
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.21
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
黄梅(オウバイ)といっても、モクセイ科ソケイ属(ジャスミン属)の黄梅(オウバイ)ではなく、 ウンナンオウバイ(雲南黄梅)でもない。
学名は Prunus mume cv. Ohbai, Rosaceae.で正真正銘の梅である。
ご覧の通り、白い花弁が退化して小さくなり、雄しべの黄色い葯が目立つ。
この梅が見られる場所としては、鎌倉・瑞泉寺本堂前にあるのを知っているが、ほかにはここ小石川植物園しか知らない。
鎌倉・瑞泉寺本堂前の黄梅は、江戸時代からの古木で、牧野富太郎博士によって名付けられた、という。見たところでは、瑞泉寺と小石川植物園の黄梅は同じ種類のように見える。

《テッケン(酈懸)》

撮影場所:根岸森林公園
撮影日:2018.02.24
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
なお、「花弁の退化」についていえば「テッケン(酈懸)」という梅がある。
テッケンは花弁がほとんどすべて退化して無くなっている。花に個体差があり、ときおり花弁が少しだけ残っていたり、しっかり残っている花もたまに出てくる。
当ブログでは過去に根岸森林公園の「テッケン(酈懸)」を過去に数回紹介しているが、小石川植物園では「オウバイ(黄梅)」の隣りに植えられていて、見比べていると「オウバイ」という梅の成り立ちがわかりやすい。
しかし、今年はテッケンの花はあまりきれいではないので、写真は昨年2に根岸森林公園で撮影したものを使用した。