【7月8日】

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.07.08
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下日付以外は同じ
6、7月頃に咲くという花を撮り損ねたというのに、記事にするのは気が引けますが、この木の特徴は「実の付き方」にあるので、写真を掲載することにします。
まずは実が付き始めた頃の写真です。この頃はとくに違和感はありません。
【8月9日】

しかし、日が経つにつれ、少しおかしな変化が出てきます。実ではなくて、実が付いている果柄の一部が太く折れ曲がって肥大してくるのです。

【9月5日】

果実が黒くなる頃、この果柄は梨の香りがしておいしくなるとのこと。
もう少し待たなければなりません。
果実ではなくて果柄が食べられるなんて、変わった植物だと思いませんか。

花を見逃したのは残念ですが、そもそも小石川植物園のここにケンポナシの木がある、ということに気が付いていませんでした。
クロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木で高さは15〜20m になるそうです。
〈天秤棒のようなケンポナシの実〉

名前の由来はテンボウナシが転訛したものと言われますが、棒手振り(江戸時代の物売り)が担ぐ天秤棒のことを梨の頭に付けて「天棒梨」と言い、それが訛ったということらしい。
私は自分が撮影した上の写真を見てすなおに納得しましたが、病気や怪我で手を煩った状態を言ったもの、という説があるらしい。
この木は「自然大好き《道端観察記》」のYAKUMAさんに教わりました。「健保なし」っていったいどういう名前なんだ? と印象深かったので、ずっと気になっていました(笑)
花は来年また頑張ります。