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アブラツバキ(油椿)別名:カメリア ドルピフェラ 2018.01.17 -- 1

2019.01.17(21:00)

181219 小石川植物園 アブラツバキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 アブラツバキ(油椿)という和名はあまり知られていない。小石川植物園では、カメリア・ドルピフェラと学名のままの名札になっている。
 ベトナム原産のカメリア・ドルピフェラ(Camellia drupifera)は、中国においては重要な有用植物らしい。
 いわゆる広義の椿油「カメリア油」を採取するのである。


181219 小石川植物園 アブラツバキ2

 中国の安徽省潜山県では、2010年からアブラツバキの生産基地を建設し、その後財政豊かとなって生態環境も改善され、四季を通してうららかな景色が広がる「美しい村」の代表格になっているそうだ。
 広義の椿油は狭義の椿油(ヤブツバキの種子油)とはまた別らしく、カメリア油(Camellia Oil、中国名:茶油)と呼んでいる、という。


181219 小石川植物園 アブラツバキ3

 学名から分類整理していくと、アブラツバキ(Camellia drupifera)はツバキ(Camellia japonica)でもなく、サザンカ(Camellia sasanqua)でもない。
 サザンカに近い、広い意味で「種子油がとれるツバキ科の仲間」ということになろうか。
 ただ、昨晩の記事の「オキナワサザンカ」と、花の見た目はよく似ているように感じられる。


181219 小石川植物園 アブラツバキ4

 整理しよう。
 あくまでも植物学的に言えば、であるが、
 昨晩のオキナワサザンカはツバキ属のサザンカである。
 タイワンツバキはツバキでもサザンカでもないが、ツバキ属の仲間だ。
 アブラツバキも、ツバキでもサザンカでもないが、ツバキ属の仲間。
 トガリバサザンカ、トガリバツバキ、ヤナギバサザンカも、ツバキでもサザンカでもないツバキ属の仲間である。


181219 小石川植物園 アブラツバキ5

 和名は見た目などから名付けられたものが多く、地方や地域の慣習や伝統を重視してサザンカとかツバキとか名が付けられているが、植物学的に「ツバキ」か「サザンカ」か「そのどちらでもないツバキの仲間」かを判断するには、学名を調べるのがもっとも手っ取り早い、ということになる。

 だからといって、アブラツバキを「ツバキではない」などと言ったら叱られるだろう。
 だって、伝統的にアブラツバキと呼んできたのだから、アブラツバキはやはりツバキなのだ。

オキナワサザンカ(沖縄山茶花) 2019.01.16 -- 1

2019.01.16(23:55)

181219 小石川植物園 オキナワサザンカ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 タイワンサザンカとタイワンツバキの紹介が終わったので、次は「オキナワサザンカ」にしよう、と思う。
 この冬は昨冬ほどよい写真が撮れなかったので、昨冬の写真も含めてもう一度記事にしよう。

 学名は Camellia sasanqua だそうで、だからこれもツバキ科ツバキ属の花である。
 注:ツバキの学名は Camellia japonica、サザンカの学名は Camellia sasanqua となる。


180121 小石川植物園 オキナワサザンカ2再

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.01.21
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 また、GKZ植物事典によると、オキナワサザンカ(沖縄山茶花)は、従来 奄美大島〜西表島に見られるサザンカをサザンカとは別種のツバキ科の植物(Camellia Miyagi Makino)として分類してきたそうだ。現在はふつうのサザンカと同一種に含められ、Camellia sasanqua となった。


180121 小石川植物園 オキナワサザンカ3再

 サザンカの原種はどんな花かと調べてみると、やはり白の五弁花で、こんなふうに平開する性質のようだ。オキナワサザンカはかなり原種のサザンカに近い、と感じられる。

タイワンツバキ(台湾椿) 2019.01.15 -- 1

2019.01.15(21:00)

180928 大船植物園 タイワンツバキ1

 撮影場所:大船植物園
 撮影日:2018.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 写真は今年の9月28日に大船植物園(旧名:大船フラワーセンター)で撮影したタイワンツバキだ。
 小石川植物園のタイワンサザンカを紹介していたので、そのうちタイワンツバキを紹介しようと思っていたが、どうもよくわからないことが多いので、いままで写真を握ったままにしていた。

 じつは楽さんのブログでタイワンツバキの写真を拝見したが、撮影は12月18日だそうだ。
 私の写真はおそらく同じ木で、9月28日撮影である。
 GKZ植物事典によると、花期は10〜2月だという。だから9月末頃に咲いていてもおかしくはないのだろう。


《参考》タイワンサザンカ(撮影:12月19日)

181219 小石川植物園 タイワンツバキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 ところで、私が12月23日に紹介したタイワンサザンカ(上の写真)は学名 Camellia tenuiflora である。
 つまり、ツバキ科ツバキ属の学名は Camellia で、私たちが通常見ているサザンカやツバキは、学名はどれも 「Camellia なんとか」なのだが、ツバキ科には、「Gordoniaなんとか」という学名になる属があり、タイワンツバキはゴードニアとも呼ばれているそうなのだ。(住友林業 の「きこりんの森」というサイトによる)
 原産地は台湾、中国南部、ベトナムで、寒さにはやや弱いそうである。


