昨晩の続きで、「5月下旬の庭の花から第2回」のつもりだったが、6月2日の花も入れることにした。
【ドクダミ】

撮 影 日:2020.05.22
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以降撮影日のみ記載する
育てているわけではないが、否応もなく、わが庭でもっとも支配的な植物はこれしかない。
【ミミエデン】
撮影日:2020.06.02
本来はつるバラらしい。わが家ではブッシュ仕立てだ。フランスのメイアン社が作出したらしい。
ミミは可愛いとか、小さな、の意味のフランス語で女性に対して使われる。
名前通りのミニ・サイズのバラだ。
撮影日:2020.05.28
【咲き始めたガクアジサイ】
撮影日:2020.05.31
セイヨウアジサイよりもやや遅れて咲き始め、6月初旬はセイヨウアジサイを追いかけている印象だった。
撮影日:2020.05.31
【ブルーのセイヨウアジサイ】
撮影日:2020.06.02
5月末から6月2日へ、たった2日の差で、色がきれいに整った、との印象がある。
【パット・オースチン】
撮影日:2020.06.02
デヴィッド・オースチン社のイングリッシュ・ローズだ。
初夏の直射日光に弱く、昼頃になるとへばって萎れる。
そこで、かみさんが鉢植えから地植えにしてみた。
ところが、なかなか以前のように咲かない。昨年は地植えにして帰って勢いが衰えた様子。
今年は6月に入って、急に以前と同じサイズの花を咲かせるようになってきたようだが、まだもう1年辛抱かも知れない。
デヴィッド・オースチン社の看板のような花だ、と私は思っている。
【白のセイヨウアジサイ】
撮影日:2020.06.02
場所が悪くて撮りにくい。
正直に言って、もっと美しくなると思っていたが、この6月2日頃が一番のピークだった。
手前は真夏を待って準備中のオニユリだ。庭全体にいったい何本あるだろうか。
5月下旬の庭の花から、
積み残してブログに掲載しなかった写真を何枚か、6月が終わる前に載せておきたい、と思う。
【アカンサス・モリス】

撮 影 日:2020.05.28
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD F012(大きすぎていつもとレンズが違います)
裏庭のアカンサス・モリスはH・R・ギーガーのエイリアン・デザインに関しての記事で少し紹介しているが、あのアカンサス・モリスは結局ここまで大きくなった。
今年は、庭の花を家族以外に披露していないけれど、裏庭ではこんなに大きくなった花もあった、と証拠写真を残したかった。
【白いアジサイ】
撮 影 日:2020.05.30
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
アカンサス・モリスの背後で大きくなっていた白いアジサイ。
大きくなりすぎて手が届かないので、放ったらかし。剪定もしていない。肥料もないし、虫除けの薬もない。
【シチダンカ】
撮 影 日:上・下とも、2020.05.28
前回掲載したが、まだきれいに撮れた写真が出てきた。
【ジュリア】
撮 影 日:2020.05.30
1976年にイギリスの William E. Tysterman が作出。
バター・スコッチには黄色が混じって輝かしいが、こちらは地味なミルク・コーヒー色。黄色の混じらない茶色っぽいバラだ。交配親に、わが家にもあるブルー・ムーンというバラが使われたらしい。
撮 影 日:2020.05.31
【ジャクリーヌ・デュプレ】
撮 影 日:2020.05.30
すでに紹介済みだが、5月30日に撮影したこの写真の花がベスト。
【ブルーのセイヨウアジサイ】
撮 影 日:2020.05.28
咲き始めだが、次第に色付いてくる過程がきれいなので、撮影した。
撮 影 日:2020.05.31 下の写真も同じ

撮 影 日:2020.06.23
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
派手な色彩の花というのは、好みから言えばあまり好きではない。
とはいえ、真夏の暑い時季に、オニユリがないのはやはり寂しい。そこで勝手に庭に侵入してきたオニユリを抜いたりせずに大切に育てている。遠からず紹介できるだろう
2010年に亡くなった父は、クラジオラスやダリアが好きだった。
グラジオラスは球根で育つ多年生植物だから、いまでも健在だ。
ただ、グラジオラスは倒れやすく、基本的に色合いの強い花は私はあまり好きではないから、熱心に撮影したりしないうちに倒れてしまい、毎夏撮影タイミングを逃してしまうことが多い。
今年は6月23日が真夏日となったので、思いついてわざわざ午後2時過ぎまで待って、陽の光を思い切り浴びているグラジオラスを撮影してみた。
グラジオラスは南アフリカ原産で180種ほどあるが、そのうち10種くらいをもとに園芸種として日本で育成されたものだそうだ。(NHKみんなの趣味の園芸より)
アヤメ科グラジオラス属。名前はローマの剣グラディウスに由来する、という。
〈参考〉曇りの日のグラジオラス
撮影日:2020.06.26
なお、最後の写真のみ、花の構造がわかりやすいようにと、倒れかけた花を曇った6月27日に撮影した。
【ダイセンコムラサキ】

