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ハゼノキ(櫨の木) 2019.11.20 -- 1

2019.11.20(11:45)

191115 ハゼノ木の枝と実1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 ハゼノキ。紅葉の時季に果実も見られて、ようやく「これがハゼノキなのだ」と納得したように思います。
 ついでにヤマハゼも調べて、両者の見分け方も勉強できました。
 ウルシ科ウルシ属の高木で、雌雄異株です。


191115 ハゼノ木の枝と実2


191115 ハゼノ木の枝と実3


191115 ハゼノ木の枝と実4

ル・ドゥーテの銅版画「ロサ・ケンティフォリア」 2019.11.17 - 1 (付録:ツルウメモドキの果実)

2019.11.17(20:40)

ロサ・ケンティフォリア

 前回の「横浜市こども植物園の『イギリス産の秋バラ特集』(2)」は、デヴィッド・オースチン社作出のイングリッシュローズの写真を並べました。
 これをご覧いただいた 山ぼうしさんから、「ご紹介のバラは花弁数が多いですね。さらに、付き方(巻き方)も違います」とのコメントをいただきました。
 上記の点について、少し解説ないし補足をしたい、と思います。

 花弁数が多く芯のあたりの巻き方がぎゅっと詰まった感じのバラの花は、デヴィッド・オースチン社作出のバラの大きな特色ですが、そうした花の咲き方はけっして目新しいタイプのバラではありません。
 上の写真の図のバラは「ロサ・ケンテフォリア」(Rosa centifolia)といい、ナポレオンの時代に描かれた絵です。
 
 ナポレオンの妻、フランス皇后として知られているジョゼフィーヌは、1799年にマルメゾン城という古城を購入し、世界中のめずらしい植物を集めた庭園を造りました。
 その中でも有名なのはバラのコレクションです。
 彼女は銅版画の植物絵を得意としていた画家ル・ドゥーテに、集めた植物のカラー銅版画を作らせ、記録しました。
 私がこんなことを知っているのは、ル・ドゥーテの美術展が開催されたときにそれを見にいき、勉強したからです。ちなみに、このときル・ドゥーテのロサ・ケンティフォリアの額装絵(もちろん原画ではありません)を購入。現在は居間に飾っています。

 バラは古代オリエントやギリシャ、ローマ帝国の時代から存在していたとされ、ジョゼフィーヌはナポレオンが皇帝だった時代に、古いバラも含めて多種のバラを集めて、それらをル・ドゥーテに描かせました。
 ル・ドゥーテの原画はルーブルの火災で大半が焼失したそうですが、『バラ図譜』という書物が残っており、マルメゾン城のバラ園を受け継いで復活させた人もいて、バラの歴史は現在ではいろいろなことがよくわかっているそうです。

 デヴィッド・オースチンの功績は、四季咲きで、丈夫で、大きな花を多数咲かせる現代的なモダン・ローズの時代に、こうした古い時代から親しまれていたタイプの咲き方のバラ(オールドローズ・タイプのバラ)をモダンローズとして復活させ、それを広めたことにある、とも言えるでしょう。

 なお、ロサ・ケンティフォリアはオールドローズとしていまでもそのまま受け継がれ、生き残っています。ネットで検索すれば写真も見られます。


付録【ツルウメモドキの果実】

191115 小石川植物園 ツルウメモドキの実1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 ツルウメモドキ(蔓梅擬)はニシキギ科ツルウメモドキ属。

横浜市こども植物園の「イギリス産の秋バラ特集」(2) 2019,11,13 -- 1

2019.11.13(12:05)

 本記事は横浜市こども植物園の「イギリス産の秋バラ 特集」(1)の続きです。
 今回は「イングリッシュ・ローズ」特集です。
 
 イングランドのバラの育種家 デヴィッド・C・H・オースティン (David C.H. Austin)の会社が作出したバラが「イングリッシュ・ローズ」です。
 イギリスのバラを「イングリッシュ・ローズ」というのではなくて、デヴィッド・オースチン社のバラを「イングリッシュ・ローズ」と呼ぶことになっています。理由は前回の記事の末尾の段落に記載しました。

 では、始めます。


【アブラハム・ダービー】(Abraham Darby)

191106 こども植物園 アブラハム・ダービー

 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影日:2019.11.06
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 1985年、イギリスの David Austin 社が作出したバラです。


 【クレアオースチン】(Claire Austin)

191106 こども植物園 クレア・オースチン正

 2007年、イギリスの David Austin 社が作出。


 【ウィリアム・シェークスピア2000】(William Shakespeare 2000)

191106 こども植物園 ウィリアム・シェイクスピア

 植物園の札は単にウィリアム・シェークスピアとなっていましたが、それは1987年以降に販売されていた品種で、現在栽培されている品種はほとんどがWilliam Shakespeare 2000 ですので、たぶん新しいほうだと思います。


 【ジ・アレンウィック・ローズ】(The Alinwick Rose)

191106 こども植物園 ジ・アレンウィック・ローズ

 2001年、イギリスの David Austin 社が作出。


 【ザ・ジェネラス・ガーディナー】(The Generous Gardener)

