2020.08.10(16:30)
《倒れてしまったキキョウ》自宅庭

撮 影 日:2020.07.20
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
2020年7月20日、自宅庭のキキョウです。伸びて、倒れて、花を咲かせています。
キキョウには、多くのカメラマンが陥りそうな罠があります。
上の写真のように花の真ん中の柱頭がきれいな「星形」になったら撮影したい、と待ってしまう。
しかし、キキョウの花は雄性先熟であり、まず雄しべが成熟して花粉が出て(雄花期)、その後に雌しべが開き(星形が整い)、柱頭が受粉可能になります(雌花期)。
待っている間に、ひょろひょろと伸びるキキョウは風に煽られ、雨に打たれ、倒れてしまう、というわけです。
《撮影が遅すぎて、疲れが見える雌性期のキキョウの花》こども植物園
撮 影 日:2020.08.02
撮影場所:横浜市こども植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
8月2日にこども植物園で撮影した雌性期のキキョウの花。
ここは風の影響をあまり受けにい場所にキキョウがありますが、さすがに8月では遅すぎました。株全体に長雨の疲れが見えてしまっています。
NHKテレビで「万葉の花」という特集を月に一回続けていますが、万葉集に出てくる朝顔(あさがほ)がこのキキョウの花だ、というのが定説のようです。
「朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり」詠み人知らず
《雄性期のキキョウの花とつぼみ》こども植物園
撮 影 日:2019.07.03
撮影場所:横浜市こども植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
キキョウといえば「つぼみのかたち」も魅力的!
開いた花に星形の雌しべの柱頭、その隣りに若いつぼみ、というのが写真としては理想ですが、なかなかそううまい具合にはいかないものです。
上の写真(2019年7月3日横浜市こども植物園)はつぼみは入ったけれど、雄性期のキキョウの花です。