
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.04.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
小石川植物園分類標本園のシナサルナシ(支那猿梨)は、4月も下旬になると広い葉がたくさん繁り始める。
花を捜すためには「そろそろ咲くはずだ」との目安で葉を片っ端からめくってみて、積極的に捜さないと見つからない。
そうすると、木の茂みの中に写真のような花が見つかる。
これがシナサルナシの花だ。

花の撮影には、枝を掻き分けて葉をめくり、左手で押さえておいて右手でシャッターを切る。
ぶれやすく、よい写真は撮りにくい。葉が邪魔で、花をよい位置では捉えられない。
〈参考〉2017.05.11 のシナサルナシの花

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
【シナサルナシの果実】

シナサルナシは別名「オニマタタビ」だそうだ。マタタビ科マタタビ属でも中国原産の果樹・薬用植物だ。
コトバンクによれば、「中国の長江南部に自生するシナサルナシの種子が1906年にニュージーランドに導入され、その実生苗から改良されてキウイフルーツになった」と伝えられている。
このことを知っているので、昨年 初めて花を確認してから、実がなった様子を撮影してやろうと、以降何度もシナサルナシの木の葉をめくって、実の写真を撮ろうと試みてきた。
昨年はとうとう見つからず、今年も諦めかけていたが、最近になって分類標本園の徹底的な刈り込みが行われたらしい。
こうして初めてキウイフルーツそっくりの実を確認することができた。
2017年春から、約2年4ヶ月かかって、ようやく記事にすることができた次第だ。
なお、近縁にはサルナシという植物もある。花はシナサルナシよりもずっと美しい。実の写真が見つかれば記事にしたい。一度撮影した記憶があるのだが…。
追記:記事は準備済みでしたが、長岡の花火大会の中継を見始めたら、テレビの前を離れられません。
花火はいまや伝統と科学技術とアートが融合した芸術作品なのですね。