191106 こども植物園 ザ・ジェネラス・ガーディナー

 1991年、イギリスの David Austin 社が作出。


 【モリニュー】(Molineux)

191106 こども植物園 モリニュー

 デビッド・オースチンが応援しているサッカーチーム、ウォルバーハンプトン・ワンダーズが1889年から所有している、モリニュー・スタジアムに因んで名付けられたそうです。作出年 不明。

横浜市こども植物園の「イギリス産の秋バラ 特集」(1) 2019.11.10 -- 1

2019.11.10(20:00)

 横浜市こども植物園のバラ園では、今年の春くらいからでしょうか、イギリス産のバラが数多く見られるようになってきました。
 そこで、本日は「イギリス産の秋バラ特集」をやってみたい、と思います。


【アイズ・フォー・ユー】(Eyes for You)

191106 こども植物園 アイズ・フォー・ユー

 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影日:2019.11.06
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 2009年に英国の Peter.J.James 氏が作出したバラ。強い香りがします。
 横浜市こども植物園バラは柵際にあるものが多く、直接香りを楽しむことのできる花がほとんどです。

 ついでですが、バラにとって「香り」という要素は極めて重要とされており、たまに薫りを嗅ぐことのできないバラ園がありますが、何か大きな勘違いをしてバラ園を作ったのではないか、と造園家の資質を疑ってしまいます。


【デンティ ベス】(Dainty Bess)

191106 こども植物園 デンティ・ベス

 1925年 Wm. E.B. Archer & Daughter が作出。


【エレン ウィルモット】(Ellen Willmott)

191106 こども植物園 エレン・ウィルモット

 1936年、Wm. E.B. Archer & Daughter が作出。
 デンティベスとよく似ているではないか、といわれるかも知れません。
 調べてみると、デンティベスとレディ・ヒリンドンの交配種らしい。レディ・ヒリンドンはわが家でも育てているので、なんとなく納得できますが、エレン・ウィルモットがデンティ・ベスと並んでいたら、どちらがどちらか、とても区別が付かないでしょう。


【ベスビアス】(Vesuvius)

191106 こども植物園 ベスヴィアス

 1923年、Samuel McGredy II が作出。

 さて、ここからはいよいよ「イングリッシュ・ローズ」の紹介です。
 こういう発言をすると、
 「いままでのはイギリスのバラではなかったのか? 」とおっしゃるかも知れません。
 イングランドのバラの育種家 デヴィッド・C・H・オースティン (David C.H. Austin)の会社が作出したバラが「イングリッシュ・ローズ」と呼ばれるのは、どうやらこの名称が同社のバラの「商標」だから、ということのようです。
 イギリスのバラを「イングリッシュ・ローズ」というのではなくて、デヴィッド・オースチン社のバラを「イングリッシュ・ローズ」と呼ぶことになっているのです。

 同社は大阪の泉南に直営ファームを持っており、同社のコレクションが見られるそうです。
 一度訪れてみたいものです。

 実際に日本国内で販売されているイギリスのバラの大半が「イングリッシュ・ローズ」であり、この「イギリスのバラ特集」も後半が「イングリッシュ・ローズ」です。
 横浜の気候はイギリスの気候とかなり異なり、育てにくいにもかかわらず、その魅力にはまってしまったわが家でも、数多くのイングリッシュ・ローズを育てています。
  
 簡単に解説すると、大きな花がどーんと咲く「バラらしいバラ」のイメージはフランス産のバラのイメージから作られたもので、イギリス人はどうもそういうバラを好まないらしいのです。
 四季咲きで丈夫だというモダン・ローズの特徴はそのままに、古いバラのよさをもっと甦らせたタイプのバラがいい、というのがイギリス人の好みらしい。
 人工的な広い庭を造園するフランス庭園のイメージと、自然の中にとけ込んだ庭園造りが好みのイギリス人の家庭の庭を比べてみると、わが家はやはり後者を選ぶ、ということになります。

 なお、この記事が長くなりすぎるので、「イングリッシュ・ローズ」のコーナーは2、3日後の別記事、《横浜市こども植物園の「イギリス産の秋バラ 特集」(2)》に写真を掲載します。

オオモクセイ(大木犀) 2019.11.08 -- 1

2019.11.08(11:35)

191030 小石川植物園 オオモクセイ2

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.10.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 庭のキンモクセイはほとんど咲かないし、10月下旬に久しぶりに出掛けた小石川植物園ではもう終わっているし、仕方がないのでオオモクセイ(大木犀)というのを撮影してきました。

 内山富二郎さんという方が鹿児島県から小石川植物園まで持参されたとか、何かに書いてありました。
雄蕊が見えるのであきらかに雄株です。
 原産地は鹿児島よりももっと南方の島々、トカラ列島というところらしいです。


191030 小石川植物園 オオモクセイ マクロ

 めずらしいし、せっかく撮影したので記録しておこうと思います。香りはほとんど感じられませんでした。
 ブログなどで見られる写真は、ほとんどが小石川植物園で撮影された写真のようです。

