
8月6日の横浜市環境活動支援センターで、またまた名札もなく、多分試験的に植えられているこの植物を見つけた。
Google Lense でユーカリの仲間の植物らしい、と見当は付けたが、
なぜここにユーカリの仲間が…、という疑問があって、ここにこの植物がある必然性がさっぱりわからない。
要は、私が野生種と園芸種の境い目あたりをうろうろしている一方で、自分の目線は野生種中心にあるからだ。園芸種側からのアプローチが必要なのだろう。
そこで引っ張り出してきたのは、1994年に講談社から初版が出版された「カラー最新版 花屋さんの花がわかる本」(著者:長岡求さん)である。講談社α文庫に収録されたこの本を、私は1998年頃に購入したと思われる。
この本の出版当時、ユーカリの仲間は花屋さんの店頭で花束を作ったりするとき、役に立つ素材だったらしい。
横浜市環境活動支援センターが植えてみているのだから、多分その実情はいまでもあまり変わっていないのだろう。
上の本の紹介文では、「花屋さんではグニーユーカリかギンマルバユーカリを使う」と書いてある。
Google Lenseでヒットしたのは 1.「Eucalyptus cinerea」、2.「Eucalyptus pulverulenta」、3.「ユーカリ・グニー」。
1はとんでもない高木で、高いところと低いところでは葉の様子も少し違う感じ。2と3は、ぱっとみて両方とも可能性あり。
さあ、あとはネットでたくさん写真を見て、コメントも読んで調べよう、と思ったのだが……。
さて、困った。「ギンマルバユーカリ」というのは「Eucalyptus cinerea」のことだとネットに書かれている。
私が撮影した写真の葉は、かなりの丸い花で、銀色という表現がしっくりくるのだが…。
では、吟味見当した上で、私としての一応の結論。
私が撮影してきたのは「ギンマルバユーカリ」(Eucalyptus cinerea)の幼木だろう、と思われる。
「ユーカリだなんて、何を唐突に…」と思われるかも知れないが、28日までネットの事情でお休み中だった「楽のデジカメ散歩」の楽さんが、金沢自然動物園のコアラの餌となるユーカリの葉について、生産農家へ取材に行くなどされていて、この話題を私が身近に感じているからだ。
また、大船植物園がオセアニアの植物に力を入れているので、新型コロナウイルスデルタ株の蔓延がおさまれば、私はそちらの方向からも攻められるからである。
さらに、次女がしばらくオーストラリアとニュージーランドに居住していたので、オセアニアの動植物への馴染みやすさも感じている。
というわけで、本日はユーカリの仲間の写真掲載、となった。

7月6日の記事で「裏庭のヤブカラシとナミアゲハ」という写真記事を書いた。
6月26日の写真(上に再掲載)だった。
その頃はまあ、まだ裏庭のこの辺りへ近づけたのである。
今回の写真(順次下に掲載)は8月5日の撮影だ。「荒れ放題の裏庭」という標題でも使って「自虐ネタの記事」にでもしようか、と撮影して置いたものである。
家の裏は擁壁に囲まれていて、擁壁は北側から西側へと高くなっていく。擁壁の上はわが家を囲む道路だ。
今回の写真はすべて、道路の上から裏庭を見下ろすようにして、望遠レンズでアジサイの木を撮影したものである。
アジサイの葉なんか見えないですか?
それはヤブカラシに覆われているからだ。
すぐ上の1枚目は右側のヤブカラシの葉と、左側のヤブカラシの花のあたりに焦点が当たっている。
2枚目は中央のヤブカラシの花に焦点が当たっている。
強引に望遠を効かせて撮影した「自虐ネタ」である。
6月、7月はずいぶんと庭の草刈りなどに時間を当てたが、その結果の8月上旬がこの始末だ。
上方から望遠レンズで撮影したこの辺り、立ち入ることがほとんど不可能である。
3枚目の写真はハマユウである。
よく撮れているように見えますか。じつはこれも擁壁上の道路から望遠レンズで見下ろして撮影したものだ。
ハマユウの近くは裏庭にふつうに近付いても見えない。
この付近にハマユウのゴロゴロした果実を放りだしておいたかみさん本人が、「道路から見下ろすとハマユウが咲いているよ」と私が教えるまで、まったく気がついていなかったくらいである。
「何か抜本的対策を立てよう」と数年前から夫婦で話し合っていたが、追い込まれてみるともう、対策を立てるゆとりすらなくなっている。
比較的まだ何とかなっている南側、フヨウ、オオデマリ、カエデ、アジサイ、ガクアジサイがある辺り、いくつか伐採の計画を立てている、と記事の中で書くと、「もったいない、助けてやってほしい」とコメントが付く。
私もそうしたいとは思っているのだが、躊躇しているともう、この裏庭のようになりかねない。
夫婦の老齢化だけでなく、昨年からかみさんと私のさまざまな負担が大きくなっていることは、これまでも少しずつ書いてきた。
6月から、晴れていれば毎日2時間近く草刈りに専念していても、ちょっと雨が続いたり、当方が体調を崩して休んでいたりすると、自然は圧倒的な力で庭造りを崩壊させようとしてくる。
自然観察のブログだから、逞しい自然の力は、さすがだと賛美する一方で、「これでは自分たちが潰される」と脅威も感じている次第だ。

