2020.11.27(19:00)
【タイワンホトトギス】

撮 影 日:2019.10.10
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
今年は10月30日に「ヤマホトトギス」を記事にした。
そのときにたまたま気がついたのだが、「ホトトギス」と「タイワンホトトギス」の違いについて、案外とあまり知られていないような気がした。
当ブログには「タイワンホトトギス」の写真ばかりで「ホトトギス」の写真記事がなかったのだが、今回「ホトトギス」の写真も撮ってきたので、園芸など観賞用の「タイワンホトトギス」と「ホトトギス」との違いを、当ブログでも記事にしておこう、と思う。
タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)はユリ科ホトトギス属の多年草で、
「茎先に散房花序をつける」。数個の花を上向きにつける。花被片は斜め上向きに開く。
花の斑点にばかり目が行くが、花の基部に丸い膨らみがあるのも特徴だ。
【ホトトギス】
撮 影 日:2020.11.05
撮影場所:横浜市・こども植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
ホトトギスは、タイワンホトトギスとは異なり、
「葉腋に1〜3個の花を上向きにつける」。花被片は同じように斜め上向きだ。やはり外花被片の基部に丸いふくらみがある。
〈注〉葉腋(ようえき)とは、葉と葉のついている茎との股になった部分をいう。 つまり、「葉の付け根」のこと。
要点は「花が付く場所が違う」ということだ。
ホトトギスは葉腋に花を付けるので、見た印象はずらずらっと花が並んでいるように見えるのだ。
上の写真のように、実が付いたときも、同じように並んで見える。
さて、やっかいなのは、どうやら「交配種のホトトギス」というのがあるらしい。
葉腋と茎の先と、両方に花が付いているそうだ。
むむむ…、と困惑するが、言われてみると、確かにそんな様子のを見たことがあるぞ、と思う。
(今回とくに写真はありません)
上に書いたことは、「ヤマホトトギス」「ヤマジノホトトギス」「ジョウロウホトトギス」など、一般的な公園や庭先ではなかなか見られない野草たちについての話題ではない。
「ホトトギス」はまだ比較的よく目にするので、観賞用に家庭で栽培されることの多い「タイワンホトトギス」と、それとは咲き方がずいぶんと異なる「ホトトギス」とは、違うのだと憶えておきたいものである。
「交配種」の存在については、公園などならはっきりとそう「表示」してほしいな、と思う。