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タロウカジャ(太郎冠者)〜 侘助とは? 2018.03.01 -- 1

2018.03.01(19:00)

180220 小石川植物園 太郎冠者3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.20
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 「タロウカジャ(太郎冠者)」という名のこのツバキは、「侘助(ワビスケ)」を理解する上でたいへん重要だ。
 ドラマ「真田丸」で井上順さんが「裏で徳川に通じる」という悪役的な立場を演じていた織田長益(織田信長の弟)、通称 織田有楽斎が、好んで茶席に用いたため、タロウカジャは別名「有楽椿(ウラクツバキ)」とも呼ばれている。


180220 小石川植物園 太郎冠者2

 本来の侘助(ワビスケ)の定義は
 「この『有楽椿(ウラクツバキ)』から生まれて、葯が退化して花粉を作らないもの」をいう。

 しかし、定義は少しずつ混乱して甘くなってきたらしい。
 現在では、本来の正しい定義の侘助でなくても、侘助の雰囲気をもつ品種を侘助の名前で呼んで、それが一般化したりもしているらしい。
 ただ、本来のワビスケ(侘助)はこのタロウカジャ(太郎冠者)から生まれたものだ、というくらいは知っておきたい。


180220 小石川植物園 太郎冠者1

 ところで、実際に椿園で、タロウカジャ(太郎冠者)に限らずさまざまな侘助の葯を調べてみると、ときおり花粉をこぼしている花も見つかる。葯の退化 というのは100%ではないようだ。
 朝日新聞社の「花おりおり」の「有楽椿」の項には「花粉はできにくい」という書き方がされている。


180220 小石川植物園 太郎冠者4

 また「花おりおり」の書き方では「侘助には2系統あり」とし、その一はヤブツバキの変種としての一群であり、もう一群が「有楽系」である、としている。
 このツバキはワビスケ(侘助)だ、と言うのは簡単だが、「有楽系」の狭義のワビスケなのか、それに似たヤブツバキの変種、すなわち広義のワビスケなのか、その区別を意識しておくほうがよい。ワビスケ(侘助)と呼ばれるツバキには、そういうややこしさがある。

2018年03月01日

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