FC2ブログ

テッケン(酈懸) 2018.02.17 -- 1

2018.02.27(19:10)

180224 根岸森林公園 テッケン1

 撮影場所:根岸森林公園
 撮影日:2018.02.24
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 昨晩のオウバイ(黄梅)の記事で、その隣りにある「テッケン(酈懸)」の花の写真を一枚だけ紹介した。
 しかし、小石川植物園のテッケンの花はやや傷んでいて、雄しべが絡んでいるものが多く、あまり美しくない。
 そこで今晩は2月24日に撮影した根岸森林公園のテッケンを紹介したい。


180224 根岸森林公園 テッケン2

 テッケンは「茶筅梅」の別名で知られ、オウバイ(黄梅)とは異なり、各地の梅林で見ることができる。
 野梅系の梅で人気もあるようだ。
 名前の「酈懸」は、謡曲「菊慈童」に 霊水が流れ出す中国の山の名前として出てくる。
 花弁が退化して雌しべと雄しべだけになっているため、黄色い雄しべの葯が目立つ。梅林の中でこの木が満開になっていると、その付近だけ空間が黄色く染まったような印象を受ける。


180224 根岸森林公園 テッケン3

 根岸森林公園の梅は1月になってから花芽の付いた低い枝を伐り、新しい枝を上の方へ伸ばすという、日本古来の梅の楽しみ方を否定するような剪定の仕方をしているが、このテッケンは樹勢が弱くてあまり上へ伸びないので、低いところにしか枝がない。
 それで2月24日には低い位置にも花を付けており、この撮影が可能になった。

 尾形光琳の「紅白梅図屏風」など、日本画の名作を見てほしい。
 梅は低く枝を伸ばし、数多くのつぼみがある中にいくつか数少なく開いた花を楽しむのがよい。
 桜は満開の姿を愛でるから、ひとつひとつの花はよく見えなくてもよい。大きな木全体に咲き誇る花の下で楽しめばよい。
 日本古来の伝統を否定するような昨今の梅林の風潮は、たいへん残念である。

2018年02月27日

  1. テッケン(酈懸) 2018.02.17 -- 1(02/27)