
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
ツクシスミレ(筑紫菫)は昨年に続いて2回目の紹介である。
自生地は沖縄本島、九州南部(鹿児島など)だという。それも人家近くに限られるそうなので、鹿児島などでも人家で栽培されていたものが逃げだして野生化したのだろうと言われているそうだ。
そのツクシスミレが小石川植物園内で野生化しているのは、おそらく研究・観察用に栽培したのが、やはり逃げだして野生化したに違いない。
東アジアに数種知られるグループだが、日本ではこのツクシスミレ1種が分布しているそうだ。

さて、今年は昨年より数が少ない。あるいはまだ早すぎたかも知れない。
花の真ん中が黄色く、周囲が紫色なのだが、昨年の写真はもう少し黄色い部分が広がり、青紫の成分が薄くなって白っぽい。
もしかすると、咲き始めは今年の写真のような青紫色成分の強い色合いで、咲き進むと青紫色成分が抜けて黄色が勝ってくるのかも知れない。
参考に、昨年3月19日の写真を最後に載せておこう。

《2017年3月19日 の ツクシスミレ》

小石川植物園の植物をブログに多数掲載しているが、たとえばこのツクシスミレにしても、名札が付けられているわけではない。園内某所に勝手に繁殖しているが、園内は広いので、場所を知らないと見つけにくい。
小石川植物園へよく来られる方たちは、どこそこにいつ頃このような花が咲く、というのを人伝に聞いてそれをまたほかのお客さんに伝えていく。
小石川植物園では、カメラを構えているお客さんの行動に気をつけて、積極的に声を掛けていかないと、めずらしい季節の花々を見逃してしまうので、コミュニケーションはとても大切である。