と呼ばれるようになった、とのこと。


《参考》その後のトウガラシの実

20210827 こども植物園 トウガラシの果実ブログ用

 なお、2021年8月7日の「トウガラシ」の記事で、横浜市こども植物園の「トウガラシ」の写真を紹介しましたが、あのトウガラシは、その後たくさん赤くなって、なかなか見映えがよいので、写真を撮ってありますから、ついでにご覧になってください。

 2021年8月7日のトウガラシの記事 は、左リンクのアンダーラインのある項目をクリックしてください。


三渓園 旧矢箆原家住宅の お月見のお供え 2021.09.24 -- 1 

2021.09.24(19:00)

20210921 三渓園 お月見飾り1ブログ用

 2021年9月21日 中秋の名月の日、たまたま三渓園へ行きましたら、合掌造りの旧矢箆原家住宅(重要文化財)の表と裏とで、お月見のお供えを飾ってありました。
 めったにない季節の行事の日に行き合わせたので、しっかり撮影してきました。

20210921 三渓園 お月見飾り2ブログ用

 なお、三渓園の旧矢箆原家住宅 については、左のアンダーライン部分をクリックすると、私が2012年9月に書いた写真記事が出てきます。
 立派な合掌造りの住宅で、内部の写真も出てきます。


2021年09月

  1. シラヤマギク(白山菊) 2021.09.30 -- 1(09/30)
  2. 自宅庭のシュウメイギク(秋明菊) 2021.09.29 -- 1(09/29)
  3. コゴメガヤツリ(小米蚊帳吊) 2021.09.28 -- 1(09/28)
  4. 自宅庭のミズヒキ(水引)と ギンミズヒキ(銀水引) 2021.09.27 -- 1(09/27)
  5. 三渓園 旧矢箆原家住宅の庭のフジバカマ(藤袴) 2021.09.26 -- 1(09/26)
  6. シシトウガラシ(獅子唐辛子)食用通称:シシトウの花と実 2021.09.25 -- 1(09/25)
  7. 三渓園 旧矢箆原家住宅の お月見のお供え 2021.09.24 -- 1 (09/24)
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