2020.11.11(16:00)
【ノブキの花】

撮 影 日:2018.08.30
撮影場所:白金台・自然教育園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
2018年の8月30日に白金台の自然教育園でノブキ(野蕗)の花を撮影したことがある。
ごらんのとおり、つぼみもまだたくさんあったし、果実を撮影できることを楽しみにしていたが、その後何度か自然教育園を訪れたのに、果実が見つからず、撮影はできないままに終わっていた。
【ノブキの果実】
撮 影 日:2018.10.21
撮影場所:白金台・自然教育園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下2枚も同じ
一昨日から昨日にかけて、アザミについて執拗に調べていた際、2018年10月21日の小石川植物園の写真の中に、ノブキの果実を見つけた。
どこか草むらに座り込んで撮ったのだろう、と思う。
このときは2ヶ月前に撮影したノブキのことなどすっかり忘れていて、撮影しているそれがノブキの果実だとは、まったく気がついていなかったのだった。
さて、こういう機会に記事にしておかないと、また忘れてしまう。
2年も前の秋の話で申し訳ないが、ようやくノブキの花と果実が結びついたので、また忘れてしまわないうちに記事にして記録に残しておきたい。
【ノブキの花】(近付いて撮影した一枚)
撮 影 日:2018.08.30
撮影場所:白金台・自然教育園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
あらためて、調べてみた。
ノブキは、横に這う地下茎のある多年生草本でキク科ノブキ属だそうだ。
葉がフキにやや似ていて、地味な花を咲かせるが、この花が結構ややこしい。
頭花を構成する小花の内、外側には雌花が並び、内側には両性花が並ぶ、というのだ。そして雌花は結実するが、両性花は不稔である。
写真の花は開花したばかりで、小さくしか写っていなくて、なかなか見分けがたいが、もう少し近づいて撮っていれば、両性花と雌花の区別がもっとはっきりとわかったかも知れない。
外側に並んだ雌花の下にある子房が、上の妙な形で突き出た果実になる、ということらしい。
一度ここまで知識を深めておけば、次の機会には私はノブキを見つけやすくなっているはずだ。
またの機会に期待しよう。
気持ちに余裕のあるときは、興味を惹かれると、わからないままにも一応レンズを向けて撮影しておく。そういう習慣がある。こんなふうに、後からでも役に立つことがあるから嬉しい。