
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
アマナ(甘菜)が咲いている、と聞くとどうしても撮りたくなる。
なぜならしっかりと日が当たらないとすぐに閉じてしまうし、茎が細いので垂れやすい。だから、花の中がよく見えるアマナの写真は、なかなか撮影することができないのだ。
また、春の花の中では比較的早く開花するが、花が見られる期間は案外と短い。ぼやぼやしていると、いつの間にかなくなってしまう。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
上はトップの写真の10日前、2月28日の写真だが、これだけではやはり、ブログになんとなく出しにくい。
3月11日はよく晴れた暖かい日で、ようやく見映えのよい感じになってきた。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ


昨年のアマナの写真はいまひとつぱっとせず、ブログに掲載するのを躊躇しているうちに、小石川植物園ではオオアマナが咲き始めた。
オオアマナはキジカクシ科オオアマナ属の多年草で、ユリ科アマナ属のアマナとは違う。
奥ゆかしくひっそりと咲くアマナとは異なり、オオアマナは4月から5月にかけて、派手な大群生を見せてくれる。
《参考》オオアマナの群生 2017.04.23

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
上の写真は昨年4月23日に撮影した写真だが、フジの周囲に群生しているのがオオアマナだ。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
一昨年と昨年の3月後半は、いろいろな種類のサクラを知りたいと思い、サクラについて調べ、さまざまなサクラの品種を撮影して、その歴史など勉強していた。
たまたま山と渓谷社の『日本の桜』という研究書を安く入手できたことも、その気持ちを増幅させていた。
そのため、たくさんの花が咲きはじめる3月〜4月上旬はサクラに長時間をとられて、ほかの樹木や野草にあてる時間が少なくなってしまい、写真は撮ってあっても調べる時間がなく、記事も書かないままに、数多くの写真が未公開のままハードディスク内に眠っている。
今年はそれを反省してサクラを追いかけるのをやめたが、それでも季節が巡ればやはりサクラとも出会うのである。それはシナミザクラ(支那実桜)だ。

シナミザクラとの縁は、昨年横浜イングリッシュガーデンで出会ったコブクザクラ(子福桜)が最初である。
2017.4.7 コブクザクラの記事に、私は以下のように書いた。
————「コブクザクラ(子福桜)」は中国原産の「シナミザクラ(支那実桜)」と「ジュウガツザクラ(十月桜)」との交雑種だという考え方と、いや「シナミザクラ(支那実桜)」と「エドヒガン(江戸彼岸)」の交雑種だという推定と、いろいろあるらしい。
いずれにせよ、片方の親は「シナミザクラ」だとされている。---------
ほかの品種のサクラの親となることのある「シナミザクラ」と出会うことができたのは嬉しかった。

シナミザクラは「支那実桜」と書き、中国において実を採るためのサクラだ、ということらしい。
小石川植物園の立て札の学名は Prunus pseudo-cerasus Lindl.となっている。
Wikipedia ではカラミザクラという項目にまとめられ、それは実が辛いから付けられた名前らしい。実が辛いので、食用にはセイヨウミザクラが一般的に使われる、ということだ。佐藤錦などの種もセイヨウミザクラを改良したものだそうだ。
特徴は雄しべが長いことだ、という。
小石川植物園では、植えられている場所が深い林の端で、陽があまりあたらず、見えにくい。
最初もう花の終わりで傷んでいるのかと思い、あまり数多く撮影しなかった。
しかし、PCで大きくしてみると、結構しっかりと写っている部分があった。ラッキーである。
《参考:コブクザクラ(子福桜)》2017年3月撮影

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2017.03.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
雌しべが2本あり、ひとつの花から通常2個がペアになった変わった形の果実をつける。このことが「子福桜」という名前の由来になっている。
(注)本日の記事は2本です。この記事の前にクリスマスローズの第3回目の記事があります。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2018.03.06
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
本日はまた庭のクリスマスローズだが、鉢植えから地植えにした、少し高級なタイプのクリスマスローズ。
このタイプは園芸種として少し頭をもたげ気味にして咲くので、奥ゆかしさはなくなるが、豪華な内側を「どうぞ見てください」と見せてくれる。