ハマのJACK 定期演奏会「プロコフィエフ特集」(付録:木に登ったヤギ) 2019.11.06 -- 1

2019.11.06(13:30)

プロコフィエフ・コンサート パンフレット表-1 プロコフィエフ・コンサート パンフ裏-1

 プロコフィエフと横浜は縁が深いらしい。
 祖国を離れ米国への亡命を決意したプロコフィエフは、途中日本に立ち寄り、次の米国行きの船便が出るまで2ヶ月ほど滞在した。
 その日本滞在中に横浜で演奏会を開いたそうだ。
 今回の演奏会では、プロコフィエフ自身が横浜で演奏した曲、日本で構想を練ったとされる曲などが演奏された。

 〇 横浜でプロコフィエフが自演した曲
   ・10の小品より「プレリュード」。4つの小品より「悪魔的暗示」
 〇 日本で構想された曲たち。アメリカ・パリ時代へ
   ・「三つのオレンジへの恋」より「行進曲」。
   ・オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン(2)、コントレバスのための五重奏曲。
 〇 祖国ロシアへ…バレエ・子供・戦争
   ・バレエ「ロミオとジュリエット」より
   ・弦楽四重奏曲第2番
   ・無伴奏チェロ・ソナタ
   ・「子供のための音楽」より行進曲

 プロコフィエフの作曲した曲で、現在演奏会のプログラムに掲載される曲はごく限られている。
 上記のプログラムでは、五重奏曲、弦楽四重奏曲などはほとんど演奏される機会がない、と思う。
 そんな演奏会のチラシを見て飛びついたのは私が大のプロコフィエフ好きだからだ。
 チケットの販売状況は、会場の埋まり具合を見るとあまりよいとは言えないようだったが、このようなプログラムを決めた「ハマのJACK」の面々に感謝したい。

 「ハマのJACK 定期演奏会」はこの日が第44回だった。なんと、N響のメンバー数人が中心になって運営しているらしい。
 すばらしい演奏で、私は大満足だったことをここに記録しておこう。


《木に登ったヤギ》

191024 根岸森林公園 木に登ったヤギ2

 撮影場所:根岸森林公園
 撮影日:2019.10.24
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ


191024 根岸森林公園 木に登ったヤギ1

 根岸森林公園の管理事務所が草刈りの応援に呼んだ2匹のうちの1匹です。

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) 2019.11.03 -- 1

2019.11.03(19:00)

191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.10.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 ユリ科にホトトギス属というのがあって、ホトトギス、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、タマガワホトトギス、キバナノホトトギス、チャボホトトギスなどが含まれているそうだが、花は上向きに咲くようだ。
 ところが、ジョウロウホトトギスの仲間もホトトギス属に含まれるのに、ジョウロウホトトギスの仲間は岩場などに垂れ下がって咲く。花も長細くて、通常見られるホトトギスやタイワンホトトギスとは、かなり見た目が違う。

 最初に見たときは、ほんとうにこれがホトトギスの仲間なのか、と疑い、私はしつこく調べた次第だ。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス2

 「NHK みんなの園芸」のサイトによると「ジョウロウホトトギスは、四国の太平洋側の地域に特産する種類で、山地の渓谷の湿った岩場や崖に見られます」ということらしい。
 そうはいっても、「土佐」以外にも「紀伊」とついたり、「相模」「駿河」と名前の頭に付くホトトギスがあるらしいので、それらの太平洋岸の地域でも見られるのだろう。
 その中で本種「紀伊上臈杜鵑草」は絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)だそうだ。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス3

 横浜市中区に居住していると、数多くの野草を見られる機会は少なく、なんとか通常のホトトギスとタイワンホトトギスの区別の仕方を憶えたところだが、ややこしいことに園芸種の中には両者を交配したものもあるらしい。
 
 この記事は、こういうホトトギスもあるのだ、と写真で紹介した、という程度にとらえていただきたい。
 撮影場所は小石川植物園の中の「シダ園」、撮影日は2019年10月30日である。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス4

 現場はシダ園のため薄暗くて撮影条件学悪い。花の内部がいまひとつ見えにくいのは、ご容赦願いたい。
 また来年、できればリベンジ撮影に挑もうと思う。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス5


2019年11月

  1. ハゼノキ(櫨の木) 2019.11.20 -- 1(11/20)
  2. ル・ドゥーテの銅版画「ロサ・ケンティフォリア」 2019.11.17 - 1 (付録:ツルウメモドキの果実)(11/17)
  3. 横浜市こども植物園の「イギリス産の秋バラ特集」(2) 2019,11,13 -- 1(11/13)
  4. 横浜市こども植物園の「イギリス産の秋バラ 特集」(1) 2019.11.10 -- 1(11/10)
  5. オオモクセイ(大木犀) 2019.11.08 -- 1(11/08)
  6. ハマのJACK 定期演奏会「プロコフィエフ特集」(付録:木に登ったヤギ) 2019.11.06 -- 1(11/06)
  7. キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) 2019.11.03 -- 1(11/03)
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