
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
このごちゃごちゃっとした野草が、3月上旬の小石川植物園では門から日本庭園方面にかけて、土の軟らかいところには大量に繁茂していた。
ぱっと見た瞬間にトウダイグサ科だとわかるけれど、いままでこんな変な野草は見たことがない。
うろうろとしていたとき通りかかった植物園のスタッフをつかまえて、名前を尋ねた。
「チャボタイゲキ」(矮鶏大戟、学名: Euphorbia peplus)だという。
「大戟」というのはタカトウダイの根を乾燥させた生薬で、腎臓病の治療に用いられてきたそうだ(「野草の名前[春]」ヤマケイ文庫 を参照した)。

Wikipedia で調べてみた。「ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産のトウダイグサ属植物の一種。大抵、農地や庭園、その他の荒れた土地で生育する」と書かれている。原産地以外に広範囲に広がっているらしい。
あるサイトには、「日本では長崎で最初に発見された」と書かれていた。

高さ20〜30cm くらいあり、見ての通り横幅も広いので、たいへん撮影しにくい。
1枚目をわざわざ木の幹を背景にして撮影したのは、群生している様子を撮っても初めて見る人にはわけがわからない写真になるからだ。
最初は赤い部分が多いが、成長すると赤味がとれてくるようだ。

タカトウダイに似ていて間違える人も多いが、近寄ってよく見れば区別は付くはずである。
花の様子もマクロ写真で撮ってあるが、いかにもトウダイグサ科の花らしく、盃状花序で妙な形をしている。
撮影時は知らなかったが、この草の汁には毒性があるそうだ。皮膚病の治療薬になるらしい。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.02.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
最後は2月28日の咲き始めの頃の写真2枚。
これが一番わかりやすいかも知れない。