撮影日:2017.05.30
ダイセンは鳥取県の大山なのだろうか。熊本産で「濃紫」と書いてコムラサキと読むヤマアジサイもあるとか…。詳細不明。
【ヒダカシンニシヤマ】
撮影日:2019.06.17
原産地は高知県との情報あり。
【トサノスズカゼ】
撮影日:2018.06.05
原産地は高知県なのかも知れない。
【ツルギノマイ】(剣の舞)
撮影日:2018.05.25
別名はツルギサンヤエ(剣山八重)。細弁で弁先は丸い。両性花は退化するか、もしくは小さな八重花になる。若い茎は暗い紫色。原産は高知徳島県境、剣山南麓
青く先の丸い剣弁が幾重にも重なる装飾花が魅力。ツルギノマイは販売名で「ツルギサンヤエ(剣山八重)」が正式名だそうだ。
【イヨノジュウジセイ】(伊予の十字星)
撮影日:2020.06.06
撮影日:2017.05.30
ピンクと淡青色の一重。鋭く尖る十字形の装飾花がつく。原産地は愛媛県だそうだ。
【サハシノショウ】(佐橋の庄)
撮影日:2019.06.19
これはヤマアジサイではなくエゾアジサイの園芸栽培品種もしくは変種だそうだ。
エゾアジサイについてはまったく勉強していないのでコメントできないが、調べた結果だけ書いておく。
エゾアジサイの中では小型な品種で、ガクアジサイより繊細な印象であることから「ヒメガク(姫額)」の別名もある、という。原産地は新潟・十日町市。
名前の由来は新潟県柏崎市南条にあった荘園らしい。毛利氏が安芸国(広島県)吉田とともにこの地を領していたという。
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というわけで、これでヤマアジサイ特集はほんとうに終わりとするが、近辺でヤマアジサイのさまざまな品種が見られることで知られているのは鎌倉の光則寺らしい。
私も何度か訪れたことがあるが、長谷寺の隣の小さなお寺で、長谷寺のように大混雑になっているのは経験したことがない。来年は、6月初旬頃に何度か訪れてみようかな、と思っている。
〈横浜市中区・柏葉公園〉2020.05.30撮影

撮影機器:iPhone11Pro
最初は近所の柏葉公園という児童遊園地で見つけた。孫を連れて遊びに行った5月30日である。
一見してナズナのようだが、ナズナならば下のほうから茎が1本長く伸びるはずだ。
それが途中で枝分かれしているのが変だし、妙に丈が低い。
とりあえず iPhone で撮影しておき、後から調べるつもりでいた。
〈本牧市民公園〉2020.06.16 撮影
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
次が6月16日の本牧市民公園だ。
柏葉公園の場合は花が咲いていて、本牧市民公園以降は実ができているが、立っている私が上方から見つけた印象は同じ植物である。
こちらは全体の背丈がある程度伸びているものの、1本の茎が3本に枝分かれしているのがよくわかる。
〈県立・四季の森公園〉2020.06.20 撮影
そして6月21日が県立・四季の森公園の原っぱだった。
いずれの場合もなよっとしていて存在感が薄いが、ほかに似たような植物がないので、一度気がつくと目が向きやすくなる。
ナズナを小さくした感じだが、途中で枝分かれしているから花穂が短い。だからなんとなく頼りない。そういう印象である。
「ナズナ」で検索して、似ている植物を捜したら「マメグンバイナズナ」というのがあるではないか。
どうやら、これらしい。本来春の植物なのに今ごろ気がつくからいけない。
iPhoneで5月に撮影していなかったら、同じ植物だと思わなかったかも知れない。
岩槻秀明さんの「街でよく見かける雑草や野草がよくわかる本」によると、
道路の中央分離帯や緩衝緑地、都市公園など市街地要素の強いところら生える北アメリカ原産の帰化雑草だそうだ。果実のひとつひとつが軍配のような形をしている、という。
6月21日には ほぼ果実ができていて、葉はへたって萎れたりしているので、この植物の本来の花姿や葉の様子などは「また来年」とするしかないが、こうして「何だろう?」から始まって名前を憶えた植物は忘れない。
アレチノギク、アレチギシギシ、ハマスゲ、イグサ、メリケンガヤツリ、そしてマメグンバイナズナは、今年5月〜6月の私の、貴重な収穫である。
5月後半の自宅庭の写真には、このままハードディスクの中へ止め置くには惜しい写真がいくつかある。
その一部を紹介しておきたい。
【ノビル】(野蒜)

