
撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2019.10.23
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
かみさんがボランティアをしていて飾り付けを手伝ったというから、「ハロウィーン飾りのイングリッシュ・ガーデン」を見にいこうと決めたのに、悪天候が続いた上に台風までやってきて、なかなか機会がない。
出掛けたのは10月23日だった。

久しぶりに晴れたのはよいが陽射しがあまりににもきつく、撮影条件はよくない。しかも暑い!!

〈バラ:モレノ〉

秋バラには少し早い。夏バラの咲き残りと一足早い秋バラとが同居している上に、続いた悪天候で全体にやや荒れた感じが漂っている。
せっかく出掛けたのだから、ある程度の写真は並べようと、コントラストが強すぎる画面を弱めて仕上げるなど、PC上で現像作業を進めるのにはかなり苦労したのだった。

〈バラ:禅〉

〈ギョリュウバイ〉

〈バラ:フェアリー・ウィングス〉

本日の記事は2本です。
この記事は、下 ↓ の記事「ハロウィーンの横浜イングリッシュ・ガーデン(2)」の写真に続いています。
この記事は上 ↑ の記事「ハロウィーンのイングリッシュ・ガーデン」の続きです。
〈シュウメイギク〉

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2019.10.23
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ








横浜バロック室内合奏団の定期会員になってからもう8年ほどが経つ。
年4回のコンサートを聴き始めた当初は、彼らは事実上弦楽合奏団で、管楽器の固定メンバーはフルート1本のみだった。フルート・コンチェルトは演奏できても、それ以外の管楽器がなくて、ちょっと寂しかった。
それが今年7月(前回)からオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの奏者が加わり、急に賑やかになった。
10月25日のコンサートの目玉はモーツァルトのオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調K297b だった。
オーケストラは13人。この13人の中に、ホルン2本、クラリネット2本がすでに加わっており、さらにソリストが4人、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットだ。
すばらしい演奏を楽しめた。
後半はシューベルトの八重奏曲。弦楽四重奏にコントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットが加わる。
これは初めて聴く曲だ。通常の定期演奏会で、ここまで楽しませてくれれば十分満足である。
11月からは、弦楽器4人のメンバー(横浜弦楽四重奏団)で月に1回のペースでベートーベンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をやるそうだ。そのうちの何回かを聴きにいければいいな、と思っている。
《今年の庭のフヨウ(芙蓉)》

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.08.07
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
庭の紅白のフヨウのうち、ピンクのフヨウは8月7日撮影。昨年も根元近くで伐ったが、今年も元気に花を咲かせてくれた。
下の白のフヨウは9月26日撮影だ。じつは10月中もずっと咲き続けていた。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.09.26
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
このフヨウは今年に入って春にももう一度伐った。場所がウッドデッキのバラの邪魔になるからと、強引に剪定したせいか、枝を伸ばすのが遅くなったが、それでも秋になってから、台風や雨天続きにもかかわらず咲く。なんという強さだろうか !!

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.10.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
わが家のピンクのシュウメイギクは、どうしてこんな変な形なんだろう、と不思議に思っていた。
シュウメイギクの花びらはもともと萼片が変化したもの、と知っていたので、そのせいだろうか、と思っていたが、どうもこういう咲き方をするようにつくられた園芸種があるらしい。
「シュウメイギク_ダイアナ」で検索すると、このような咲き方のシュウメイギクの写真がたくさんヒットする。
しかし、わが家のシュウメイギクの花の様子はかなり極端に見える。


撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.10.22
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
白花のシュウメイギクは、まあ、まずまともな感じに見えるのだが…。

