【小石川植物園】

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.14
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
フクジュソウ(福寿草)は毎年各所で撮影をトライするのだが、その写真記事を書くのはいつもなんとなく憂鬱である。
黄色ばかりの色彩で微妙なトーンを再現しないときれいに見えないのだが、満足のいくような写真はめったに撮れない。また、細部の再現にこだわると、花は輝くような美しさを失ってしまうから困る。
真上から撮影した写真はおもしろくないし、かといってあまり低く構えると全体がきれいに見えない。
モデルと光線がよいかどうかもあるけれど、技術的にもとても難しいと感じてしまう。
さて、まず2月12日のこども植物園のフクジュソウは光線不足でよく撮れなかったから載せないことにした。
2月14日と21日の小石川植物園、17日の舞岡公園のフクジュソウを掲載することにした。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.21
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
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《陸奥福寿草》

この1枚のみ、ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)だ。
日本には、通常のフクジュソウのほかに キタミフクジュソウ、シコクフクジュソウ、そしてこの 「ミチノクフクジュソウ」の4種が分布している。
ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)は本州と九州に分布。環境省のレッドリストの準絶滅危惧種だ。ミチノク(陸奥)と名前が付いているが、実際は本州、九州に広く分布しているとのこと。
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【舞岡公園】

撮影場所:舞岡公園
撮影日:2019.02.17
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ




撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.021
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
「コゴメイヌノフグリ」(小米犬の陰嚢)は、昨年は2月28日に小石川植物園で撮影し、かなりの群生状態だった。今年の撮影は7日早いが、まだ数は多くなく、背丈も低い。
昨年も書いたが、小石川植物園の正門から入ってすぐ左側一帯にはオオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリが競争でもするように繁茂し始めている。
よく知っている方から聞いたところでは、1961年に小石川植物園がヨーロッパから種子交換で入手したのだそうだ。
付近を見てまわったという方によると、いまでは小石川植物園近くの住宅地の庭でも繁茂しているという。
もともとは地中海、南ヨーロッパ原産の植物。
花のサイズはオオイヌノフグリよりもやや小さい。
近寄って目を凝らしてみて、ようやく見慣れない花が咲いている、と気が付く。

この野草にはとくに立て札などなく、園内の土が湿ったやわらかい場所に勝手に出てきている。野草に興味のない方は見過ごしているが、小石川植物園にカメラを持って訪れる野草ファンは誰でも知っている、というくらいによく知られているようだ。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.021
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
昨日2月21日の小石川植物園、深い林の中の崖の中腹、はるか上空の花に陽が当たっているところを、下から望遠レンズで狙ったものです。
葉の様子などから白花の藪椿ではないようです。
品種はわかりませんが、よい場面が撮れたので。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.21
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
満足に咲いている花はこれ一輪だけでした。ユキワリイチゲがあるとして保護ロープが張られてある場所とは別のところなので、気付かない方も多いかも知れません。
大きく開いた花が見つかりラッキーでした。
いずれまた、たくさん撮れたら再掲載いたします。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.14
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
「道知辺」(みちしるべ)は野梅系野梅性の梅。
GKZ植物事典によりますと、あまりに芳香が強いので夜間でも開花がわかり、「道標」の役割も果たすほどである、との意味から命名されたそうです。
花弁が椀のような形のまま咲いているのが、私としては可愛く感じました。
江戸時代から続く代表的な品種だそうですが、撮影したのは小石川植物園が初めてです。

最近は梅園での「梅祭り」が流行っていて、高い位置に数多く花を咲かせる剪定ばかりですが、梅の木は低い枝を残して剪定するのが古来からの習わしであったはずです。梅は桜とは違うのですから。
また、花を低い位置で眺めることができれば、梅の花の最大の魅力である雄しべがくっきりと目に入ります。
梅の花を描いた日本画や、梅の花を描いた紋などの多くが、雄しべの花糸や葯を強調したデザインとなっています。
そうした梅の花の魅力が多くの人たちに伝わるように、梅園の管理をする方々は、古くからの伝統を尊重してほしいものです。




撮影場所:舞岡公園
撮影日:2019.02.17
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
梅園の梅とかではなく、里山の外れ、田に面した崖に生えている満開の白梅を撮ってみた。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2019.02.14
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
2月14日の小石川植物園は天気予報が当たらず曇っていた。
なんとなく撮影に意気込みが上がらなかったが、椿園で「岩根絞り」の最盛期と出会い、すっかり気分がよくなった。

岩根絞りは、紅色に白斑が入る。この斑入りはすべてウイルスによるものだそうだ。
「絞り」というのは通常「縦の線状の模様が入るもの」をいい、「岩根絞り」はほんとうの「絞り」ではないそうである。
私としては、とりあえずそういう理屈はどうでもよい。何よりもこの美しさに感動する。
なお、「岩根絞り」は一般に白斑が多い方がよしとされるらしい。