撮影場所:自宅庭
撮影日:2018.03.06
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
最後の1枚だけはほかの写真の6日後の撮影で、ほかの4枚よりも咲き進んでいる。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.17
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ツノハシバミは、昨年の3月に雄花、雌花に気が付いて写真を撮っていながら、調べることをせずに放置し、今年になってハンノキを知ってから、また興味を持ち始めた。
上はツノハシバミの雄花序の写真。この木ではまだ、雄花は開花していない。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.03.19
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
上は昨年3月19日の写真。雄花序は長く垂れ下がり、開花している。
本来ならハシバミを知ってから、ツノハシバミへといくのがふつうなのかも知れないが、ハシバミは見たことがない。
ハシバミは、沖縄を除く全国の山地に分布する落葉低木で、高さ5m くらいになる、という。
写真のツノハシバミはハシバミとは葉の形のほか果実の形が違い、果実は総苞に包まれ、その総苞の先が角(つの)のように尖るのだという。
秋まで待って確認してから記事にするのもよいか、と思ったが、ただでさえ写真が溜まっているので、勉強しながら記事にしていこう、と決めた。

昨年は撮影しているときに雌花にも気付いていたようだ。
上の写真は雌花に配慮して枝全体を撮影している。
雌花は芽鱗に包まれ、赤いのは柱頭だけが外に出ているのだ、という。
下2枚は昨年ではなく、今年に撮影した雌花のアップだ。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.03.19
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

カバノキ科ハシバミ属にはハシバミ、ツノハシバミ、セイヨウハシバミ(ヨーロッパヘーゼルナッツ)があるらしい。
これまで、カバノキ科の樹木はアカシデ、オオバヤシャブシが本牧山頂公園にあって親しんできたが、今年に入ってから小石川植物園でハンノキを憶え、これでツノハシバミを知った。
いや、正しくは 楽さんの紹介で昨年12月に本牧市民公園でハンノキを見ている。あまりよい写真が撮れなかったので、これもまた勉強せずに放っていたのだ。
いずれも垂れ下がる雄花序が印象的だが、今年は葉の特徴と、果実にも注意して憶えていきたい、と思っている。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2018.03.12
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
自宅庭の白いクリスマスローズ、いろいろな草花、小木が所狭しと植えられているので、自宅の庭といえども撮影アングルが限られ、かなり苦労して撮影しております。




撮影場所:ディズニーシー
撮影日:2018.03.14
撮影機器:iPhone6
ごめんなさい。
3月17日のヴェネツィアの街をゴンドラ内から撮影した写真ですが、
あの運河から港へ漕ぎだしていくと、上の写真の左端下に同じようなゴンドラが写っています。
正面に火山が見え、アラビア風の港町には帆船が横付けされています。
あれはディズニーシーだったのです。
みなさん、すぐに気が付かれるだろう、と思っていました。
お騒がせいたしました。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.03.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
このごちゃごちゃっとした野草が、3月上旬の小石川植物園では門から日本庭園方面にかけて、土の軟らかいところには大量に繁茂していた。
ぱっと見た瞬間にトウダイグサ科だとわかるけれど、いままでこんな変な野草は見たことがない。
うろうろとしていたとき通りかかった植物園のスタッフをつかまえて、名前を尋ねた。
「チャボタイゲキ」(矮鶏大戟、学名: Euphorbia peplus)だという。
「大戟」というのはタカトウダイの根を乾燥させた生薬で、腎臓病の治療に用いられてきたそうだ(「野草の名前[春]」ヤマケイ文庫 を参照した)。

Wikipedia で調べてみた。「ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産のトウダイグサ属植物の一種。大抵、農地や庭園、その他の荒れた土地で生育する」と書かれている。原産地以外に広範囲に広がっているらしい。
あるサイトには、「日本では長崎で最初に発見された」と書かれていた。

高さ20〜30cm くらいあり、見ての通り横幅も広いので、たいへん撮影しにくい。
1枚目をわざわざ木の幹を背景にして撮影したのは、群生している様子を撮っても初めて見る人にはわけがわからない写真になるからだ。
最初は赤い部分が多いが、成長すると赤味がとれてくるようだ。

タカトウダイに似ていて間違える人も多いが、近寄ってよく見れば区別は付くはずである。
花の様子もマクロ写真で撮ってあるが、いかにもトウダイグサ科の花らしく、盃状花序で妙な形をしている。
撮影時は知らなかったが、この草の汁には毒性があるそうだ。皮膚病の治療薬になるらしい。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2018.02.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
最後は2月28日の咲き始めの頃の写真2枚。
これが一番わかりやすいかも知れない。