2001年頃、「羊たちの沈黙」という映画があった。
ある連続猟奇殺人事件の解明のため、FBIは同じ猟奇的な殺人事件の犯人ハンニバル・レクター博士のアドバイスを求めようとする。
ジョディ・フォスターが演じる女性捜査官をボルティモアの監獄(精神病院)に送り込むのだ。
初対面の場面から映画は始まるのだが、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)はすっかりクラリス捜査官が気に入ってしまい、クラリス捜査官にさまざまなアドバイスを与える。
レクター博士がFBIに協力するための交換条件は、クラリスが自身の過去の私生活について語ることだった。
最初見始めたとき、どうも変な映画だと思った。
ただの連続殺人捜査もののアクション・ミステリだと思って、私は見始めたのだ。
続編に「ハンニバル」(新潮文庫)という小説があり、後にそれを読んで私は気がついた。
「羊たちの沈黙」の主人公はハンニバル・レクター博士本人であり、この小説シリーズの骨格は、ハンニバル・レクター博士の類い希なる頭脳と、彼の高尚な趣味に対する賛美の物語だったのだ。
小説「ハンニバル」では、レクター博士はフィレンツェに潜んでいる。「羊たちの沈黙」の最後に、あざやかに脱獄してしまい、以来身を隠していたのだ。
レクター博士はかつてのメディチ家の宮殿に住まい、ルネサンス美術の専門家・アドバイザーとして生活している。就寝前にはバッハのゴールドベルク変奏曲を奏するのが日課になっている。
(なんという豊かな生活、私はうらやましい! )
この小説は、メディチ家の時代に起きた事件を詳しく知っていれば知っているほどおもしろい。美術や音楽やワインなどに詳しければ詳しい読者であるほど楽しめるように描かれている。
アメリカからフィレンツェへ飛んだクラリス捜査官ががレクター博士を追い詰めようとするのだが、今回もレクター博士のほうがはるかに上手なのだった。
私がトマス・ハリスのこの小説に惹かれるのは、主人公のハンニバル・レクター博士が美術や音楽に囲まれて趣味豊かな生活を送るという、諸芸術賛美の姿勢が明確だからだ。
新潮文庫から「ハンニバル・ライジング」というレクター博士の少年時代を描いた小説がこの4月に出ているが、第二次世界大戦に巻き込まれ、ナチス・ドイツとソ連とに挟まれて苦しんだリトアニア貴族の息子ハンニバル・レクターが成長し、戦争中に飢えに負けて彼の愛する妹を殺して食べた連中に、徹底的に復讐するという物語だ。
復習の過程では、妹を食べた連中を殺害し、逆にその連中を食べるという行為に及ぶ。
人肉嗜好という怪しげな趣味に耽溺してしまう主人公だが、しかしそんなことはどうでもよい。
その怪しげな趣味さえなければ、ハンニバル・レクター博士は教養豊かで、美術や音楽を愛する、魅力に溢れた人物だ。
「どうだ? きみは主人公のハンニバルが気に入ったか? 応援してくれるか?」とトマス・ハリスは訴えてくる。
私の返答は「Yes, Of course!」だ。
追記:少年時代のハンニバルの育ての親は紫夫人といい、日本人女性だ。
俳句、和歌、習字、生け花など、ハンニバルは日本文化にも深く染まっている。
《庭のミズヒキ》

撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.09.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ


撮影場所:自宅庭
撮影日:2019.10.10
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
ある小説のことを記事にしようと思っていたが、準備が間に合わないので、記事を差し替えて庭の花の写真だ。
かみさんがお友だちからもらって育てていた花が咲いた。タイワンホトトギスと思われる。
きれいで目立つ花だ。







9月13日、東京都美術館で開催されたばかりのの「コートルード美術館展」へ行ってきました。
英国の実業家サミュエル・コートレードが収集したコレクションの展示で、正真正銘の名品揃いです。
「魅惑の印象派」と副題が付けられていますが、「印象派の画家」という言葉は曖昧です。
第1回から第8回までパリで開催された「印象派展」に出品したことのある画家たちのことを総称してそう読んでいるくらいのつもりで考えておくべきでしょう。
狭義では「光と色の描写技法ににこだわった写実主義の画家たち」くらいの意味ですが、私の大好きなセザンヌ、ドガなどは、とても印象派とは言い難い。ルノアールも古典回帰の姿勢が濃厚だし。
文句なしに印象派だね、と納得できるのは、名の知られた画家ではモネ、シスレーくらいでしょうか。
コートルード美術展での特筆すべき名画というと、まず目立つのはマネの「フォリー=ベルジェールのバー」とセザンヌの「カード遊びをする人々」。どちらも狭義の印象派からはほど遠い。
この美術展は他の作品も名作揃いで、上記2点のほか、ドガの「舞台上の2人の踊り子」がすばらしい。
ゴーギャンの「ネヴァーモア」の存在感、セザンヌの「鉢植えの花と果物」と「パイプを咥えた男」、ルノワールの「桟敷席」、モネの「花瓶」など、見入ってしまって足が釘付けになる名品揃いでした。
展示点数は60点ですが、金曜日の夜でガラガラの展示室にもかかわらず、私はすべて見終えるのに2時間半も掛かってしまいました。
ところで、約二十数年前、ポスターを販売しているある店で私はモネの絵に一目惚れ。モネにしては珍しく、花瓶に活けた花の絵です。そのポスターを額装してもらい、今も自宅2階に飾ってあるのですが、このコートルード美術館展でその原画と出会うことができました。上に掲げたモネの「花瓶」です。
最初に掲げたマネの「フォリー=ベルジェールのバー」はたいへん名高い絵で、問題作として知られており、じっくりと時間を掛けて見る価値があります。セザンヌの「カード遊びをする人々」もよくよく見れば不思議な絵で、なんだか左に傾いていたり、人物のプロポーションが不自然だったり…。ところが全体としてはきれいにおさまっている。じっくりと見つめてみる価値のある絵画です。
セザンヌはことに名品揃いなのですが、「鉢植えの花と果物」がまた不思議な絵です。
セザンヌのやっていることは、目の前の空間を1枚の平面であるキャンバスの上に再構成して並べ、表現することであり、後のピカソ、ブラックらのキュビズムを準備している、と言えるでしょう。
最後に、jugon さんのブログにならって「きょうのニャーちゃん」を披露します。
小石川植物園のちび。なぜかみんながそう読んでいます。もう立派な大人なのに…。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.09.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ


最後の写真は昨年9月23日の写真です。上2枚は眼がよく見えていないから。