撮 影 日:2020.05.25
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下 撮影日のみ記載
ノビルなんて、どこにでもあるだろうと思っていたから、草むしりの際に踏み倒したりはしたけれど、さほど惜しいとは思っていなかった。
だが5月も終わり頃になり、周辺を歩いて見ると、ハタケニラならいくらでも生えているが、ノビルがまったく見当たらない。横浜市こども植物園・環境活動支援センターなどの里山でもほとんど同じ状況だった。
しまった! もっとしっかり保護しておくのだった、と思う。
撮 影 日:2020.05.25
ムカゴばかりが目立っていてはつまらないから、あの美しい花を美しく見せてくれるノビルの写真を撮りたい、などと贅沢な気持ちを抱いていると、なかなかうまい具合には開花してくれないのだった。
この2枚の写真は、将来貴重な写真となってしまうかも知れない。
そう思うくらい、ノビルと出会う機会は少ないのだ。
【シチダンカ】(七段花)
撮 影 日:2020.05.25
有名なヤマアジサイのひとつだが、わが家の北東向き花壇にかみさんが植えてから20年以上経過している。
ここ3年ほどヤマアジサイを見続けた経験からは、もう少しだけ日照時間を確保できれば、安定して美しい花を咲かせてくれだだろうに…、と思うこともある。
ほとんど咲かない年もあるし、咲いてもしょぼい花ばかりという年もある。数年に一度美しい姿を見せてくれる。
撮 影 日:2020.05.25
「今年はなかなか咲かないなあ」と思っていた。ただでさえ陽があまり当たらない北東むき花壇なのに、周囲にいろいろと植えられて、ほとんど日照を確保できなくなっているのだ。
ところが、今年はそれが幸いした。雨風にやられずにカラーの大きな葉の下から、比較的きれいな花が顔を出した。カラーの葉をどけるなどしてやっていると、白っぽかった花が色づき始め、ほかにも花数は結構多い。
撮 影 日:2020.05.24
花数が多ければ、撮影対象も選ぶことができる。
よい花だけを並べれば、わが家のシチダンカもそこそこきれいに見えるではないか。
撮 影 日:2020.05.20
【ジャーマン・アイリス】
撮 影 日:2020.05.25
花数だけは多い。しかし咲くとすぐに倒れる。花色は私の好みではない。
ただ、今は亡き父のために、叔母が持ってきてくれたジャーマン・アイリスなのだそうだ。陽当たりのよいスペースを、このジャーマン・アイリスのために無駄にしているような気がしてならないのだが。
庭のこの辺り、足の踏み場がないのも災いしている。だからジャーマン・アイリスの根茎を踏み付けるようにして歩いている。
もともと、もう少し広い庭だった。それが道路を通すなどして削られた。
いま広いスペースを占拠しているのはキャラボク(伽羅木)だ。
しかし、植木屋さん曰く、「横浜ではこれほど立派な伽羅木は見たことがない」というから、雪など降り積もると私はたいへんなのである。
最近枝が傷むなどして、キャラボクはどうもあまり調子がよくない。
キャラボクを回り込んで行くしかないデッド・スペースで、今年も数多くのジャーマン・アイリスが咲いたが、何しろ足を踏み込むのが大変なので、満足な写真はせいぜいこの一枚なのである。
【ディープ・シークレット】
撮 影 日:2020.05.21
長い期間、咲き続けているバラというと、わが家ではバター・スコッチとこのディープ・シークレットだ。バタースコッチは何回も紹介してきたが、ディープシークレットは一度だけのような気がする。
なぜかというと、黒さの混じった深紅のバラで、たいへん撮りにくいのだ。
明るく撮してしまっては味わいが消えてしまうが、暗く撮しては輝かしさが消える。
じつに撮影しにくいバラなのだが、わが家の庭で5月後半をずっと咲き続け、6月に入っても咲いている息の長いバラである。

撮 影 日:2018.06.22
撮影場所:小石川植物園
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
1年、2年前の同じ時節に自分が撮影した写真を見直してみる、ということを、最近はときどきやっている。
一昨年(2018年)6月22日に小石川植物園で撮影した写真を見て、びっくりした。
先日「イグサ(藺草)を初めて見た」とブログに写真を載せたが、それではここに写っているのは何なのか?
カンガレイの立て札を直後に撮している。
Wikipedia によると、「カンガレイは、カヤツリグサ科ホタルイ属の植物。水辺に生育し、茎が三角の断面を持つ、イグサに似た姿の植物である。近縁種や類似種がいくつかある」
イグサと同様に、突拍子もない位置に花柄もなしに花が付いているのが目立つ。
当時イグサすら見たことがなかった私は、ただ機械的に写真を撮って見過ごしたのだろう。
カンガレイは葉が発達せず、見かけ上は茎のみからなる植物である。名前の由来について、牧野富太郎さんはおそらく「寒枯れ藺」で、冬に地上部が枯れても、その茎が立っている様子に基づくと推定している、そうだ。(Wikipedia)
茎の断面はきれいな三角形。高さは70cmくらい。茎は先端に向けてやや細まる。茎の先端に花序が出るが、その基部から出る単一の苞葉が茎の延長のようになっている。だから、外見的には茎の側面に花が出ているように見える。
上の説明文は、ほとんどイグサで勉強したのと同じだ。
もじゃもじゃと付いている白いものは雌しべの柱頭らしい。
湿地や池沼の周辺に生育し、とくに根元が水に浸ったようなところに生えることが多い。束になって生えるその姿はイグサに似ないでもないが、本数がはるかに少ないので、印象はかなり異なる、そうだ。
私は興味がさほどないときにでも、ちょっとめずらしい植物を見つけると写真を撮っている。
あとでそれが役に立つことがあるからだ。今回は2年前の6月に撮影した写真のおかげでよい勉強ができた。