
撮 影 日:2020.05.31
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ウォラトン・オールドホールはデヴィッド・オースチン社が1911年に作出したイングリッシュ・ローズです。同社はこのバラの香りを「ミルラの香り」と表現し、さらに色を「開くにつれてコクのあるバターイエローから、徐々にやわらかなクリーム色へと変化」と表現しています。
バラの名前の由来となっている「ウォラトン・オールドホール」とは、イングランド中西部のシュロップシャー州にある美しいプライベートガーデンで、16世紀の建物を囲むように、イングリッシュローズがたくさん植えられているそうです。
同ガーデンのホームページ(英文)によると庭園は4エーカー(約4800坪)の広さがあり、通常は料金8ポンドで公開していますが、現在は新型コロナウイルスの流行のため、一時的に閉鎖中だそうです。
昨日から「近日中にヤマアジサイの特集をやろう」と企画を立て、写真の整理をしています。
昨日と本日のバラだけが一品種ずつの紹介で特別扱いになっていますが、単に写真の整理で忙しいからで、他にとくに意味はありません。

撮 影 日:2020.05.14
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下、最後の2枚のみ2020.05.15 撮影
ピエール・ド・ロンサールはバラの魅力に惹かれた人たちが最初に憶えるバラのひとつだろう。
命名の由来は16世紀フランスの抒情詩人のなまえだという。この詩人にまつわる物語はよく知られているらしいが、長くなるので割愛。
フランスのメイアン社が1988年に作出したバラだ。
ピエール・ド・ロンサールは南西の擁壁沿いにあって、地上3mくらいまで這い上り、かつては大輪の花を数多く咲かせた。
しかし、モチノキ、オオデマリ、カエデなど陽当たりを邪魔する木が多く、昨年はほとんど花を咲かせなかった。
周囲の木々を刈り込んだりしたので、今年はやや復活の兆しが見える。
しかし、この辺りはまだ繁みがかなり混み合っていて、カメラマンの私が立ち入るスペースにも困る状態である。
高温多湿になりやすく、もっと整理が必要なのだ。
オオデマリとカエデは、数年前から伐採候補に挙がっているのだが、なかなか決断できないでいる。
バラのピークは過ぎて、6月の花々が咲き始めている。未紹介のバラも多いので、2、3種は紹介しつつ、まもなくブログも新しいシーズンに移行していかざるを得ないだろう。
【コモチマンネングサ】(子持ち万年草)

撮 影 日:2020.05.29
撮影場所:横浜市環境活動支援センター
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
本日5月29日、久しぶりに横浜市こども植物園に出掛けました。
道路を挟んで向かいの横浜市環境活動支援センターも、同じ里山の斜面を利用している施設です。
たまに出かけると、いままであまり気にしていなかったことが、ふと気になりました。
環境活動支援センター内で石垣や道路脇の溝の中などに、一見してベンケイソウ科マンネングサ属の仲間とわかる草がたくさん生えています。
いままで見過ごしていて確かめてもいなかったこれは何だろう? と急に気になって、眼鏡を外して間近に近寄り、細部を眺めました。
ツルマンネングサやメキシコマンネングサよりも小さく見えるので、まずはコモチマンネングサを疑いました。
当たり!!
葉の付け根に「珠芽」(ムカゴ)が付いていました。
私の自宅ではすぐに抜けてしまうけれど、ここではしっかり根付いて、しかもマンネングサの仲間らしく石が好きなようです。
じつは昨日わが家の庭でも総チェックをやってみたら、亡父が使っていた古い玄関前の石畳みに広がっていたのもこのコモチマンネングサ。
彼らが好きな、「石の多いところ」をうまく見つければ、結構しっかりと根付いてこんなに花を咲かせるのだ、と認識を新たにしました。
みなさんのブログではほとんど見かけないので、そういうものか、と思っていましたが、環境活動支援センターにはたくさん咲いていたので、いまでは「案外一般的な雑草なのかも知れない」と思っています。
花が小さいから見過ごされやすいのかも知れません。
《珠芽(むかご)》
撮 影 日:2020.05.26
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
これは撮影しやすい自宅で撮った写真ですが、画面真ん中ほかに円盤が2つに割れたようなものがたくさん写っています。
これがコモチマンネングサのムカゴです。
小さい花を付けるマンネングサの仲間を見つけて、眼を近づけて探してみて、これが見つかればそれはコモチマンネングサです。
「子持ち万年草」にとっては、これが「子」なのです。
根岸森林公園は、中に入ると木立と芝生しかなく、草花は立入禁止の「ソメイヨシノの林」以外ではすべて刈り取られているので、フェンス等の外周の花々を紹介する。
【コヒルガオ】(小昼顔)