夕刻5時頃に丘の上のここへ来ると、西日を浴びて輝くヤマボウシの実が見える。
毎日少しずつ陽が落ちるのが早くなり、そろそろ写真を撮っておかなくては機会を失う、と思い、8月26日カメラを持っていった。
丘の上の駐車場からの眺めだ。自動車の出入りが多く、短時間で数枚撮って、結果はまずまずだろうか。
26日と28日、新しくてよく熟れていそうな実が落ちているのを集めておいた。
記事にする以上、食べてみなければならない、と思った。
《試食体験記》
この派手な皮ごと食べるものではない。ざらざらして気持ちが悪いだろう。
小さな匙を用意して、よく洗って、少し皮を剥いて、中味を匙で掬って食べるのが簡単。
「マンゴーのような味」といわれるそうだが、確かにそんな甘みがあってうまい。
ここの実は根岸森林公園の倍くらいの大きさがあるが、それでもまだ小さい。
できるだけ大きくて、よく熟れて(赤くなって)、匙で掬いやすい実がよい、と思う。
ヤマボウシはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。
花はハナミズキとよく似ているが、果実の姿はまったく異なるので、まさか間違えて有毒なハナミズキの果実を食べる人はいないだろう。
根岸森林公園の管理受託者横浜植木株式会社は、公園一番の大きな花を付ける木を惜しげもなく伐採した。
東門入り口近くの景観がよくない、との判断だろう。
桜、梅、松など、いわゆる庭木のことしか大切にしない会社なのである。
ちなみに、自宅にもヤマボウシの木はあり、今年は初めて低い枝にも花が付いた。
しかし、この木はある程度大きくならないと、「花も実も楽しめる」というほどにはならないようだ。
また、あまり大きくなっても困る。今年はハマユウとイトユッカがヤマボウシの枝に圧迫されて、低調だった。

昨年、5月17日のブログで、「5月3日にこんなにレモンの花が咲いて、つぼみがたくさんあります」と写真を掲載しました。上の写真です。
YAKUMAさんから、「たくさん咲いて、たくさん実ると良いですね」とまでコメントをいただいていたのに、結局、レモンの実はひとつもできませんでした。
昨年はお向かいのOさん宅で、植えられて3、4年後に初めてレモンが実って、それがまたちょっと悔しい(笑)
今年も一応花は咲きましたが、なんだか木が傷んでいるようで、なんとなく花が冴えません。
私はもう最初から諦めていて、花の写真すら撮りませんでした。
それが突然、今朝になってかみさんが、レモンがなっているのを見つけた、との報告。
まあ、場所が悪くて、花壇からはみ出してほとんど縁の下。
写真を撮るのは至難の業。笹を刈ってドクダミを刈って、見えやすくしてからの撮影です。
それも、とんでもない逆光。背景が明るすぎます。
ほとんどもう、証拠写真としか言いようがありませんが、これがわが家で実った最初のレモン2個、ということで、記念の写真です。
木の勢いという点からは、昨年のほうがずっと健康そうに見えたのですが、植えてからある程度年数を経ないと、実はできないのかなあ、などと話し合っています。
レモン(学名:Citrus Limon)はミカン科ミカン属。
耐寒性は強くない。夏に乾燥する地域が適しているそうです。わが家は湿気がよくなかったか……。
「レモンの葉は軟らかいため害虫がつきやすく、アゲハチョウなどの幼虫には、レモンの葉を食性とする種がある」とのこと。かみさんが「何か病気か、虫が付いているようだ」と言っていたのがそれか。
陽当たりのよい方の枝葉は、弱っている様子である。オルトランは与えた、と言っていたが……。いや、あれはバラの話だったっけ…。
実がなっていると知って、急に心配している愚か者が私です。

