
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.09.05
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
ユリ科ワスレグサ属の多年草。
ハマカンゾウについては、私はノカンゾウとの見分け方がわからない。
暖地の海岸などに群生するとあるが、小石川植物園では栽培している。
「ノカンゾウに似るが、自生地がほぼ海岸に限られることと、冬季にも地上部の葉が残ることで判別できる」とWikipedia にはあるが、冬にならないとわからないのでは困る。

この花は9月5日に小石川植物園で撮影したのだが、ノカンゾウの咲き始めは7月で、いくらなんでも9月に咲き始めるノカンゾウは見たことがない。
東京や横浜で9月に咲き始めた花を見た場合はハマカンゾウ、というわけだが、どうにもすっきりしないし、ハマカンゾウは伊豆では7月に咲いているらしい。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.09.05
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
タヌキマメはマメ科タヌキマメ属の一年草。
花と一緒に写っている毛がたくさん生えた豆みたいなものは、実らしい。
いつ見ても、咲かせた花を見せているのはひとつの茎でひとつかふたつ。それが当たり前らしい。
そして、この毛が生えた実からタヌキを連想するらしい。連想するのは「尾」だ、と「野草の名前[夏]」には書かれている。
小石川植物園のタヌキマメは、分類標本園の区画を逃げだして、標本園全体に広がってしまい、あちらこちらで見られるので、これがタヌキマメだとわかったのは、昨年「多摩NTの住人」さんのブログを見たときだった。

毛が生えている部分はじつは萼で、花の後に萼が大きくなり、豆果を包むのだそうである。(山渓ハンディ図鑑1より)
だから、写真の花のすぐ背後にあって毛が生えているのは、花の萼であって実ではない。実は大きくなってぶら下がっている。
昨年よりはわかりやすい写真を撮ろうと、1枚目は少し遠目から撮影している。
(注)ブログの更新速度をはやめています。
この記事の前に「ソヨゴ」「シャリンバイの実」「ホウセンカ」などの記事があります。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.09.16
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
「ソヨゴ」(冬青)は、関東以西の山地に分布するやや暖地性の常緑小高木。モチノキ科モチノキ属です。
庭木として、一部の地方ではサカキの代用として神事に使うそうです。
地味ですが、クスノキ科モチノキ科の似たような葉の木々は多く、見分けが付くようになりたい、と思っています。
自分の目で見た特徴としては、葉が少し波打って見えるところでしょうかね。
名前の由来は、葉が風に揺られて音を立てる「そよぐ」からの転訛だそうです。
《参考》ソヨゴの雌花(2017.05.30)

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.05.30
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
上は5月30日に撮影したソヨゴの花の写真です。
雌雄異株だそうで、実を付けているのは雌株のはずです。
この花は膨らんだ子房が見えているので雌株の雌花だろうと思いますが、慎重に見ていくと雄しべの痕跡らしきものも見えてきて、わけがわかりません。

マクロ撮影にも挑戦しましたが、失敗して細部がはっきりと見えません。
「松江の花図鑑」によると、雌花にも退化した雄しべが見えるそうなので、一応の結論としては、上の写真は雌株の雌花だと思います。
(注)ブログの更新をはやめています。
この記事の前に「シャリンバイの実」「ホウセンカ」「ヒヨドリジョウゴ」の記事があります。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.09.16
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
数年前から「シャリンバイ」が気になって、昨年はとうとう花の写真記事を書いた。
今年も花を載せようと思ったが、この植物は生垣などにされているのに、花の時期になると葉が汚くなるようで、どうもよい写真が撮れない。
葉だけが生き生きしているときのほうが、生垣としては価値が高いのではないか、とも感じる。
先日ブログ「自然大好き《道端観察記》」のYAKUMAさんと会話していて、自分はシャリンバイの実を見たことがないのに気付き、捜していたら、9月16日、横浜市こども植物園で見つけた。
ほんとうはもっとたくさん実を付けるのだろうと思うが、生垣はいろいろと乱暴に剪定されやすいし、木も傷んでいるのだろう。たったひとつだけだが、ネットの写真と比較すると、この写真はシャリンバイの実の特徴をよくあらわしているようだ。
地味でおもしろくないかも知れないが、これがシャリンバイの実なのである。
参考のために、下に昨年の花の写真を掲載しておく。
《シャリンバイの花》(2016.04.25)

