サクラソウ科オカトラノオ属というのがある。
そのオカトラノオ属の中にオカトラノオ亜属というのがあって、その中にオカトラノオ、ヌマトラノオ、イヌヌマトラノオがある。
問題はイヌヌマトラノオで、いったい何者かと思ったら、オカトラノオとヌマトラノオの自然交雑種だというのだ。今回の記事はヌマトラノオとイヌヌマトラノオの見た目の違いについてである
【ヌマトラノオ】

撮影場所:白金台・自然教育園
撮影日:2018.07.13
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
開花の順番は、私の観察ではオカトラノオが一番早く、同じ方向に垂れた花がずらりと並ぶので並んだ花序の様子が美しい、林間にあってたいへんよく目立つ、
オカトラノオと違い、湿地が好きなのがヌマトラノオだ。
こちらは花序が直立する。オカトラノオと違い、花序が垂れずに直立するのがヌマトラノオの特徴だ、と見分け方を解説した図鑑類に必ず書いてある。
【イヌヌマトラノオ】

撮影場所:白金台・自然教育園
撮影日:2017.08.18
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ヌマトラノオに続いてすぐに咲き始めるのがイヌヌマトラノオのようだ。
「何だ?! ヌマトラノオの中にも花序が垂れるのがあるではないか」というのが花を見た第一印象だった。
だが、それはイヌヌマトラノオらしい。イヌヌマトラノオが咲きはじめる頃には、ヌマトラノオはそろそろ終わりで、紛らわしい。
ただ、イヌヌマトラノオが咲きはじめる頃、オカトラノオはもう咲いていない。イヌヌマトラノオも湿地を好み、ヌマトラノオとイヌヌマトラノオが咲いている湿地にはオカトラノオは咲かないだろう。
以下、花の拡大写真も入れて、双方を比べてみたい。
【ヌマトラノオ】

撮影場所:白金台・自然教育園
撮影日:2018.07.13
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

【イヌヌマトラノオ】

撮影場所:白金台・自然教育園
撮影日:2017.08.18
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
イヌヌマトラノオがもし垂れずに直立していたら、私に見分けが付くだろうか。
今回の記事の写真、ヌマトラノオとイヌヌマトラノオを並べると、花の花弁のかたち、シベの様子など微妙に違い、それで区別が付きそうに思うのだがどうだろうか。
じつは直立しているのでヌマトラノオだと思い込んでいた写真が1枚あって、私には、よく見ると花弁の形がイヌヌマトラノオに見える。
そういう紛らわしい写真は今回掲載するのはやめようと、出さなかった。
盆休みに子どもたち、孫たちがやってきて、墓参りも含め、にぎやかな日が数日間あった。
一昨日に孫たちは帰ったが、疲れとか溜まった家事とかがあって、なかなか日常に復帰できないでいる。
今日は長男夫婦が帰る予定だ。
私は明日から「花散歩」に復帰しようか、と計画している。