一昨日ノリウツギの記事を書いていて、そう言えば、タマアジサイも開花がかなり遅いぞ、と気がつき、自分のブログを検索してみた。
なんと、タマアジサイを記事にしたのは2009年で、旅行の途中、仙石原の原っぱの中で撮影している。
まともな記事にはなっていない、ではないか。
私は例年7〜8月はほとんどまともに活動していない、というのはやはり、自分のブログには大きな片寄りがある、ということだろう。
というわけで、本日は 8月6日、横浜市こども植物園で撮影したタマアジサイだ。
2009年のブログでは「つぼみを包んでいるこれは何だろう?」と書いて済ませているが、今回はきちんと確認した。それは「苞」である。
蕾(つぼみ)を包むように葉が変形した部分で、「苞葉」ともいう。
タマアジサイの場合、苞は開花するとすべて落ちてしまうから、「そもそもの元は花を包んでいた苞葉ではないか」とはなかなか気がつきにくい。
タマアジサイアジサイ科アジサイ属タマアジサイ亜節の落葉低木で、横浜市こども植物園の環境では、花は8月6日でこんな様子である。山地だともう少し遅いというが、神奈川県ではほとんど変わらないらしい。
こども植物園での撮影は今回が初めてではないが、いままでなかなか記事にしなかったのは、タマアジサイが不揃いな咲き方のため、よい写真が撮りにくい、ということもあるかも知れない。
今回は「そもそもそういう花なのだ」と割り切って写真を載せている。
本来は山野草なのだが、ネットでは販売サイトが上位を占めたり、栽培方法のサイトが上位を占めたり、なにやら園芸種扱いの雰囲気である。

撮影日:2021.08.06 横浜市こども植物園にて
朝、洗面所で自分の顔を見たら、右眼の黒眼の縁に沿って白眼に血がべったり。
「まだ目眩が残っているし、なんでこう次から次へと…」と思わざるを得ません。
ネットで調べると、見た目ほど心配する必要はないらしい。
一応眼科で見てもらいました。
「薬も必要なし」ということで無罪放免。
午後、14時半から15時半くらいまで、炎天下をカメラを持って散策。
熱中症の警報が出ていますけれど、水分を補給しつつ、半分は日影です。
誰だって暑いけれど、目眩が始まってから10日くらい、あまりにも運動不足。少し歩いて動かないと、血圧が適正値まで下がりません。
上に書いた「眼の出血」の症状は、血をさらさらにする薬をのんでいる人、血圧の高い人は要注意ということのようです。
というわけで、保育園の送り迎え、眼科での診察、午後の散策と写真撮影 と結構忙しい1日でした。
本日のブログは、事実上お休みです。

8月6日の横浜市環境活動支援センターのハーブ園近くで、ノリウツギを見つけ、今年は撮り損ねていたから喜んで撮影した。hirugao さんのブログに7月末以降さかんにノリウツギが登場していたので、私はこの花を見て、何の疑問も抱かなかった。
また、NHKみんなの園芸のサイトの表現を借りるなら「ノリウツギは、開花期はアジサイより遅く、花の少ない夏にはありがたい樹種」ということになるし、
Wikipedia によると「花期は 7〜8月」と書かれており、hirugao さんのブログにさかんに登場するのも 7月末頃以降だ。
《参考》2018年6月3日の小石川植物園のノリウツギ
不思議なのは、私の頭の中のノリウツギのイメージは、もともとは以下に写真を掲げる小石川植物園における6月初旬の花なのである。
装飾花よりも、両性花が目立ち、それを装飾花が囲んでいる、というイメージだ。
小石川植物園のノリウツギも、もしかすると、やがて7〜8月にかけて、この記事のトップの写真のように変化しているのだろうか。
問題は、私は例年7月から8月にかけてほとんど活動していない、ということだ。
小石川植物園のような様子のノリウツギが、果たしてトップの写真のように変化するのかどうか、見ていたことはないのである。
「もしかして?」と疑いの気持ちが芽生えた。
hirugao さんはご近所の庭先で撮影しているから園芸種だろうし、横浜市環境支援センターは、新しい品種を好んで栽培実験しているから、園芸種の可能性がある。
つまり、トップの写真は「ノリウツギの園芸種」ではあるまいか!!
そう思って「NHKみんなの園芸」のサイトをよく読み直した。
最後に添えられた一文がある
「ピラミッドアジサイ」の名で市場に出回っているミナヅキは、ほとんどの花が装飾花となり、円錐花序全体が白色で覆われます。
あっ、これか!!
いやはや、園芸種の世界というのは、ほんとうに面倒である。私が横浜市環境支援センターで撮影してきたノリウツギは、きっと「ミナヅキ」かそれに類する園芸種だったりだろう。
hirugao さんのブログ「時を紡いで《2》」はもともと園芸種中心だからそのままでよいのである。
私のブログは植物学上の厳密さにこだわる一方で、園芸種との境界を渡り歩いているから、きちんと区別を明記しなければならない。
来年は、もし環境が許すならば、もっと7、8月の活動を増やさねばならない、とそう実感したのだった。