撮 影 日:2020.05.12
撮影場所:根岸森林公園外周
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
細かいところまで観察していないが、過去に観察確認した根岸森林公園では、すべてがコヒルガオばかりだったから、ヒルガオではないと思われる。
【タイトゴメ】(大唐米)
オカタイトゴメに多いとされる茶色の部分が皆無なので、タイトゴメだろうと思っている。
タイトゴメは海岸沿いの岩などに生える植物なのに、それがなぜ根岸台付近にあるのか。現在は海岸は埋め立て地の向こうで遠くても、以前は崖を下りればすぐに海岸だった立地に起因するのではないだろうか。
ベンケイソウ科マンネングサ属。
【スイカズラ】(忍冬)
撮 影 日:2020.05.15
フェンスの裏、根岸森林公園側は陽当たりが悪いので、花はほとんど全部南側に咲いている。
黄色い花も元気なら撮りたかったが、すでに萎れていて写真にならないので、若い白い花のみ撮影した。
【ヘラオオバコ】(箆大葉子)
撮 影 日:2020.05.15
かつては5、6月の根岸森林公園では大株がたくさんあって見事だった。
今は何しろ、「野草を見れば敵! 」とばかりに徹底的に刈り取るので、出てきても大きくなる余裕などまったくない。
フェンスの外に寂しく生えていたのを撮影した。
【ヒメヒオウギ】(姫檜扇)

撮 影 日:2020.05.12
撮影場所:自宅玄関前
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ヒメヒオウギはアヤメ科フリージア属。
写真のヒメヒオウギは玄関前の郵便受けの下で咲いている。(下のほうにはツルマンネングサも見えている)
十数年前にかみさんが一度花壇植えたことがあるのだが、それが野生化して、家の周囲にときどき顔を出す。こぼれ種で増えるとのことだ。
配色にはいろいろあるらしいが、写真のヒメヒオウギがもっともよく見かけるように思う。
なお、ヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)は同じアヤメ科だがクロコスミア属で、別の植物である。7月初旬頃には満開になるだろう。かみさんが増えすぎるので困ると言っているが、どうせ今年も姿を見せるはずである。
また、アヤメ科ヒオウギ属のヒオウギという宿根草もある。これはわが家にはない。
【トキワツユクサ】
撮 影 日:2020.05.09
一昨日の記事で触れた隣の駐車場に群生しているトキワツユクサの写真だ。
本来、日陰を好む植物のはずだか、午前中から午後1時くらいまで強い光を浴びて、葉が日焼けしている。
背丈はわが家の玄関前のトキワツユクサの1.5倍くらいになる。
群生しているうち、7割くらいは茎の赤紫色が抜けて緑色になっている。下の写真がそれだ。
上の写真と下の写真と、同じ群生の中からピックアップして撮影している。
撮 影 日:2020.05.25
背丈は2枚目の写真のほうがやや高い。しかし、花の大きさは1枚目も2枚目も同じだ。
同じ駐車場でも、昼間に自動車が停まっていることが多くて陰になる時間帯が多いとか少ないとか、条件はやや異なっているので、いろいろと影響もあるかも知れない。
花の大きさと、同じ場所に群生しているということから、1枚目と2枚目が別種であるとは判断しづらく、私は双方ともに「トキワツユクサ」だろう、と思っている。
過去の体験からすると、オオトキワツユクサはさらにもっと大きく育ち、花も大きいし、日陰でも茎や花柄は緑色だからだ。
【バラ「バフ・ビューティ」】
撮影日:2020.05.09 下2枚も同じ
「バフ・ビューティ」(Buff Beauty)のbuffは「apricot-yellow colour」という意味だ。デヴィッド・オースチン社の推奨するオールド・ローズのようだが、通常販売されているのは Hybrid Muskといって、香りの強いシュラブ・ローズだ。
オールド・ローズをモデルに、イギリスの Ann Bentallと夫の John Bentall夫妻が、2種のバラを交配して1939年に作出したものらしい。(英語版 Wikipedia より)
《「シュラブ・ローズ」とか「シュラブ系」とかの意味》
木立性でもなく、かといってつるバラとまでは言えず、中間にあって、横にも広がる…。
だから昨晩紹介した「修景バラ」と似たような意味に使われる、曖昧な位置付けのバラたち。
撮 影 日:2020.05.13
【ヤマボウシ】