 以下、ふたたび タイワンツバキの写真に戻る

180928 大船植物園 タイワンツバキ2

 撮影場所:大船植物園
 撮影日:2018.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ


180928 大船植物園 タイワンツバキ3

 なお、この冬、私はトガリバサザンカ(Camellia kissi)、トガリバツバキ(Camellia cuspidata)、ヤナギバサザンカ(Camellia salicifoila)を紹介してきたが、いずれも Camellia と学名の頭に付いているので、これらは ツバキ属の花である。
 また、念のため書いておくと、日本で見られる一般的なツバキやサザンカは、どれもツバキ属に含まれる。
 そして、「茶」もツバキ科ツバキ属である。昨日紹介した「グランサムツバキ」もツバキ属。
 「ツバキ属」というのはずいぶんと広い範囲を内包している。
 しかし、ナツツバキやヒメシャラはツバキ科ナツツバキ属の花だ。

グランサムツバキ 2019.01.24 -- 1

2019.01.14(12:25)

181111 小石川植物園 グランサムツバキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.11.11
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 「GKZ植物事典」によると、本種は1955年にホンコンで発見され、当時の香港総督グランサム卿に因んで名付けられた、そうだ。日本へは1962年渡来とのこと。
 見ての通り、かなり特徴のある花で、雄しべは500本以上あるそうである。花の大きさも通常のヤブツバキの花の2〜3倍くらいのサイズがある。
 小石川植物園では11月から12月まで開花している。
 なお、中国名を「大苞白山茶」というらしい。あまりに大きさが違うのだが、ツバキよりは茶の花に似ていると感じられる。


181111 小石川植物園 グランサムツバキ2


181111 小石川植物園 グランサムツバキ3


181111 小石川植物園 グランサムツバキの実4


《近況》

 1月の6日に親戚で通夜があり、その夜の冷え込みで風邪をこじらせ始めました。
 11日の金曜日にスポーツ・ジムで頑張ったのが引き金になり、翌朝12日は最悪の状態となり、本日14日はやや快方へと向かっています。本日のSan Poの会は欠席して、体力の回復を優先しています。
 11日から数日間ブログを休みましたが、なんとか再開できそうです。


《付録》2018年に読んだ小説

1. スリーピング・ドール/ ジェフリー・ディーヴァー 2018.12
2. 黒い羊/ LS・ホーカー 2018.11
3. 暗殺者の鎮魂/ マーク・グリーニー2018.11
4. 協定/ ミシェル・リッチモンド
5. IQ/ ジョー・イデ
6. 暗幕のゲルニカ/ 原田マハ
7. 雪盲/ ラグナル・ヨナソン
8. クリミナル・タウン/ サム・マンソン
9. モダン/ 原田マハ
10. ヤキトリ1/ カルロ・ゼン
11. パーソナル/ リー・チャイルド
12. サイバラバード・デイズ/ イアン・マクドナルド 2018.04.03
13. 八月十五日に吹く風/ 松岡圭祐 2018.03.06
14. 中継ステーション/ クリフォード・D・シマック 2018.02.23
15. SF飯:宇宙港デルタ3の食料事情/ 銅大 2018.01.27
16. 配達あかずきん/ 大崎梢 2018.01.15
17. キャプテン・サンダーボルト/ 阿部和重&伊坂幸太郎 2018.01.12

 昨年はあまり小説を読みませんでした。
 美術、音楽、歴史、科学関係の本を乱読していて、それは今年になっても続いています。

トガリバツバキ(尖葉椿) 2019.01.10 -- 1

2019.01.10(21:05)

181219 小石川植物園 トガリバツバキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 類縁種を調べていくと、トガリバサザンカ、ユカリツバキ、ヤナギバサザンカが出てくるが、写真は「トガリバツバキ」(尖葉椿)だ。
 どれもツバキ科ツバキ属の中国原産の野生種で、よく似ているが、原産地は同じ中国方面でも多少違っているようだ。トガリバツバキの原産地は中国雲南省だという。トガリバサザンカは中国のほかヴェトナム、ラオス、インド、ネパールなどにも分布しているという。
 当ブログでは、トガリバサザンカ、ヤナギバサザンカは記事にした。ユカリツバキはまだ見たことがない。
 このトガリバツバキは大船植物園でも見られるらしい。


181219 小石川植物園 トガリバツバキ2


181219 小石川植物園 トガリバツバキ3


181219 小石川植物園 トガリバツバキ4

ギンリュウ(銀龍)〜 ハルサザンカ 2019.01.09 -- 1

2019.01.09(18:45)

181219 小石川植物園 銀龍

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 ハルサザンカと呼ばれているのは、サザンカとツバキ(主としてヤブツバキとその園芸品種)との種間雑種またはその後代と考えられている一群で、カンツバキよりは遅く開花するとされています。
 見た目は「花糸の基部が比較的長く合生」するなど、ヤブツバキに近い特徴を示します。
 この「銀龍(銀竜)」のほか「鎌倉絞」「飛竜」「大和錦」「三段花」「笑顔」「凱旋」「梅が香」などが知られているようです。