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
上の実と同じ木だと記憶している。
ただし、シャリンバイは白の花がふつうで、これはめずらしいらしい。
美しく見えるかも知れないが、きれいなところだけをピックアップして撮影している。
木全体は花の時季は何となく傷みが目立ち、汚い感じになっているように感じる。
(もしかすると、常緑の葉の交替時期に当たっている可能性もあるが…、まだよく観察できていない)
(注)更新のペースをはやめています。
この記事の前に「ホウセンカ」「ヒヨドリジョウゴ」「トウガラシの花」「ナンテンハギ」などの記事があります。
〈写真追加〉シャリンバイの花(小石川植物園 2017.05.11)

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
ふつうの白いシャリンバイの花の写真が見つかったので、追加しておきます。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.09.16
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
小学生になる頃まで、「ホウセンカ」(鳳仙花)という花の名前をよく聴いた。
父が好んで庭で園芸をやっていたので、たくさん植えられていたのだろうと思うが、さっぱり記憶がなく、ここ何年もほとんど話題にならないので、どんな花かも知らなかった。
9月16日、横浜市こども植物園の事務所前のプランターで栽培されているのを見て「これがホウセンカなのか」と撮影した。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草だそうだ。
ネットで検索すると、赤やピンクが一般的らしい。

たまたま同日夜、ブログ「楽のデジカメ散歩3」でツリフネソウの写真を見たのだが、なんと正面から見た花のかたちがとてもよく似ている。距まであるようだ。ツリフネソウはツリフネソウ科ツリフネソウ属だから、同じ仲間というわけだ。
ご覧になっているみなさんの中には「○○科△△属」などと書いてあっても、あまり気にされない方もいらっしゃると思うが、「科が同じ」とか「属が同じ」とか認識することは、植物を知る上でとても役に立つのである。
もうすっかり忘れていたホウセンカ。写真記事として記録しておこうと掲載しました。
(注)更新時期をはやめています。
この記事の前に、「ヒヨドリジョウゴ」「ジュズダマとイイギリの実」「トウガラシの花」「ナンテンハギ」などの記事があります。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.09.16
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)はナス科ナス属の多年生つる草です。
ヒヨドリ(鵯)がこの実を好んで食べることから名付けられた、とされていますが、果実は有毒だそうで、本当にヒヨドリが食べるのかどうかわからないようです。
果実ごと全草を酢漬けにししたものを取りだして患部に直接当てると帯状疱疹に利く、と「薬草カラー図鑑2」に書かれていました。
褐色の雄しべ5個が雌しべを取り囲んでいます。昨日(16日)のトウガラシの花の写真と比較して見てください。ナス科の花にはこういう形のものが多いです。

この花は過去に2008年の9月と、2009年の7月の2回しか見つけたことがありませんでした。
今年は意識的につる草に注目していたせいか、昨日(9月16日)、横浜市こども植物園の2個所でヒヨドリジョウゴを見つけました。
少し時季遅れだったらしく、あまりよい写真にはなりませんでしたが、久しぶりなので記録しておきたく、掲載することにしました。

写真はヒヨドリジョウゴの葉ですが、形はとても特徴的です。
葉の形に注目すると見つけやすい、と再認識しました。
(注)ブログの更新速度を早めています。
この記事の前に、「ジュズダマとイイギリの実」「トウガラシの花」「ナンテンハギ」などの記事があります。
【ジュズダマ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.09.16
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下も同じ
ジュズダマの実がなんと赤くなってきたか、と一瞬慌てましたが、そんなはずはありません。
頭上にイイギリの大きな木が枝を伸ばしていて、そこからイイギリの実の一部が落下していました。
横浜市こども植物園では、一番高い位置の薬草園付近にジュズダマを植えていますが、それとは別に、野草園や、アジサイ園に下りていく崖沿い東側にも、今年はジュズダマが出てきています。
夏の長雨で、生育に天候が適していたのかも知れません。
【落ちたイイギリの実】

写真は急に降ってきた雨で実も葉も地面も濡れています。
この場所は風が強く実が落ちてしまいやすいのでしょうか。
イイギリの実はいつも慶應病院で撮影していて、赤くなった頃にここでイイギリの実に気付いたことがありません。
(注)更新速度を早めています。
この前に、「トウガラシの花」「ナンテンハギ」などの記事があります。