撮 影 日:2020.05.13
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
わが家の庭のヤマボウシ。木の仕立てにもよるのだが、横に広く枝を伸ばしたりしたらすぐに軒にぶつかってしまう。
しかし、現在の木の伸ばし方では、花が見えにくいのだ。
2階のベランダから望遠レンズを使うしかないが、その望遠レンズを落としたために、フォーカスを合わせられなくなった。修理に出すしかないが、高く付きそうで躊躇している。
というわけで、ヤマボウシの花を撮るのに、脚立を持ちだしてその上に乗って、100mmマクロレンズで撮影し、多少トリミングしたのがこれらの写真だ。
拡大すれば花の形もきちんと見える。真ん中の花も一部が開いているようだ。
【イチジク】(無花果)
撮 影 日:2020.05.11 下の写真も同じ
昨年カミキリムシがイチジクの木にやってきて、穴を開けた。
幼虫が中で食い荒らしたらしく、大枝1本を根元近くから諦めて切った。
植物は大したもので、残った枝2本を大きく伸ばしている。
庭の正面に近いのに、こんなにイチジクを大きくしてどうするんだ! と私は少し不満があるけれど、イチジクは食べるとおいしいのである。
【バラ「ホワイトメイディランド」(White Meidiland)】
撮 影 日:2020.05.12 以下同じ
このバラは1980年、フランスのメイアン社が作出した。純白で四季咲きのシュラブ系の修景バラだ。
「修景バラ」とは、都市計画に沿った公共の場に植栽するのに適したバラ。つまりはごく自然な雰囲気を出すのに都合のよい、花付きがよくて、病害虫に強く、手が掛からない、放っておけば繁みの格好が自然に付くような、そういうバラのことだ。
下の写真を見ていただければ、一目瞭然。まさにその条件を満たしているではないか。
【コモチマンネングサ】(子持ち万年草)

撮 影 日:2020.05.22
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
雨上がりに撮影している。
ツルマンネングサは石の多いところを好み、花盛りになるが、コモチマンネングサはそうはいかない。
ムカゴ(珠芽)で増えるので庭中に広がっているが、ひょいとつまむと抜けてしまう。根が浅いのだ。
踏まれれば抜けるし、つまんだだけで抜ける。他の植物にもすぐ負ける。
こうして花が咲いているのを見ているのは、たまたま不要な鉢で繁殖しているのを見つけ、保護して咲かせているからだ。
2枚目の写真、雨で見えにくいが、まん中当たりに厚手の葉の、円盤がふたつに割れたようなのがくっついているのがわかるだろうか。そうと知って見るならば、ほかにも左上のほうにいくつか写っているのがわかる。
それ(珠芽、むかご)がポロリと落ちて、根を張り、増えるのだそうだ。
少し伸びた程度のものならば、庭中に広がっているが、弱いので定着するのは大変だ。
花が咲くところまでいけば、同じエリアで広がることができるならば、いかにもマンネングサらしい雰囲気になるが、誰の邪魔も入らない鉢植えの中での繁殖が精一杯のようだ。
【トキワツユクサ】(常磐露草)
撮 影 日:2020.05.24
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
これは玄関前のトキワツユクサだ。ツユクサ科ムラサキツユクサ属で、南アフリカ原産。昭和初期に観賞用として持ち込まれ、いまは帰化植物として野生化している。
わが家もけっしてわざわざ植えたものではない。
花のサイズは小さく、薄暗くて陽当たりの悪い場所を好むので、撮影はやややりにくい。
茎や花柄の色が濃い赤紫色の場合が多い。
ところが、オオトキワツユクサという種類がある。トキワツユクサは茎や葉裏が赤紫色で種は結実するがオオトキワツユクサは茎の色は緑で結実しない、と言われている。
オオトキワツユクサは花がひとまわり大きいし、背丈も高いので撮影は容易だ。
問題は、トキワツユクサがわが家の隣の陽当たりのよい駐車場に侵入したような場合である。
玄関前のトキワツユクサよりはかなり大きく育っている。日焼けして黄緑色の葉になっているし、茎も緑の部分が多い。でもよく観察すると茎の一部や花柄が赤紫色のものが見つかる。私は隣の駐車場のものもトキワツユクサのほうだ、と判定している。
オオトキワツユクサは、私の経験ではもっと背丈が高くなり、しかも花のサイズももっと大きいのだ。
「大きい」とか「小さい」とか言われても困ると言われそうだが、いちいち物差しで測ったりはしていない。
数多く観察すれば、区別は付きやすくなるだろう。
【バラ「かおりかざり」】
撮 影 日:2020.05.09
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
今日紹介するバラ2種は「切り花品種として作出されながらも、ガーデンローズとしても楽しめる品種」、つまり「F&Gローズ」として京阪園芸のサイトに掲載されている。
どちらも和バラで、2012年に滋賀県の Rose Farm keiji の國枝啓司さんが作出した。
【バラ「いおり」】
撮 影 日:2020.05.18
撮影場所:自宅庭
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
なんとも微妙な色合いだ。
「いおり」も「かおりかざり」と同じ考え方で作出された。2010年に切り花として出荷、2011年に「F&Gローズ」として京阪園芸のサイトに掲載されたらしい。國枝啓司さんの作出である。
同サイトでは、この色を「カフェオレ色」と書いている。