 この記事の花は「銀龍」です。上の解説文は東京農工大学の資料によるものです。


181219 小石川植物園 銀龍2


181219 小石川植物園 銀龍3

ヒゼンマユミ(肥前真弓)の実 2019.01.08 -- 1

2019.01.08(21:30)

181219 ヒゼンマユミの実と枝

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 ヒゼンマユミ(肥前真弓)は実の形がマユミとよく似ています。
 黄褐色の実が割れて、真っ赤な種が覗く様子はなかなか美しい。
 ニシキギ科ニシキギ属で、最初長崎県で発見されたため、牧野富太郎博士により「肥前」真弓と名付けられたそうです。
 山口県以西、九州、沖縄の海岸近くの山に分布しているとのこと。高さ5〜8m の常緑樹です。


181219 ヒゼンマユミの実と枝2


181219 ヒゼンマユミの実2


181219 ヒゼンマユミの実


181219 ヒゼンマユミの実3


《参考》ヒゼンマユミの花(2018.05.11)

180511 小石川植物園 ヒゼンマユミ枝と花

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.12.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 参考のため、2018年5月に撮影した花の写真も載せます。花はとくにおもしろいものではなく、観賞価値はやはり実の様子だと思います。


180511 小石川植物園 ヒゼンマユミ花アップ

 このヒゼンマユミの木は、小石川植物園の正門付近塀際にあり、環境はあまりよくなく、剪定も放置に近い状態のようでした。環境省RDB 絶滅危惧ⅠB類です。


付録《2018年に観た映画》

1. ヴェンジェンス(2017 アメリカ) 2018.12.29
2. サバイバル・ファミリー(2017 日本)2018.11.19
3. 左ききの拳銃(1958 アメリカ)2018.10.29
4. 海底47m(2017 アメリカ)2018.10.28
5. ダンケルク(2017 イギリス、オランダ、フランス、アメリカ)
6. ロスト・バケーション(2016 アメリカ)
7. ゴールデンボーイ (1998 アメリカ)2018.10.28
8. メッセージ(2016 アメリカ)2018.10.14
9. ベイビー・ドライバー(2017 アメリカ)2018.10.14
10. ジョン・ウィック(2014 アメリカ)
11. 地球が静止する日(2008 アメリカ)
12. ジェイソン・ボーン(2016 アメリカ)
13. オリエント急行殺人事件(2017 アメリカ)
14. アンノウン(2011 アメリカ)
15. ポワゾン(2001 アメリカ)
16. チェンジリング(2008 アメリカ)
17. サタデー・ナイト・フィーバー(1977 アメリカ)
18. 007 スペクター(2015 イギリス)
19. 亜人(2017 日本)
20. プリズナーズ(2013 アメリカ)
21. 大いなる遺産(2012 イギリス)
22. 華麗なる激情(1965 アメリカ)
23. リベンジ・リスト(2016 アメリカ)
24. 奇跡のシンフォニー(2007 アメリカ)
25. スターシップ9(2016 アメリカ)
26. ライフ(2017 アメリカ)
27. プロメテウス(2012 アメリカ)
28. エイリアン:コヴェナント(2017 アメリカ)
29. ビヨンド・ザ・トレック(2016 アメリカ)
30. メッセンジャー(2017 アメリカ)
31. ボーダーライン(2015 アメリカ)
32. スパイダーマン ホームカミング 2018.04.05
33. 未来警察(1984 アメリカ)
34. ターボキッド(2015 カナダ) 2018.03.15
35. ウォンテッド(2008 アメリカ)2018.02.24
36. ウエディング・テーブル 2018.02.14
37. ゴースト・イン・ザ・シェル(2017 アメリカ)2018.02.09
38. スタンド・オフ(2016 カナダ)2018.01.31
39. 眼下の敵 (1957 アメリカ・西ドイツ)2018.01.27
40. 屍者の帝国(2015 日本)
41. モネ・ゲーム (2012 アメリカ)2018.01.25
42. プロジェクトA(1983 香港)
43. ソルト (2010 アメリカ)2018.01.15
44. 危ない刑事(1987 日本)2018.01.08
45. ズートピア(2016 アメリカ)2018.01.03

 昨年はかなり数多くの映画を楽しみました。劇場で見た映画はほとんどなくて、WOWOWか NHK BS で放送したものですけど。

2019年01月

  1. アブラツバキ(油椿)別名:カメリア ドルピフェラ 2018.01.17 -- 1(01/17)
  2. オキナワサザンカ(沖縄山茶花) 2019.01.16 -- 1(01/16)
  3. タイワンツバキ(台湾椿) 2019.01.15 -- 1(01/15)
  4. グランサムツバキ 2019.01.24 -- 1(01/14)
  5. トガリバツバキ(尖葉椿) 2019.01.10 -- 1(01/10)
  6. ギンリュウ(銀龍)〜 ハルサザンカ 2019.01.09 -- 1(01/09)
  7. ヒゼンマユミ(肥前真弓)の実 2019.01.08 -- 1(01/08)
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